要するに“ポジティブな文章でのみ活躍することのできる言葉”ということができます。
それにこれまでにお伝えしてきた例文でも、すべてどこかポジティブ要素を持っているということがあったのではないでしょうか。
2.すごくは程度としては至極より低くなる表現
では「至極」と似ているような言葉である「すごく」という言葉は、いったいどのようなシーンで使われるというのでしょうか?
ずばり、程度としては「至極」よりも”低くなる”ということを示すことになります。
「至極」というのは、程度が高いこと、それもポジティブの要素を持っている文章でしか使うことができませんでしたよね。
しかし、「すごく」という言葉はポジティブだけではなくネガティブな要素を持っている文章の中でも使うことができる言葉になるんです。
もっと詳しく使い方を確認しておきましょう。
すごくは程度が甚だしく、普通ではない
「すごく」という言葉は、「至極」という言葉に比べるととても激しい程度のことをあらわしていることになります。
例えば、普通ではないということなんですよね。
「すごく疲れた」というのであれば、通常の疲れとは違ってとても疲れていること、もう言葉に表すことができないくらいにつかれているということを表しているということになります。
良い悪いだけではない場合にその程度を強調
また、「すごく」という言葉は、良し悪しを伝える文章だけではなく、その“度合”を強調するときに使われる言葉になります。
「すごく」と使いますが、もともとの形は「すごい」という言葉になりますから、それだと動詞などにくっつく言葉として知理解しやすいのではないでしょうか。
至極はどの様な場面で使う?
至極が使われる場面には色々あり、仕事上で起きた出来事や職場の上司の振る舞いに感心したときなどがあります。
プライベートの場面では、身近な人や知り合いの人の生き方に感嘆したときなどに、至極を使うことがあります。
また、相手の考えに全く疑問も湧かずに、素直に同感できる時に、「至極、納得した!」と言うことがあります。
会社で
会社で先輩の仕事への一途な姿に感心して、「至極」を使うことがあります。
自分には到底無理な知識や技術を駆使して、素晴らしい結果を出す先輩の生き方に敬意を表したい時に、「至極、尊敬します」という言い方をすることがあります。
また、素晴らしい仕事の結果を出すに至るまでの努力を惜しまない姿を称えたい時に、「至極」を使うことがあります。
メールなどのやり取り
相手の生き様が、尊敬に値すると感じたとき、相手に直接伝えることが出来ずに、メールなどのやり取りの中で、敬意を表したい感情を込めて、「至極」を使うことがあります。
離れている知り合いの仕事ぶりの素晴らしさが評判になっているとき、尊敬の気持ちを直ぐにでも伝えたいが、会えないときに、「至極、尊敬します」などの敬意を表す気持ちをメールでやり取りすることがあります。
相手の意見に対して「至極◯◯です」など
相手の意見に、文句なく同意する際に、「至極、同感です」といいます。
また、相手の話す内容が的を得ていて、疑問の隙も無いほど完璧な時に、「至極、納得です!」と言ったりします。
「至極」を使うケースには、相手の意見の素晴らしさに感動したとき、尊敬の念も込めることがあります。
取引先の相手に
仕事関係で最も大切な存在は、お客様と取引先ですよね。
常日頃から、取引先の相手と良好な関係を築けていることで、自社の経営が順調に伸びていくことが多々あります。
また、取引先の相手から信頼される経営活動が行われていることで、経営成績が向上していきます。
自社の経営にとって、取引相手の存在は最も大切にしなければならない1つです。
ですから、至極、細心の配慮」惜しまない姿勢が大切になります。
ビジネスでよく使うこともある?
ビジネスの場面では、様々な立場の人と、スムーズな人間関係を築いていくことが大切です。
しかし、多様な価値観をもつ関係者との間で、良い関係を保つことは至難の業と言えます。
大切な取引先との関係を保ち発展させるために、細心の気遣いが欠かせません。