すでに「至極」という言葉に関しては知識も使い方もばっちりに違いない!なんて思っている方もおられるのではないでしょか。
しかし、人によっては、そのようなあいまいな気持ちのままで「至極」という言葉を使ってしまうがために間違った使い方で使ってしまうことってよくあることなんですよね。
そのようにしないためにも、ここでは「至極」をどのように使えば正しいのか、その使い方と例文をご紹介します。
例文とさらにその使い方を学んでおくことによって、いざ「至極」という言葉を使う場面になったとしてもスムーズにその場を乗り切ることができますよ。
それにそれこそ自分に至極の気持ち(自分自身に納得する気持ち)をもって「至極」という言葉を使いこなせることでしょう。
ではさっそく「至極」という言葉の例文を確認していきましょう。
議論は、至極常識的な展開になった
この文章はどのような意味を持っているでしょうか。
ずばり「議論は、とても常識的な展開になった」という意味になります。
この文章における「至極」という言葉は、そのあとに続く言葉を”強調する意味”として使われていることになりますね。
では、どうして常識的な展開になったのでしょうか。
「至極」という言葉を使っていることから、おそらく「誰かが主張したことに納得した人が多かった」状況になっていることまでも想像することができるはずです。
あなたもそのように何かを主張したいとき、そのあとの文章の意味を強めたいと思った時には「至極」という言葉を用いるようにしましょう。
「至極」という言葉の後には、接続詞を使わないというのも正しい使い方のポイントになります。
兄達の喧嘩をとなりで至極冷静に見ていた
この文章はどのような意味を持っているでしょうか。
「兄たちのケンカをとなりでとても冷静に見ていた」とあらわすことができますね。
つまり、ここでも「至極」という言葉はそのあとに登場する言葉を強調している言葉になります。
そのため、「とても冷静な状態」「もうこれ以上冷静になることがないくらいの冷静な状態」であったということまでも読み取ることができるかと思います。
このように「至極」という言葉は悪いニュアンスの文章でも、良さそうな意味合いの文章でも使うことができるということになりますね。
試験は至極簡単にできあがっていた
この文章はどのような意味を持っているでしょうか。
ずばり「試験は、とても簡単にできあがっていた」という意味になります。
ここでも「強める働きの意味」が含まれていますし、それだけではなくさらに“これ以上ない簡単なテスト”であることも同時に伝えてくれています。
誰もがこれまでに一度はテストを受けたことがあるかと思いますが、できれば「簡単なテストであってほしい!」と願ったものですよね。
まさにテストを受けているときに「なんて簡単なテストなんだ!」とか「これまでにないくらいに簡単な内容だぞ!」なんて思えるようなテストを作成しておいてくれた、という意味になるでしょう。
学生時代を思い出すとあんなに嫌だったテストでも、なんだか少し名残惜しくなってしまいますよね。
至極とすごくの違い
これまでに「至極」という言葉の意味などをさまざまな角度からお伝えしてきました。
それに使い方までも確認してきましたよね。
とはいってもその過程の中で、ある方たちは「すごく」という言葉との違いってどのような点にあるんだろうか?
これらの言葉って似てるよね?
どのように使い分ければいいのかな?
なんて考えてしまったのではありませんか。
そのようにしないために、ここでは「至極」と「すごく」という言葉の違いについてお伝えしています。
ぜひ、この二つの言葉の違いを確認して、もう二度と間違った意味で「至極」という言葉を使わないようにしましょうネ。
1.至極は程度を表す上で最上の度合い
「至極」というのは、“程度を表す言葉”として使うことのできる言葉になります。
それもその程度がとても上、それ以上の上にくるものがないということを表す言葉になります。
つまり、「至極」という言葉は“最低ライン”を示すような文章の中では絶対に使うことができない言葉になるんです。