おすすめ恋愛小説③:『百瀬、こっちを向いて。』
『百瀬、こっちを向いて。』(ももせ、こっちをむいて。)は、 2008年5月9日に中田 永一さんが出版した恋愛小説です。
この作品は2014年に映画化され、2016年に舞台がされています。
普通の恋愛小説とは少々違うところは、ひょんな事から恋人でもない百瀬と、ノボルは付き合うふりをすると言うことになります。
その理由は宮崎先輩が神林徹子と言う美人と付き合っている一方で、百瀬と言う女の子とも交際しているのですが、浮気の疑いを晴らすと言う意味合いで主人公のノボルを百瀬の彼氏に仕立て上げたからなのです。
だけどこの百瀬と言う女の子は主人公のノボルではなく、相変わらず宮崎先輩と交際を続けています。
ですので、恋人のように振る舞うにもかかわらず、本当に恋愛感情持つことを遮断されると言う非常に悶々とした状態が描かれています。
みずみずしい青春の1ページ
舞台はノボルが大学生と言う設定ではありますが、高校時代にの出来事を振り返ると言うことで、高校時代の恋愛事情に思い出し懐かしい思いがすると言う人もいるかもしれません。
著者もそうですが、残念ながらそんな華々しい恋愛経験なんてなかった人だって、そのような疑似体験ができます。
普通の恋愛小説と違うのは、片思いから交際に発展して…っていうわけではなく、初めは特に何とも思っていなく、先輩の浮気疑惑を晴らすということから交際がスタートするということから始まるのです。
やはり、形から入ってもだんだんと心が追いついてくるという事はあるようで、最終的に主人公のノボルはだんだんと百瀬を好きになってしまう苦しみを味わうことになります。
百瀬もまた、最終的には神林先輩を選ぶと言うことで、苦しみを味わっています。
一筋縄ではいかない、苦しい恋愛事情について疑似体験することができます。
読者の口コミ
いろいろな口コミがありましたが、大抵星5つ中で星5つの口コミが1番多いので、どれだけこの小説が支持されているかというのがわかりますね。
小説の面白さを初めて知ったと言う声や、全てが好きと言う全面的にファンであると言う口コミも多いです。
恋愛小説系が苦手な人にこそ読んでほしいと言う口コミまであり、そのような恋愛小説を読むのは好きではない男性の方でもとっつきやすいのかもしれません。
残念にも星2つと言う人の声には、好みの物語ではなかったと言う声もあり、星3つのところでも、終わり方が中途半端と言うような声がある位でしたが、あまり多くはありませんでした。
ですので、やはりこれは人による好みが大きいようです。
おすすめ恋愛小説④:『朗読者』
今までは日本の小説が多かったですが、この朗読者に関して言うとドイツ語で書かれた小説です。
出版されたのは1,995年ですが、2008年に映画化されたのが先で、その次の年には日本にも公開されたという経緯があります。
ですので主人公はもちろんドイツ人の男の子です。
なんと、15歳のミヒャエル・ベルクは、帰りの途中で具合が悪くなって女性に看病してもらうのですが、その後黄疸かかっていることが判明して数ヶ月間床につくことから始まります。
なんともアンハッピーの始まりですね。
その後は無事回復し女性を探して再開して、だんだんと仲が深まって行きます。
ただ、ここまでは順調なのですが、ナチスの戦争犯罪に関する裁判を傍聴した際に、被告としてその助けてくれた女性がいる事に気が付きます。
そして、裁判が不利な方向に進み、ミサイルはいろいろな行動起こすのです。
歴史に引き裂かれた二人の恋
ナチスの戦争犯罪と言うところにドイツの歴史を感じますね。
やはり、これはドイツのみにかかわらず、戦争によって運命が変わってしまった人が多くいます。
抗えない時代の波と言うのは、それほどに人を不幸にしてしまうのですね。
普通の恋愛小説にとどまらず、時代の波に流され、意図せず犯罪者になってしまった歴史もたくさんあります。
やはり、日本においても軍の命令でやったことが、戦後に裁かれ、戦犯にされてしまったというケースもありますね。
同じようなこともドイツで行われていた頃があります。
時代に翻弄されるのは、我々にはあまり想像のつかないことですが、そんな不幸な歴史があったのは、恋愛小説を読むという目標以外にも実りあるものになります。
読者の口コミ
この作品は映画化もされていることもあって、映画から入ったと言う人もいるようです。