過去のことであっても、ここまで思いを馳せてもらえる順正と言うキャラクターになりきると幸せに感じるかもしれませんが、現在のアオイの恋人マーヴに感情移入すると少々イラつきを覚えるかもしれません。
こんなにも愛しているし満ち足りた生活をしているはずなのに、その生活に満足できず自分を傷つけ、さらには違う男性に思いを馳せていると言うことで、マーヴに感情移入をして読むと大変複雑です。
でも、こんなにも恵まれているのに物足りなく感じると言う女心は複雑さはよくわかるかもしれません。
読者の口コミ
読者の口コミは、非常に大きく分かれるところです。
特に評判の良い口コミはどちらかと言うと女性に多いようです。
女性も、同じような思いをしたことがあるのかもしれませんね。
また、切ない思いが非常に伝わってきて感動したと言う声もありますし、何度も読み返すほどにとても感銘を受けた人も多いようです。
その一方でこの女性の主人公に苛立ちを感じると言う口コミも、男女ともにどちらにもいました。
このアオイという女性はお風呂に入るのが好きなようですが、現実逃避をしてしょっちゅうお風呂に入っているということに苛立ちを感じると言う声もあったのです。
こちらも、順正側に立つかマーヴ側に立つかで少々感想が変わってくるようです。
男女ともに口コミが分かれてくるところです。
ですので、我々男性が読むと少々苛立ちを感じることもあるかもしれません。
「じゃあ一体どうしたいんだ!」と言いたくもなるかもしれません。
でも、複雑な女心を学ぶにはとても適しているかもしれません。
おすすめ恋愛小説②:『世界の中心で愛を叫ぶ』
『世界の中心で愛を叫ぶ』もまた、非常に話題になり、いろいろなパロディーも出てくる位に有名になりました。
この世界の中心で愛を叫ぶは、2001年の4月に小学館から出版された小説です。
2004年以降は、ご存知の通りテレビドラマ化もしましたし、その他にも漫画化や映画化もされています。
かの大女優の柴咲コウさんも、「泣きながら一気に読んだ。私もこれからこんな恋愛がしてみたいと思いました。」という発言をしてそれが本の帯にになったことから、そちらの面でも話題を呼んでいました。
簡単なストーリーは、オーストラリアに向かう途中に、朔太郎は既に亡くなってしまった恋人のアキのことを思い出すことから話が始まります。
出会って3年目にアキが白血病にかかり、日毎に衰弱していきます。
そのアキが入院中で、行けなかった修学旅行のオーストラリアに連れて行こうと奔走する話ですが、あの空港のところの「助けてください!」というシーンが非常に話題になりましたね。
映画化、ドラマ化した大ヒット作品
『世界の中心で愛を叫ぶ』は、小説にとどまらず映画化もされて非常に話題になりました。
映画化だけでは飽きたらず、漫画化やドラマ化までされ、非常に話題になりました。
ここまで有名になったので、色々とパロディーも出てきた位です。
あまり詳しくストーリーを知らない人でも、「助けてください!」のあのシーンは非常に脳裏に焼きついているのではないでしょうか?
それほどに、映画やドラマの宣伝でも多く使われたシーンです。
ここまで多くの人の支持を集めてきたことで、読んでみたらきっと面白いこと請け合いです。
高校生が主人公ですので、過去の初恋の話なども思い出せるのではないでしょうか?
この作品は男でも一読の価値ありです。
読者の口コミ
この本は非常に話題になったこともあり、多数の口コミが寄せられています。
もちろん、心が救われたという口コミや、人を大切に思う気持ちを感じる気持ちや、恋する気持ちや人大切だと思う気持ちがとてもよく表れていて、感動したと言う声もあります。
あの柴咲コウさんも泣きながら一気に読んだと言っているので、この本の良さを感じている人も多いようです。
ですがその一方で、残念ながら星5つ中に星1つの方が多いという非常に残念な口コミもあります。
40代男性の方だと、中学生や高校生位までなら純粋に感動できるのではないかと言っています。
また、身内の方を病気で亡くされた体験された方のとっては非常に読むのが辛い作品であるようです。
ですので、恋愛の楽しさを体験することができる小説である一方、白血病などの病気で亡くされた方にはあまり向いていない小説かもしれません。