周囲の人たちである程度調整できれば理想的です。
しかし普通はなかなかそこまでは気が回らないでしょうし、そこまでする義理はありません。
手間のかかる人間です。
11. 周りの世話を焼くのが好き
激昂しやすい人は、意外と家庭的であることも多いものです。
実際の家族ではなく、周囲を自分の疑似家族として取り込んでいたいという欲求です。
そしてその中では主導的立場でいたいようです。
一見すると人のよい世話焼きのようにも見えます。
筆者の知っている例を一つ紹介します。
中国・上海にある日系工場での逸話です。
そこには4人の日本人が赴任していました。
20代の女性1人と後の3人は男性です。
ところが困ったことに、責任者の社長は毎晩、日本人4人そろって食事することを強要するというのです。
他の3人が嘆くことしきりでした。
社長の考えは、海外で暮らしているわれら4人は家族である、ということのようです。
しっかり部下の面倒を見ているつもりなのです。
男性たちはまだ仕方ないとしても、とくに20代の女性にとっては地獄だったことでしょう。
業界からはしきりに同情を集めていました。
7~8年くらい前の話ですが、今ならパワハラとされるかも知れません。
12. 客観性がない
激昂しやすい人は、自分優先の行動が多く、とても客観性があるようには見えません。
しかし実際は、意識的に自分勝手な行動していることも多いものです。
自分の考えや、威厳が通用するのか、または誰が自分に反抗的など確認している意味もあるでしょう。
もともと客観性が欠如しているわけではなくフタをしているのです。
何らかの意図を持ってやっていることが多く、したがって目的を見抜くことも十分可能だと思います。
激昂しやすい人と接する時の注意点
アンガーマネージメントという怒りの研究があるそうです。
怒りを抑える体操など日本ではすでに18万人が指導を受けているといいます。
その考え方によると怒りとは、不快感と攻撃性の2つに大きく関わっています。
しかしその2つが沸点となって持続するのは、たった6秒ほどということです。
つまりその6秒をうまくマネージメントできれば、激昂にまで達することはないというです。
これは激昂しやすい人とうまく付き合うためのよいヒントになりそうです。
それらもふまえて、以下に注意点をまとめてみましょう。
1. スイッチが入りやすい状況をリサーチしておく
激昂しやすい人といっても人それぞれ、個人によって大きな差があります。
結果として激昂するのは同じでもプロセスはいちいち違います。
そのプロセスを分析し、激昂スイッチの入りやすいポイントを把握しておくと対応しやすくなります。