こういった場合は、恋人関係なら「別れ」に確実につながり、婚姻関係でも「破綻」という状況になるのかもしれません。
意識をしなくても家族以外の他人との人間関係には、利害が絡むことがほとんどです。
自分が求めるメリットや見返りが無い場合はその人間関係は、なかなか進展しにくいといえます。
特に恋愛においては、とても苦しい状況に陥ることになります。
ギブアンドテイクの心理状態
ギブアンドテイクの時の人間の心理面はどうなっているのでしょうか?
例えばあなたがプレゼントを知人にもらったとします。
ささやかなお菓子のプレゼントとしましょう。
あなたの心の中は「わるいなぁ、今度お返ししなきゃ」と実際プレゼントのお返しをしたりするのです。
これは心理学でいうミラーリング効果のひとつと言われます。
相手の行動を無意識的に真似ることで、互いの距離を縮めます。
ギブアンドテイクを互いに続けることでどんどん親密になってゆくのです。
悪い心理状態
このギブアンドテイクを続けると様々な心理が発生します。
人は無意識にギブアンドテイクを使うこともありますし、目的があってギブアンドテイクを使うことも多くあります。
恋愛において彼の心を掴みたいからこそ尽くすこともあります。
「ギブ」を与えて望む「テイク」が無かった時、落胆しあきらめてしまうかもしれません。
ネガティブな心理状態のときのギブアンドテイクはあまり良い結果を期待できないようになります。
与えたからもらうのは当たり前
恋愛関係においてこう考える女性が多いかもしれません。
特に婚活をしている女性はよく思うことかもしれません。
「彼の身の回りの世話もやっている、料理もしている、彼に尽くしている、それなのにプロポーズをしてもらえないの?」
人は幼い時から努力した結果はちゃんと返ってくるということを教えられているため、見返りがあるのは当たり前と思うのです。
しかし、人間関係は対人の心理も絡んでくるためこの当たり前が作用しないことがあるのです。
そんな時、落ち込むだけなのかそこで何かを学ぶとるのかは人それぞれなのです。
もらうのを期待して与える
受験勉強や試験勉強も合格という「ギフト」をもらうためです。
ひたすら勉強という時間も労力も与える行為を続けるのは、一定の目標に向かってひたすら集中するのでその心理はとてもポジティブです。
しかし、この「もらうのを期待して与える」という行為は詐欺行為に利用されることもあります。
出会い系などのネットの課金ポイントサービスなどで、ある女性とLINEやメールでやりとりをし話が盛り上がったとします。
しかし、「スマホが壊れた。このサイトで話そう」と誘導し、やりとりをするためにポイントとして課金させるという詐欺が流行しました。
人の「もっと知りたい、もっとその人と繋がりたい」という思いを逆手にした、非常に許されない詐欺行為です。
与える本人も本当に「もらえる」のか?見返りがあるのか?と疑う気持ちも多少は必要かもしれませんね。
もらえなかったらもう与えない
これはあきらめることと同じことかもしれません。
幼い時から努力や継続の大切さを日本人は教えられて育ちます。
その努力や継続を通して物事を成しえた人はたくさんいます。
日本がここまで先進国として発展を遂げたのもこの努力や継続をコツコツ続けたからです。
しかし、実社会の特に人間関係においては、努力や継続が身を結ばないことが多くあります。
努力や継続だけで他人の心までは動かすことができないということです。