いわゆる受動性のpassiveと活動的なactiveの違いということです。
この2つの行動原理はパワーバランスに大きな影響を表します。
受け身側と働きかける側の関係
なされるがままに全てを受け入れる受動的な人には、人を動かすようなパワーがありません。
そもそも他人どうこうという以前に自分自身のことさえも受け身で、人の言いなりになって受け入れてしまうような状態ですから当たり前です。
ですのでこうした 受動的な人は、能動的な人によって影響され、コントロールされやすい ということになります。
そう考えれば、この2つのパワーバランスがどのように成り立っているのかは歴然です。
完全に能動的な人のパワーが勝っていることが分かります。
この受動と能動という素質は、性格的な部分が大きく反映されるので、年齢や立場などに関わらずパワーバランスが形成されることが多くなります。
年配で経験が長くても受動的な人と、若くて経験が浅いけれど能動的な人では、本来前者がパワーバランスの優位に立っている存在となるはずです。
しかし、受動的であるがゆえに能動的な若手にそのバランスを脅かされることもあります。
パワーバランスを早く理解するためには
パワーバランスは、元々の判断基準がありますが、その上で 日頃の行いにより変化していくもの です。
より良いバランスの均衡を保って、良い人間関係を形成していくためには、身の周りのパワーバランスをよく理解したうえで、自分の身の振り方を考えなくてはなりません。
力の関係を見誤ることがないよう、パワーバランスを理解するために気を付けるべきポイントを押さえておきましょう。
今回は人が生きていくうえで大切な関わり合いのひとつである職場での人間関係を基に紹介していきます。
主導権を握っているのは誰か
まず、人と人との関係における力のバランスを見る時は、その組織の中で誰が主導権を持っているのかを知る所からはじまります。
主導権を握っているということは、会社を牽引する強いパワーを持っている人ということです。
組織で自分が働いていく中で、まず先輩や上司の言うことをきちんと聞くのは常識です。
そもそも自分と立場が違う人間との間でのパワーバランスというのは言わずもがなですから、知らなければいけないのは、更に奥深い部分です。
例えば、上層部の間で主導権を握っているのは誰なのか、先輩社員たちの間では?同期社員の間では?
後輩社員の間では?明確になっているヒエラルキーの中で形成されてる力のバランスに目を向けてみましょう。
もちろん、そうしたパワーバランスのみで人をはかるのはナンセンスなことですが、各階層において主導権を握っている人物とより親密な関係を築いておいて損になることはありません。
逆に、そのパワーバランスの強い人間とトラブルに発展すると厄介と言うことです。
話の進行や行動の中心にいる人物を探る
主導権を握っている人を知るためには、周囲で交わされている会話やちょっとしたやり取りに目を向けてみるのが一番です。
会話の進行役となっている人や中心にいる人物、すなわち能動的な人を探すのです。
受け身ではなく周りに働きかけて、人を動かすことのできる人は、組織において強い存在となります。