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人を許すために心がけたい9個の考え方(続き3)

それを破壊されてしまったら怒るのも無理はありませんし、自分の利益を台無しにさせられた事に一層の怒りを覚え、許すことができなくなってしまうのです。

許すということに慣れる

信じていた人から裏切られて、平常心でいられるはずはないでしょう。

泣きたい気持ちと情けない気持ちが交錯し、やがて憎しみ、恨みの感情に走ってしまう。

これが一般的な人の心の感情だと思うのですが、この時に嘘でもいいですから、相手の事を恨まずに許してやろう、という気持ちをもてるかどうか、なのです。

「カッ!」となった感情を諫めて何とか平常心を保つ。

この行いが出来るようになるかどうかは1度や2度の経験では身につきません

少しずつ許す体験を積み重ねる

よって、今後は裏切られたり自分の思った通りに事が運ばなかったりしたとき、今までのようにすぐに頭に血が上って、「あいつ!絶対許さんからな!」という激情感覚にいかにしてならずに済むか、これを練習していくのです。

人が人に対して「裏切られた!」とか「絶対に許さん!」などという感情に陥ってしまうのは、それだけあなたが使命感に燃えてなにか、目標に向かって達成しようと必死になっているからでしょう。

この必死になっている熱い思いを少々、工夫してみるのです。

つまりあなたは最初から熱くなっており、周囲の状況がよく見えていないのかも分かりません。

あなたの気持ちを一歩下げて、ハイテンションな気持ちをもう一段か二段、落とすだけでだいぶ気持ちが楽になるはずです。

楽にさえなれば、仕事の進行も余裕を持って迎えられるでしょう。

あなたは自分のキャパを大幅にオーバーした状態で走っていたのかもしれません。

安全速度でゆっくり進行しても仕事の速さはさほど、変わらないものですよ。

3.誰でも傷つけてしまうことはある

人を許すための9個の考え方の3つ目は「誰でも相手を傷つけてしまうことはある」です。

あなたが他者から何らかの攻撃や言動を受けて心が傷ついた。

だから、私はその者を恨むし、許すことができない、というのが人を許さない時の発端となる行為でしょうか。

しかし、あなたがそう思うと同様に相手の人もあなたに対して同じ思いをしている事も大いに考えられますよね。

人を許すようになるためには、まず、自分自身が相手に対してどのような風に思われているのか、よく考えてみる必要がありそうです。

自分にも相手を傷つけてしまうことがある

人が人を許せない気持ちになる時は、あなたが一方的に自分の事を被害者、相手の事を加害者、というように決めつけてかかっていないでしょうか?

恐らく多くの人がこの考え方に支配されているような気が致します。

「悪いのはあっち。

私な何も悪くない!」と、半ば興奮気味に発言されている方を私も結構、見てきました。

この辺りが人間関係の難しいところであり、口で言われても中々納得できない部分でもあるでしょう。

人間は感情の生き物。

一度、自分の心に火がついてしまったら、どのような説得や弁明を聞いても頑なに相手の非ばかりを責め立てるものですからね。

しかしながら、しばらく時間をかけてからもう一度振り返ってみてください。

果たして一方的に相手に非があったかどうか。

自分には何の落ち度もなかったか、をです。

案外、あなた自身が騒動の種となって相手を傷つけていた可能性も高いからです。

傷つけてしまったときの自分の気持ちを思い出す

あなたは決して、他者を弄んで傷つける事に快感を覚える人間ではないはずです。

だから、普段のあなたの言動が相手の人を傷つけている可能性があるなどとは夢にも思わないでしょう。

だからこそ、冷静になれた時にじっくりと自身の過去の言動や最近の自分の考え方や仕事への取り組み方、コミュニケーションの取り方などを振り返ってみる必要があるのです。

どこかで他者に対して嫌な思いをさせていなかったか、自分の言動が相手に対して攻撃的でなかったか、あるいは誹謗・中傷・悪口・批判めいた言い方になっていなかったか、などをです。

相手を許せない気持ちになってしまうのは、一種の悲劇です。