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理路整然とした人の話し方・話す内容...(続き6)

しかし、話というものは第三者の体を成して批評家のように話しているだけでは話の中身に主体性が生まれてこず、名無しの権瓶のような主なき影の声のような印象を持たれてしまいます。

そこでここまでの客観的な話の中身を総括してここにきてようやく自身の意見を述べるのです。

これをする事によってあなたの話に一本、筋が通り生きた話になってくるのです。

自分の意見もはっきり伝える

自分の意見もしっかり伝える事で、あなたの人間性が認知されその話に命が吹きこまれます。

つまりその話に対しての責任感というものが生まれる訳です。

近頃はネット文化が浸透しSNS上にはありとあらゆる書き込みのオンパレードです。

しかし、その多くは匿名性の書き込み文書が大半ですね。

匿名性の文書は何も今に始まった事ではありません。

昭和の頃からラジオ番組などでは聴取者が匿名でハガキを使って番組への意見、批判などを送っていました。

人間、自分の身分を隠して意見を言うとなると妙に変な勇気が湧いてきて、普段は言わないような過激な表現まで行うようになります。

これが匿名性の信憑性のなさであり責任放棄の姿勢でもあります。

しかし、講演会などのように多くの面々の前で話す時に、匿名など使えませんよね。

まさか覆面をして壇上で話す事もできないでしょう。

人と話をするときは素顔を晒し、名を名乗るのが常識でありマナーですからね。

よって、自分の意見を言うという事は生半可な気持ちでは出来ない事なのです。

ネット上での無責任な書き込みの範疇などでは済まされない責任感が発生してきますからね。

人の意見には左右されない

かと言って、皆からの批判や人気を恐れて他人の意見と口裏を合わせるかのような意見ばかりを言っていては、あなたは「薄っぺらい人間」という評価を受けてしまうでしょう。

最近のネット上で芸能人のSNSがよく「大炎上」という言葉でニュースにされるシーンを見かけたりしますが、これなども理路整然とした話し方が成されていないか、成されていてもどこか中途半端で且つ、意見の偏りが顕著であったならば仕方のない事でもあるでしょう。

いくら自身の意見が自分では「絶対正しい」と信じ切っていても「世間の物差し」という「常識」と照らし合わせてみる必要もありますからね。

この判断を著しく軌道から外れてしまっていたならば「大炎上」という結果も致し方ないのかもしれません。

いずれにしても自身のブレナイ意見を持つことは大事な事です。

右に倣え主義のはびこる現代において確固とした主体性と客観性を併せ持った意見を持つ人物の存在は、もしかしたら時代の寵児に慣れる存在かもしれませんね。

起承転結を意識する

理路整然とした話し方・話す内容の特徴の12個目は「起承転結を意識する」です。

「起承転結」、学校で習いましたよね。

物語やストーリーをいかにしてイメージを膨らませ人の想像力を育むか。

そのために「起承転結」は文章を構成するためになくてはならないセオリーのようなものとして存在しているのです。

話しというのは、何か相手に対して訴えたいこと、伝えたい事といったメッセージ性を持っています。

しかし、このメッセージをいきなり使ってしまうと聞く相手によっては怪訝な顔をされたり身の危険を感じて逃げられてしまう事もあります。

例えば営業の仕事での営業トーク。

あなたが売り込みたい商品をいきなり「買ってください」というような剣幕で話かけてもその商品に何の興味もない人が、その商品を購入してくれるどころか話を聞く気持ちをも失って逃げ出すかも分かりませんよね。

だからこその「起承転結」なのです。

まずは相手のニーズや困りごとを親身になって聞きますよ、というスタイルを提示するべきなのです。

営業成績優秀な人間というのは押しが強く根性も据わっているからどんなに相手が強気な人間でも必ずや攻略して成績を伸ばすことができる、というイメージを持っていませんか?

まあ、中にはそういった手法で生き残る人もいるでしょうが強気に攻めてばかりいてはいつかは墓穴を掘って自滅してしまう可能性もありますよね。

真に営業成績の優秀は人というのは「聞き上手」な人の方が多いようなのですよ。

人間、相手の不満に思っている事や悩み事を親身に聞いてあげれば相手はその人に対して満足感と同時に好意も示すようになります。

この展開に持っていけるように「起承転結」の技術を応用するのです。