アンガーマネジメントの考え方によれば、極限状態の続くのは、わずか6秒だけです。
つまりここをどう乗り切るかにかかっています。
どうやら今回は乗り切れそうだと見通しが着くまで、ひたすら相槌を打って調子を合わせるようにましょう。
これはうまく行きそうな気がします。
激昂しても何のプラスも生まない
本当に激昂してしまっては、何のプラスも生じないことを周囲の人間ともども理解するように努めましょう。
激昂する人は周囲を巻き込んで、一緒にマイナスばかりの負の連鎖に陥ってしまいます。
周囲に与える影響は、心理的なものだけにとどまりません。
必ず実害を及ぼしていきます。
激昂とは?
筆者の家に昭和50年発行の、角川「国語辞典」新版134版、久松潜一、佐藤謙三編という古い辞書がありました。
当時の学生が使っていたサイズで、収録語数7万5000語とあります。
それによると「げっこう」は「激昂」で出ています。
意味は、いきりたつこと、感情が高ぶること、とあります。
「げきこう」は調べて見ても記載がなく、また「激高」も載っていません。
どうやら昭和のオリジナルは、げっこうで、漢字は激昂のようです。
激高との違いは?
それから40年以上経ち、現代のネット辞書を見ると、読みは「げきこう」となっています。
そして「激昂/激高」とひとくくりにされています、意味は、感情がひどく高ぶること、ひどく怒ること。
げっこう「-して机をたたく」 とあります。
また当用漢字による書き替えが妥当という国語表記法の立場から、激高が望ましいという意見があります。
それと40年前にはなかった「ひどく」という語が付いているのは印象的です。
以上のことから「げっこう激昂」から「げきこう激高」へ向かう流れということのようです。
次の40年後には激昂はなくなる運命でしょうか。
激昂が周囲に与える影響
激昂している人の回りは、きっとうまく組織の機能していないテンションの低いチームではないでしょうか。
企業であればきっと効率の悪い組織に違いありません。
それには次に挙げるような点から考えても確かでしょう。
周囲の人に恐れられる
激昂を繰り返している人は、当然周囲に恐れられています。
恐れに親しみをミックスした存在、つまり親分肌、というのならいいのですが、今どきそういう人にはなかなかお目にかかれません。
東芝では、社長自ら、絶対とか必達という強い言葉によって、部下を恐怖支配していました。
現実を認めようとはしませんでした。
その結果は粉飾決算まで招いてしまいました。
いかにもこっけいですが、こちらのパターンの方が現代的な表れ方なのでしょう。
話し合いができない人と認識される
すぐに激昂する人は、聞く耳を持たない人というイメージがあります。
とくに都合の悪い情報は耳をふさぎ、聞こうとはしません。
これでは話し合いが成立しません。
ビジネスにおいては、上司にすると、部下に責任をなすりつけるタイプです。