「愚直な人」、などという表現を聞いた事もある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「愚直」っていうイメージ、世間一般からはどのように受け入れられているのでしょうね?
固いイメージ?融通が利かないイメージ?うーん、どちらもあまりいいイメージではなそうですね。
そこで今回は「愚直」についていろんな角度から切り口を見つけていきたいと思います。
世間から思われている「愚直」のイメージ、これまでの考えを刷新できる発見があるかも分かりませんよ。
愚直とは
それではまず「愚直」の意味について考えていきましょう。
単に言葉を聞いた感じからだけでは思いもつかないイメージが膨らみますよ。
愚直の意味
「愚直」の意味をまず紹介していきましょう。
正直で臨機応変な行動をとれないこと
「愚直」意味の1つ目は「正直で臨機応変な行動をとれないこと」という事になります。
かなり微妙な言い回しですね。
「正直」というところはいい意味でとってもらえるのに「臨機応変な行動がとれない」ではちょっと困った感じが致しますね。
これでは世の中に出てから苦労する事が目に見えてくる感じが致します。
しかし、正気という意味合いは非常に貴重です。
正直ということはまだ手垢がついていないというか、純粋培養というか世間知らずというか。
とにかく人を信じて疑わない正確であり他者に対しても決して嘘は言えない性格も読み取ることができますね。
まあ、とにかく愚直な人は「正直者」である、という事でいいのではいでしょうか。
バカ正直
「愚直」の意味の2つ目は「バカ正直」です。
この意味は愚直の特徴である「正直」が裏目に出てしまった場合を指しています。
愚直な人は根が真っすぐで曲がった事が大嫌い。
なので人との付き合いでもお世辞や周りの空気を呼んでおべっかを言う、などといった事が全くできないのです。
よってこの辺りが、臨機応変さがないと言われる由縁となり、酷い人になると「バカ正直」、という評価をもらってしまう羽目になってしまうのです。
普通、人と人の付き合いは本音3割、建て前7割くらいで話をするのが妥当ではないでしょうか?
何でもかんでも本音で喋ってしまったらお互い感情的になってしまい喧嘩が絶えない、という事になってしまいます。
幼い兄弟同士がよくケンカをするシーンを思い浮かべたら理解しやすいと思います。
まだ世間にもまれていない純粋で無垢な存在の子供は思った事を口に出すよりコミュニケーションを取る方法を知りません。
従っていくら兄弟同士であってもお互いが嘘をつけないため自己主張の連続ばかりとなるからすぐに感情的になり口げんかが始まる、というのが一般的なパターンでしょう。
という事は、子供は何時の時代になっても愚直な存在という事が言える訳です。
最も幼いうちから相手の気持ちを思いやり、自分が一歩引いて発言するような子供がいるとしたら、ちょっと心配してしまいますね。
そんなストレスの溜まることを子供のうちからやっていたら思春期になったらどうなるのか?という心配が、です。
愚直は言い方次第で言葉の印象が変わる
愚直という言葉。
ここまでの感じではあまりいい意味でとっていないように思えますね。
ところが「愚直」というこの言葉はその時の状況やタイミング次第では意味合いがごそっと変わって、一気に褒め言葉に変わってしまうのですよ。
日本語はその言葉一つだけで意味が180度、コロッと変わってしまうものがたくさんありますが「愚直」もその中の一つに数えられる言葉といえるのでしょうね。