CoCoSiA(ココシア)

理路整然とした人の話し方・話す内容...(続き4)

本当に理路整然とした話しをされる方は、話が流れるようにどこにも寄り道したり脱線しやりせず、一気にゴールに向かって突き進めるものです。

話を流れるようスムーズに話せるという事は、話す人にとってそのテーマが完全に自分の分身のようになっており、どの角度、どの局面から切って入ってもものともしないくらいそのテーマを自分のものにしているという事です。

得てして脱線したり寄り道したりするパターンは、その話のオチを掴んでいなかったりその話の核心を持っていなかったりするきらいがあったりするからかも知れないのですね。

理路整然と話すためには水が高いところから低いところへよどみなく流れるようにスムーズで滑らかな展開が不可欠なのです。

まず最初に大筋を話す


理路整然とした話し方・話す内容の特徴の8つ目は「まず最初に大筋を話す」です。

これは話しを始める前に聞いてもらう人に少しでも今回の話の大筋を掴んでおいてもらった方が聞いていて理解しやすいですし、話している人に対しても親近感を持ってももらえやすいというメリットが生まれるからです。

しかし、大筋というとちょっと大仰な気もするかもしれませんが「掴み」という意識で話だしてもらえたら話し手も聞き手も楽かも分かりませんね。

聴衆の心を掴むためには、いきなり難しい事を並べたり結末の匂いのするフレーズを何も使わずシークレットな感じで話し始めるよりは、よほど場の雰囲気に入りやすい傾向があると思われるからです。

詳しい説明は後から

本にしろ小説にしろ、目次があったり前書きがあったりしますね。

これはその本の全体を俯瞰してもらっておおよその粗筋や概要を理解しておくのに助かるからです。

お話の場合もそうですね。

予めその話の大筋を掴んでおくのとそうでないのとでは、その話への興味度や関心度・理解度がまるで変わってきます。

聞いていてためになる面白い話しであれば前もって頭に入れて置いた大筋の掴みが功を奏した、という事になるからですね。

理路整然とした話しにするためには事前の話の入り方は非常に大切なポイントなのです。

大事なポイントがいくつあるか示す

理路整然とした話し方・話す内容の特徴の9つ目は「大事なポイントがいくつあるか示す」です。

人は相手の話を聞くうえで予め、数字で大切なポイントを教えてもらっていれば、その話への理解度も興味・関心の持ち方も大きく違ってきます。

つまり要点を数字で提示されていれば「あといくつ」といった気持ちが働いて、その人の話を最後まで集中して聞こう、という意識が働いてくるのです。

ところがそのようなポイント提示を一切受けず、ただ漠然と話の展開も構成も分からずに聞いていると、必ずや集中力が途切れます。

集中力が途切れた人間はこれも必ずや「眠気」が襲ってきます。

思い出してください、学校時代の授業を。

興味のある学科や好きな先生の学科だったらば最後まで集中力を切らさずに聞く事が出来ました。

ところが嫌いな教科や好きでない先生の教科の授業は聞き始めて10分もしないうちに居眠りに入っていなかったでしょうか?

つまり人間は事前に大事なところを教えられているかそうでないかによって聞く姿勢が大きく変化してしまうようなのですよね。

嫌いな授業というのは、確かに先生の話し方も変化が乏しく同じような声のトーンで話しているから脳に酸素が行き渡らない状況が生まれるのでしょう。

そういう意味では学校の先生という職業も知識を教えるだけではその責任を全うしたとは言えないのかも分かりませんね。

「ポイントは3つあります…」

話を最後まで聞いてもらいたい時に使われやすいのが「ポイントは3つあります…」などの数字の提示です。

最初の段階で数字で重要なポイントを提示しておけば、聞く方も2つ目は?3つ目は?という素朴な疑問が沸き起こって話しに集中できる、という事です。

そしてこの方法が理路整然とした話し方に大きく貢献するテクニックの一つになるのですよね。

話し手はこの方法を用いれば自然とまとまって整理された話し方になるのです。

但し、自分で最初に「3つ」というようにポイントを挙げたのなら、必ず3つのポイントを話しましょう。

中には3つと言いながら4つも5つもポイントが出て来たり、自分でも何を話しているのか分からなくなってきて結局、ポイントは1つしか話せなかった、という事もあるようです。

理路整然とした話し方は絶えず今の状況と残された時間を冷静に判断して時間配分を行いながら、話をするペース配分を決めていかなければならないのです。

具体的な数字や固有名詞を入れる

理路整然とした話し方・話す内容の特徴の10個目は「具体的な数字や固有名詞を入れる」という事です。

これは聞いたこともあるかもしれないですね「5W1H」のやり方です。

あなたの話が理路整然とされておらず、聞く人にとったら何を言っているのか要領を得ない、というように思われてしまうのは、あなたの話の中に具体的な数字や固有名詞が入らないからです。