なので、あなたの話の中に少なくとも以下に示す「いつ」「誰が」「どこで」「どんな結果を出したか」の4つを入れてもらえれば、あなたの話は飛躍的に分かりやすい話しとなり、聞く人にとったら理路整然とした印象を受ける事になるでしょう。
それでは「いつ」「誰が」「どこで」「どんな結果を出したか」を見ていく事に致しましょう。
いつ
「いつ」とは時を表す表現ですね。
あなたの話が一体、何時の時の話なのか、まずそれを具体的にしておく事から始めなければなりません。
例えば、多くの人が聞きたくない代表例である「自慢話」。
人の自慢話程、聞いていて面白くも何ともないものはありません。
しかしながら、少なくともその自慢話がその人のいつ頃の話だったのかだけでも分かれば、その人の事を見直す事ぐらいは出来るかも分かりません。
その人の自慢話が小学校時代の時の話なのか、それとも高校生の時、もしくは20歳を過ぎてからの話なのか、この時代区分をハッキリさせておけば、まだこちら側も少しは話しに突っ込んでいく事は出来るかも分かりません。
しかし、自慢話というのは、大きい小さいの違いはあれど、確実に誇張されて話をされてしまうもの。
それも同一人物に対して同じ話が何度も出てきます。
「ああ、また始まった…」ぐらいの感じで聞き流すしかなさそうですね。
誰が
「誰」に対しての話なのか、つまりその話の主役は誰なのか。
これも理路整然とした話しにするためには割愛して話すわけにはいかない重要なポイントです。
人間は相手の状況を理解するためにはここで紹介しています「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「どうした」という5W1Hの要素がどうしても必要になってきます。
この「誰が」はその人の話の中に登場してくる人物が、果たして誰の事を言っているのか、を知るための重要なワードになります。
その人の話は自分の事を言っているのか、それとも友人の事を言っているのか、はたまたテレビに出てくる有名人の事を言っているのか。
相手に自分の言いたいことを正しく理解してもらうためには「誰が」の部分も外すわけにはいきません。
話す側は十分、意識して「誰の」話をしているのか、説明しておきましょうね。
どこで
「どこで」はその人の話の内容が一体どのような場所で行われたのか。
それを証明するために使わなければならない言葉です。
その人の話の内容に場所が出てこなかったらまるで信憑性がないでしょう。
仕事の話しにしても昔話にしても、物語には必ずある場所が存在します。
場所の明記されない話はとんだ「作り話」として相手から軽視されてしまうでしょうね。
どんな結果を出したか
具体的な数字や固有名詞を入れる事の重要さの4つ目の要件は「どのような結果を出したか」です。
「どのような結果」、つまり「オチ」です。
物語には始めがあれば終わりが待っています。
終わりなき物語は物語とは言えません。
終わりのない話しは一種の「連絡」であり「報告」なのです。
話として完結させるためには必ず、その話の中でどのような結果が生み出されたのかをきちんと言い表さなければばらないのです。
以上の「5W1H」の要素。
人が他者に自身の意思を伝える際、相手がきちんと理解してもらえるための必殺の6要素となるのです。
この6要素をきちんと伝えているにも関わらず、相手があなたの話の内容を理解できない場合は、この要素のどこかに十分な説明がなかったと、判断していいでしょうね。
でないと、あなたの話は一から百まで嘘八百の嘘つき人間というレッテルを貼られてしまう可能性もありますからね。
自分がどう思っているのかを話す
理路整然とした話し方・話す内容の特徴の11個目は「自分がどう思っているのかを話す」です。
ここまでは事実関係や具体的な事例を客観的に俯瞰して話の中に網羅するテクニックが中心でした。