「ストイック」って言葉、良く聞きますよね。

意味を調べてみると、「自分の欲望を抑制し、情念に動かされることなく、賢者としての幸福を得ようとするさま」を言うのだそうです。

だから、スポーツマンや学者にこの言葉が似合う人が多いのでしょうね。

「ストイックに練習(研究)する」人や「ストイックな生活を送る」人って尊敬できる人であったり、見ていてカッコいいと思えます。

皆さんも「チャラいな~」と言われるより、「ストイックだね」と言われた方が気分はいいでしょう。

そこで、今回はストイックな人、ストイックに生きる人ってどんなタイプの人なのか考えてみることにしました。

もし、皆さんが「ストイックな人」を目指しているなら、もしくは、そんな人とのつきあい方が知りたいのなら、是非参考にしてもらえたらと思います。

ストイックな人になりたい!

とは言いましても、「ストイック」というものが、どんなものなのか知らなければ始まりませんよね。

それでは、これからもう少し「ストイック」について掘り下げてみましょう。

1. ストイックとは?


昔、「ストア学派」とか言う哲学者の集まりがあって(今もあるのかな?)、「克己禁欲主義」とか「厳粛主義」とか言うのを唱えていたそうです。

日本の仏門に近いかもしれません。

ですから、もともとはこのストア学派の人やこの主義に生きる人のことを「ストイック」と呼んだそうです。

現在では一般的に「自分に厳しく、欲に流されないさま」や「禁欲的」といった意味として使われます。

しかし、そういった活動や生活の中で、ただ何かを我慢してがむしゃらになるのではなく、最終的には「幸福」を見いだすことを目標としているのが、「ストイック」という言葉の本当の使い方であると言えます。

2. ストイックになるとメリットがある?

もちろんあります。

「俺ストイックなんだよね」と、自分に対し使うとなんだか変に感じると思いますが、それは、この「ストイック」という言葉がポジティブな言葉のため、自分自身には使わない方が良いからです。

つまり、「ストイック」という言葉が良い意味で使われるのは、実際にストイックになって得したことが多かったからでしょう。

メリットがなければ禁欲したり、自分に厳しくしたりしたくないですよね。

ではどんなメリットがあるのか、考えてみましょう。

1.人生の目標、生きがいができる。


これは「目標があるからストイックになれるんじゃないの?」と、卵が先か鶏が先かの話になるかもしれません。

しかし、いずれにせよ、人生や生活の中には大なり小なり目標みたいなものは自然に生まれて来るはずです。

それらにストイックに取り組むことによって、小さな目標が、大きな目標となり、それをクリアしていくことが生きがいになります。

そして、最後の目標が達成できてしまっても、その道をストイックに極めた人は、今度は後進の指導に生きがいを感じるようになります。

こうなると、その人はその一生を全うするまで生きがいを持っていることができます。

生きがいのある人生って素晴らしいですよね。

2.精神的な強さが身につく

上記の目標や生きがいを達成するためにストイックに努力するとともに、努力を続けていくと、目標を達成できた時の喜び(幸福)をイメージするようになり、目先の楽しさ(誘惑)に流されなくなる。

どちらかを選べと言われれば、絶対に自分の目標を選ぶはずです。

こうして、人は忍耐強くなり、集中力も身につきます。

こういった精神面の強さを持つようになると、自分の目標を置いていない分野でも、活躍できるようになり、人から頼られる存在になります。

また、精神的な強さは外見や言動にも現れ、しっかりした人、自立した人といったイメージを持ってもらえます。

異性からも同性からも憧れの存在となります。

3. ストイックになるとデメリットもある?

