自分が自分らしくあるためにも、きちんとバランスをはかり、調和性のとれた生き方をしていくと良いでしょう。
しかしパワーバランスを重んじるあまり、自我を押し殺したり我慢したりしていると、とても息苦しく窮屈な思いをすることになります。
周囲とのバランスを上手く保ちながら付き合っていく方法を考えてみましょう。
ぶつかり合いには巻き込まれないこと
パワーバランスが分かっていれば、人同士の相性やいがみ合いなど、人間関係の闇も見えてくるはずです。
そうした問題には絶対に首を突っ込まないようにしてください。
なぜパワーバランスを知る必要があるのかと言われれば、第一に人同士の衝突やいざこざなど面倒な事態から回避するためではないのでしょうか。
折角観察して知った情報をうまく活かさなくてどうしろという話です。
組織内でのいさかいは激化すると仕事の進行にも影響をきたします。
職場というのは人生の内、半分以上を過ごす場所なので、その環境は人にとって非常に大事なものです。
可能な限り自分の負担になるようなことにならないよう、自衛していくことが重要になります。
パワーバランスに悩まされる原因にも
パワーバランスによって、なかなか自分の思うようにいかないことってよくある話です。
パワーバランスに押されて、本当にしたいこと、本当に言いたいことを飲み込んで受動的な立場になってしまっている人も多いと思います。
こうした状況を打破するには、やはりパワーバランスをうまく利用するしかありません。
目には目を歯には歯を、パワーバランスにはパワーバランスをということです。
悩んでいる時は、上下関係のパワーバランス、年齢によるパワーバランス、経験によるパワーバランスなど、自分がうまく立ち回れない理由となっているパワーを制するにはどうすべきなのか考え、行動すべきです。
自分が少しでも優位な立場になるためには、どういったパワーを身につければよいのかを考察しましょう。
そのために必要なのは仕事での成果かもしれませんし、上司からの評価や部下からの信頼かもしれません。
それともコミュニケーションや人脈づくりかもしれません。
いずれにせよ、自分に不足している部分を見極めて、能力を高めなければパワーバランスに変化は起こりません。
今の立場に満足していない人は、ぜひ能動的に行動してみてください。
そして、こうした対策を投じるためにも、現状のパワーバランスのリサーチをしておくことが不可欠ということになります。
息抜きも大事
とはいえ、ずっと神経をとがらせて周囲を観察してばかりいると、どうしても疲弊してしまいます。
他の人よりプラスアルファの行動をすることで自分にとってもプラスの影響があることは確かですが、時には息抜きをすることも大切です。
息抜きしたい時は、それこそパワーバランスが上手に保てている気の置ける友人なんかと気楽な気分で遊んだり飲んだりするのが一番。
もしくは、自分よりも優位な相手にあえて甘えてみたり、部下や後輩に頼られる先輩という立場としての立ち居振舞いをして気持ちを入れ直すのも良いでしょう。
実は人は、無意識のうちにその時々の気分によって、自然とパワーバランスの関係を考慮しながら接する相手を選んでいたりするものです。