販売者が不当な利益を得るような、社会通念上問題のある商売の方法なのです。
「悪徳」とは、悪い行いで、人の行うべき正しい道に背いた不正な行為なのです。
連想される言葉
「不徳」で連想される言葉はいろいろとあります。
至らぬ
「至らぬ」とは、配慮が不十分で行き届かないことです。
至らぬ時には「未熟者!」と言われることもあります。
このように、至らないという理由は、未熟であることと注意不足であることの二つのことです。
不届き
配慮や注意の足りないことで、不行き届きのことです。
そこで、しきたりや法に背いた行動を取る者を「不届き者」というのです。
時代劇で、所属する藩のしきたりを守らなかった時に、藩の上役から「不届き者め!」と一喝される場面があります。
不届き者とは、無礼者、無法者、道理の分からぬ奴、不心得者、などということです。
節度がない
「節度を守ってください」などと注意されることがあります。
節度とは、言行などが度を過ぎずに適度であることです。
ちょうどいい程度のことです。
「節度を守って」とは、振る舞いはほどほどにしてというニュアンスです。
「不徳」のビジネスでの使い方
「不徳」という言葉を、ビジネスで使う時の使い方をまとめました。
ビジネスにおいて失敗やミスをし謝罪をする際に
ビジネスで失敗をしてしまった時に、すぐに謝罪することが必要です。
ビジネスのシーンでは、簡単に「どうもすみませんでした」と言うだけでは重みが無く、何か重大な原因が隠れているのではないかと相手に不安と不信感を持たせてしまいます。
そこでよく使われる言葉が「不徳」という言葉です。
つまり、自分が道を外してしまったと反省をしながら謝罪するのです。
自分の配慮の無さを真摯に謝る時の言葉なのです。
「不徳のいたすところ」というフレーズを使う
ビジネスにおいてミスをしたり問題を起こしてしまった時の謝り方のフレーズとしては、「不徳の致すところです」が多いようです。
政治家や芸能人が不祥事を起こして謝罪する時には、必ずと言ってよいほどこのフレーズを使うようです。
「このたびの事態は、わたしの不徳の致すところです」などと謝罪するのです。
早急に相手側へお詫びをする
相手に迷惑をかけてしまった時には、早々にお詫びを言うことが必要です。
誠意をもって謝罪することで、もう一度チャンスをいただけるように
自分が犯した間違いに対してお詫びを言う時には、誠意をもって謝罪する必要があります。
キチンとお詫びをしておいて、もう一度チャンスをいただけるようにしたいものです。
そんな時に、自分のせいでこんな事態に陥ってしまったことに対する反省と心からの謝罪を伝えるには、「不徳の致すところです」がよく使われます。
例文
「不徳の致すところです」の使い方の例文を以下にまとめました。
多大なご迷惑をおかけし、私の不徳の致すところです。
自分が未熟であったために問題を引き起こした時などでは、自分の未熟を詫びます。