あるでしょうね。

人間ってどっかで「楽したい」「怠けたい」と思っている生き物ですから、何事にもストイックでいると、いずれ自分のそういう部分とはもちろん、他人のそういう部分とも戦わなければならないときも来るはずです。

そんなとき、少なからず苦しい思いや、嫌な気持ちになることもあるでしょう。

では、どんなデメリットがあるのでしょう。

1. 一緒にいる人は疲れる

別に「チャラい」は「ストイック」の反義語ではありませんが、冒頭でポジティブな言葉であるストイックに対しネガティブな要素があるこの形容詞を使いました。

あまり物事を真剣に考えすぎないところ、楽観的に考えるところ、堅苦しくしない言動、適当さ、こういった性格を「チャラい」と形容できると思うのですが、だいたいの人はこのキャラクターも持ち合わせています。

適度なチャラさをもつ人にとっては、ストイックな人は、1度は憧れるかもしれませんが、ある意味自分の事(目標)以外、興味が無いこのストイックなキャラクターに、ゆくゆく付き合いづらさを感じるかもしれません。

完璧にチャラい人にとっては、住む世界が全く違うので、考え方や価値観の上ではストイックな人間とは共存できません。

しかし、職場や何らかのコミュニティでは、同じ世界で生きていかなくてはならないので、(お互い)非常に疲れる存在となります。

2.方向修正ができにくい

大袈裟に言えば、ストイックな人は自分が信じた道を目標に向かって脇目も降らず猪突猛進して行く人とも言えます。

しかし、一生懸命努していたとしても、それが間違った訓練方法や勉強方法であったり、目指す目標が気づかないうちに他人を傷つけてしまう種類のものになっていたりと、間違った道を進んでいることもあります。

まず、忍耐強いストイックな人は、それだけにこれに自分自身で気づけそうにありません。

間違った努力をしているのではなく、努力が足りないのだと思い込んでいます。

たとえ気づけたとしても、これまで頑張ってきた自分のためにも、それを否定するでしょう。

他人から言われるとなおのことです。

こういう部分が上記の一緒にいる人を疲れさせる要因の一つでもあります。

4. ストイックになり過ぎないのが大切

世の中、ストイックな人ばかりが成功しているわけではありません。

もって生まれた才能が勝敗を分けたり、時の流れが思わぬ方向へ流れ出し、思わぬゴールにたどり着くこともあります。

このように、自分の努力ではどうすることもできないことになった時、「こんなこともあるさ」と開き直れることも大切です。

または、「いや、逆にこうなってよかった」と思わぬ結果をプラスにとれることも大事です。

これらも「精神的な強さ」の1つと言えます。

また、ストイックになるのはある分野に関してだけにしておくのもいいかもしれません。

「いつもは適当だけど、ある仕事に関してはとことんやり抜く」ような人は、その普段とのギャップが魅力になります。

5. ハングリー精神とはどう違う?

例え話で解説します。

「あるところに貧しい親子がいました。毎日ろくに食べるものもありませんでしたが、両親は仕事で稼いできたお金のほとんどを高校生になった息子の学費に回し、食事も息子には三食食べさせていましたが、自分たちは朝と夕だけたべて昼食代は節約して、息子の大学の入学資金として貯蓄していました。息子はそんな貧しい自分の家を、いつか裕福にし、そして両親に楽させてやろうと必死で勉強し、見事医大に合格。在学中も勉強の手を緩めることなく、とうとう、開業医となることができました。
開業して間もなく結婚もし、両親と二世帯仲良く、なに不自由なく暮らすことができるようになりました。」

ここで、両親のとった行動、生き方が「ストイック」だと言えます。

一方で、息子の行動、努力の源は「ハングリー精神」と言えます。

つまり、「ハングリー精神」とは、ある意味、明日生きていけるかどうかまで追い詰められた状況をなんとか打開しようとする気の持ちようを言いい、「ストイック」はたとえ恵まれた環境にあっても、欲に流されず、先の幸せ(目標)に向かって努力する様を言います。

