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人を許すために心がけたい9個の考え方(続き6)

それを面と向かって「あなたの事が許せない」と言うのですかその勇気たるやなかなかのものでしょう。

それにこれだけ勇気を振り絞らなければならないくらいなら、許せないという感情を持つこと事態、あほらしくも思えてくるでしょうね。

しかし、勇気を出して直接、腹の内を吐露するこの方法は今までのどの方法よりも大きな成果を期待できるのですよ。

伝えると楽になることがある

直接伝えて、例え期待した応えを相手からもらえなかったとしても、あなたには計り知れない大きなものを手に入れる事ができます。

それは「気持ちが楽になる」という事です。

こんな気楽な気持ちっていつ以来?と思えるほど、心の重りが一気にどこかへ吹き飛んで言ってくれたような爽快感を味わえるでしょう。

勇気を振り絞って言ってみた甲斐があったというものです。

恐らく伝えてもらえる迄、相手もあなたから「許せない」と思われていたなど、露とも思っていなかったかも知れません。

または、反対に一向に反省の色を見せないかも分かりません。

でも、それはそれでいいのです。

心のつかえが取れただけで大成功なのです。

あなたはやっと閉ざされた心から解放されたのですからね。

9.相手と距離をとる

人を許すための9個の考え方の最後は「相手と距離をとる」です。

これが正真正銘、最後の手段です。

あなたがいくらここまで紹介してきた方法を用いて事の解決を図ろうとしても、当の相手が尚もあなたに対して許せないような言動や行動をとり続けて来るのであれば仕様がありません。

「三十六計逃げるが勝ち」という諺もありますが対話や言葉で事を図っているのに、一向に解決できないのならやむをえません。

早々に退散しましょう。

相手が反省していなかったらいっそのこと関わらない

恐らく相手は、何故あなたが自分の事に対して怒っているのか、許せないと思っているのか、まるで理解できていないか、故意に理解しないようにしているか、でしょう。

人間の性格は千差万別です。

あなたの思っていることを理解してくれる人間ばかりとは限りません。

感受性が恐ろしく鈍感、俗に言う「無神経」な人間も結構います。

こういったタイプの人にいくら口で言っても事の解決には程遠いでしょう。

よって、そういう時は自らそのような人と関わらないという選択肢を選ぶべきです。

その人とその後も仕事や他の事で関係が続くのなら、必要最低限の範囲内で付き合うだけに留めておきましょう。

お互いがこれ以上、深く傷つきあう必要もないのですから。

最後に成りますがこの方法は本当に最後の手段です。

ちょっと冷たい方法かも分かりませんが仕方がないと思って踏ん切りをつける事が肝要ですよ。

許せないのはどんなときか

では次に、人が相手の事を許せなくなるのはどのような時なのか、また、その時の心理状態はどうなのか、について考えてみましょう。

信頼している人に傷つけられた

人が人の事を許せなくなる時のシチュエーションで最も多いのがこの原因ではないでしょうか?「信頼していた人から心を傷つけられた時」です。

自分にとって信頼していた人、両親、兄弟、親友、教師、職場の上司、学校や職場の先輩
などなど信頼に値すると思われる人は一生涯のうちで実にたくさんいらっしゃるものです。

信頼とはすなわち、自分の気持ちも心もその人の事を悪い人とは識別せず、多少の損得勘定が発生する事態になっても、その人の為ならば身を投げうってでも奉仕することが出来る人、とでもなるでしょうか?

まあ、もっとざっくばらんに言ってしまえば、単純に「好きな人」の事になります。

好きだからこそその人の行為に対していちいち目くじらを立てて怒りを露わにする、などという心理状態にはならないはずです。

しかし、そのような人から今までの関係を根底から覆されるような行為を受けてしまったら、どうでしょうか?