勉強に励んだ息子の日々をストイックとも言えるかもしれませんが、そうならざるを得ない現実がありました。

ストイックに生きなければ、勉強に励まなければ貧しい生活から抜け出せなかったのです。

ですので、ハングリー精神とはストイックな行いをするための原動力の1つと言ったほうがよいでしょう。

一方で両親は、息子には大学にもやらず、早くに適当な仕事を見つけさせ、その給料を家計の足しにさせておこうと思えばできたはずで、別に自分達も昼ご飯を食べることはできたかもしれません。

しかし、息子の将来のためを思って食費を学費に回していました。

もちろん、ストイックになるのは誰かの為にでなくてもいいのですが、ある目的を達成するために、自分の欲を断ち切り我慢(努力)しました。

この場合は息子が幸せになることが両親にとっての幸せと言っていいでしょう。

結果、そうして育てた息子が医者になり、自分達も幸せな生活を送ることができるようになったのです。

ストイックな人の13個の特徴

では、ここからは、ストイックな人、ストイックな生き方っていったいはどんなものなのか、その特徴を13個ご紹介します。

1. 目標のためなら我慢できる

何かを得るためには、何かを諦めなければならない時もあります。

ストイックな人にとって、今ストイックに取り組んでいる目標の達成こそが何よりも自分がやりたいことであり、天秤にかけるまでもなく、それ以外の関係の無いことは我慢する事ができます。

ただ、あまり我慢しすぎないように。

捨てるもの、あきらめるものの中にも、もしかすると目標達成へ肥やしとなるものがあったりします。

いわば、急がばまわれということもあるので、精神的に追い詰められるほど、何かを我慢する必要はないと思います。

2. 意志が強い

「意志が強い」とは思い立ったことを「やり通す」「思い続ける」ということです。

ですから、その気持ちをずっと持ち続けて、努力し続けられないのは「意志が強い」とは言いません。

また、上記のなんでも我慢するというのも意志が強くなければできません。

もちろん、我慢し続けることも。

ストイックになって達成しなければならないものとは、今日明日にでも簡単にできてしまうものではなく、得てして時間のかかるものです。

ですので、ストイックな人は意思が強く、我慢も努力も持続的に行えます。

3. 自分に厳しい

欲に流されない、意思が強い、我慢ができる、ということは、自分に厳しくできるということです。

特にスポーツなどの分野では誰よりも何よりも、常日頃から自分自身に勝っていなければなりません。

彼女や友達とカラオケに行きたいと思っている自分を律して、練習に励む姿はストイックです。

4. 他人にも厳しい

ストイックな人は同じ目標を掲げる仲間や後進に対して、厳しくなります。

自分自身にうち勝って、ストイックにならないと目標に手が届かないことを知っている為、その人のことを思って、厳しい訓練を課したり、険しい道を歩むことを半ば強要します。

しかし、これはとりわけ自分自身が目標を達成してからの話です。

自分がまだその道を究めてもなく、目標を成功させる方法論も持たないうちに、隣を同じスピードで走っている仲間や別の道を走る人に「こうすれば1番になれるぞ」とか「そっちの道は間違いだ」とは言えません。

5. 禁欲できる

ストイックになると、物欲から性欲まで、動物が普遍的に感じるであろう欲求を理性で抑えることができるようになります。

つまり、仕事や人生の大事な局面で、善悪の判断や物事の分別、空気を読むといった理性をはたらかせることができる人となれます。

6. 厳しい環境だと逆に燃える

目標達成がそう簡単にできるものではないと最初からわかっているからストイックになるわけでますから、逆に言えば、道が険しくなければストイックになろうと思いません。

ストイックな人は難しい課題であればあるほど、それをクリアした時の達成感や喜びは、厳しさに比例して大きくなるということを知っています。

逆境にくじけることなく、困難な事が身に起きても、プラス思考ができる人になります。

7. 目標がぶれない

ストイックに人生を歩んでいても、人智が及ばない大きな力によって目標達成できないこともあれば、やむなく目標を変更しなければならないことがあります。

しかし、それ以外の理由でしょっちゅう目標を見失ったり、変えてしまったりしているのは、不必要な欲求に流されたり、目先の利益に惑わされている証拠です。

そういう人はストイックとは呼べませんよね。

8. 言い訳をしない

ストイックに行動する人は、必ず目標を達成するのだという気合と、目標は必ず達成できるという信念で行動しています。

ですから、目標が達成されるまでは努力し続けますので言い訳をするタイミングがありません。

また、ストイックな人は努力がなかなか実らないことを他人や物のせいにはしません。

物事がうまく進まないのは自分の努力が足りなかったのだと思える心の強さを持っています。

9. 客観的に自分を見てどんどん改善できる

目標を達成するためには、目標に向かって走っている自分がどうあるべきかを考えるようになります。

そう言うと「ストイックになるとデメリットもある?」の項で述べたことと、矛盾しているように思うかもしれません。

ですが、ストイックな人というのは自分がストイックに打ち込んでいる分野においては、その中で自分がどうあるべきかを見直そうとする努力もします。

ストイックな人と付き合うときは、人の意見を聞いてくれなさそうな人だと感じるかもしれませんが、「自分を改善することも目標達成への努力すべき手段の1つ」と考える一面もちゃんと持ち合わせているのだなと理解してあげましょう。

また、ストイックに生きようとする人、ストイックな人になりたい人は、他人の意見も自分を磨くための材料になりうると肝に銘じておきましょう。

10. 他人の目をあまり気にしない

他人の目を気にするということは、他人の価値観に自分の生きざまが合っているかどうか気にすることです。

ストイックな人にとって自分が今1番気にしていることは、自分がストイックに励んでいる事柄の未来(結果)のみ。

今の自分を他人が他人の価値観でどう見ていようと、気にはなりません。

ただ、一般的に見て、他人に迷惑をかけたり、不快な思いをさせるような言動は、例えそれが目標達成のための努力の一環であったとしても、控えるべきだと思います。

11. 時間を無駄にしない

高校最後の大会で優勝するとか、会社のプロジェクトなど、自分のやろうとしていることが、期限が限られているものであれば、今はそれに向かって多くの時間を費やさなければなりません。

また、そういった期限がないものでも、いつまで続ければそれが達成されるのかわからないだけに、やはり多くの時間をかける必要があります。

ですので、ストイックな人は普通の人よりも時間の価値を重く考えています。

どれだけ時間がかかっても必ずやり遂げるぞと思っている人に、のんびり屋さんはいません。

1秒でも早くゴールにたどり着くために時間を大切にし、有効に使う術を見いだすことができます。

12. 人付き合いがあまり良くない

自分がストイックに求めるものやその姿に共感を覚える人が周りにあまりいないとなると、どうしてもこうなってしまいます。

しかし、物事にかける思い(価値観)の違いで、付き合いやすい人と付き合いにくい人が存在するのは、誰にでも言えることです。

別にストイックな人だけが気にすることではありません。(気にしないでしょうけど)

そして、同じストイックに生きる者同士なら、お互いの価値観を尊重することができますので、片方がストイックに取り込んでいる最中なら、片方は気を遣い、飲み会や遊びなど、その人が今必要としていない誘いなどはしないものです。

ですから、このようにして理解のない人からも理解してくれる人からも、何かの誘い(付き合い)は自然に減っていきます。

しかたないですよね。

というか、やはりその方が都合がいいですよね。

13. 燃え尽き症候群になる恐れも

「燃え尽き症候群」とは、ある感心ごとや目標に向かって一生懸命努力してきたけれども、十分な結果、すなわちその努力に見合うような結果が得られなかった時に感じる徒労感や、逆に目標はみごとに達成したが、達成後の生活は達成に向かって努力していた日々ほど充実感がなく、虚無感に襲われ、一種のうつ状態になってしまうことです。

たしかに、ストイックな人には、この燃え尽き症候群になる2パターンの要因はもっています。

1. パターン1 目標を失って燃え尽きる

「ストイックにはメリットがある?」の項で、「目標や生きがいが持てる」と延べました。

また、「目標があるからストイックになれる」との逆説にも少し触れました。

いずれにせよ、ストイックであるためには目標を持ち続けなければなりません。

ですが、何らかの事柄が原因で、目標を永久的に失うこともあります。

そんな時に、今までその目標のために費やしてきた時間や労力、そして代償など考えると、ハンパない脱力感に襲われることでしょう。

あまりにもショック過ぎて、立ち直れなくなる人もいます。

2. パターン2 目標を達成して燃えつ生きる

また、人生のほとんどをかけてきた目標が達成されると、精神的に十分満たされてしまい、その後何かを追い求めようという欲求が無くなってしまうこともあります。

スポーツなどでは、オリンピックや世界選手権連覇といった、「勝ち続ける」という目標も立てられますが、それも年齢的なもので諦めざるをえない場合もあります。

ですので、これも前述のとおり、その分野において、後進の指導に情熱を注ぐことができたりすると良いのですが、マニアックな分野だったり、自己満足の範囲での成功だったりすると、なかなか後に続く者も見つかりにくいものです。

ストイックな人の魅力とは?

上記で挙げたストイックな人の特徴をご覧になっていかがでしたでしょうか?
周りに当てはまる人もいたのではないでしょうか。

そんな人とうまく付き合えているなら、あなたも少なからずストイックな人ですね。

では、次に、上記のような13の特徴をもつ人にはどんな魅力があるか見ていきましょう。

1. 努力し続ける姿がカッコいい

どんな人でも努力する姿はカッコいいものです。

思春期の頃などは、自分をカッコよく見せたくて部活や勉強に励んでいたところはありませんか?

でも、本当にストイックな人は、他人が自分をどう見ているかなど気になりません。

他人の目を気にしたり、人気集めのための努力は得てして長続きしません。

しかし、ストイックに目標に向かう人の努力は持続的です。

生半可な気持ちで目標に向かっているわけではないので三日坊主にはなりません。

努力し、それを続けられる人はカッコいいし、頼りがいがあります。

2. 男性はストイックな方がモテる

女性からみて同じ男性でも、「チャラ」い人と「ストイック」な人とではどちらがカッコいいと思えるでしょうか。

困った時、どちらに頼りたいとおもうでしょうか。

付き合うなら、どちらに安心感を覚えるでしょうか。

本能的に「ストイック」な人を選んでしまいますよね。

そんな女性の視点から、ストイックな人の魅力を紹介します。

1. 真面目で信頼できる

ストイック男子は、女性と付き合う上でも真摯で真剣です。

多少の価値観の違いで喧嘩になっても、問題解決の為、建設的に考えてくれます。

そう簡単に「もう別れよう」とはならないはずです。

また、努力家で真面目なキャラクターは社会に出ても信頼され、必要とされます。

だから、そんなストイック男子からは、出世しそうな魅力がにじみ出ています。

やはり、結婚するならストイック男子が安心で、安全でしょう。

2. 浮気や不倫の心配が低い

上記で少し触れたように、ストイック男子は女性との付き合う上でも真面目です。

目指す目標に向かって脇目もふらず努力するように、好きになった女性を一途に想ってくれます。

また、元々目標達成しか興味がない超ストイックな男性には、自分の彼女や奥さん以外の女性に興味がありません。

そして、もうひとつ、不倫や浮気はその人の人生においてもかなりリスキーな行為です。

自分の掲げる目標達成の妨げになるかもしれません。

ならば、ストイック男子は、一時は頭の中に煩悩が沸き上がったとしても、それを行動に移すといったリスクはとりません。

3. 恋心をくすぶる

努力する姿がカッコよくて気になる。

でも、彼は自分の夢以外に興味無さそう。

私のことなんてもちろん眼中になし。

ストイック男子に恋する女性は、そんなシチュエーションに恋心をくすぶられるのではないでしょうか?

3. 仕事の成績が良い

特定のスポーツのプロや、学者、研究者のように、その仕事自体が、自分がやりたかったものであった場合、それに対して自ずとストイックに取り組んでいるはずです。

誰よりも、何よりもそのスポーツや分野に対して時間を注ぎ、休日でも翌日からの仕事のためになるようなプライベートを過ごします。

スランプに陥ったときでも、あわてず、焦らず、最終目標をしっかり捉えて、日々の努力を続けます。

となると、成績は必然的に上がります。

また、どちらかというと、自分が希望する分野の仕事に就けないことの方が世の中には多いわけですが、自分が求める仕事ができない環境にあっても、真面目で責任感が強いストイックな人は自分がやりたかった仕事と同じように情熱を注いで取り組むことができます。

逆境に強い性格は、これを「道(就職先)を間違えた」とは思わず、「これこそ天職」と思うことができ、その道のプロフェッショナルとなります。

ストイックになる目的とは?

「ハングリー精神との違い」の項で、ハングリー精神はそうならざるを得ない状況にあって発揮されるもので、その精神のもと、現状を打開するために行動することがストイックなものになるのだと説明しました。

では純粋に、特に追い詰められた環境でもないのに、なぜストイックになる必要があると思うのか、見ていきましょう。

1. 自分を強くするため

恵まれない環境で育てば、「ハングリー精神」が発揮され、自然と生活も仕事もストイックに取り組めるはずです。

しかし、努力しなくても手に入る何かがあるといった恵まれた環境にいると、人はどうしても「甘え」が出て、努力や学ぶことを怠ってしまいます。

すると、気付けば困難な事に対面しても、対応しうる精神力も肉体的能力も身に付いていない人間になってしまいます。

ですから、恵まれた環境でこそ、ストイックになる必要があります。

甘えることができるものが多い中で、禁欲ができ、自分を律することができるような、強い人になりたいものです。

2. 高い目標を達成するため

夢は叶えるためにある。

目標は達成されるためにある。

恵まれている、恵まれていない、いずれの環境にあっても、ひとたび目標を見つけたなら、それを達成するためには、ただ時の流れを待っていても何も起きませんし何も始まりません。

また、ちょっとした事なら、生まれもった才能や、そのときに持ち合わせていた能力でなんとかなるでしょう。

しかし、今は手が届きそうにないところにある高い目標を達成するためには、知力、体力そして時間を使い、確実に一歩一歩地道に努力するストイックさが必要です。

3. 充実した人生を送るため

冒頭でストイックとは「自分の欲望を抑制し、情念に動かされることなく、賢者としての幸福を得ようとするさま」だと紹介しました。

しかし、欲望を抑え(禁欲)なければ充実した人生は送れないのでしょうか?
そうではありません。

人間には「欲」も無ければ生きられないものです。

もちろん、それは人を傷つけたり、悲しませたりすることにつながる欲であってはいけませんが、「あれが欲しい」「これがやりたい」「こうなりたい」という欲求があって、人生の中で自分の進むべき道が決まっていくことは確かです。

つまり、(欲だけに)よく考えてみると、ストイックな人は「禁欲的」とはいうものの、ストイックな人がストイック(禁欲的)に目指すその「目標」も、ストイックな人にとっての「欲」の到達地点だということです。

ですから、ストイックに追い求める目標というのは誰かを傷つけたり、悲しませたりするものであってはいけないということはお分かりいただけますでしょうか。

そんな、「良質な欲望」をもって生きることで、ストイックな人の人生は時間を無駄にせず、価値観を共感できる仲間と出会え、無駄に金銭を使うこともなく、自分だけでなく他の誰かも幸福にしうるものになります。

これはまさに「充実した人生」と言えるのではないでしょうか?