それに対して「この度の不祥事は、私の不徳の致すところです。申し訳ございません。」となります。
私の不徳の致すところでおり、反省しております。
社内的に問題があると分かったうえで行った不倫ですが、ある時にそれが発覚して社内でも話題になりました。
そんな時に上司から呼びつけられて注意されます。
そんなシーンで、「私の不徳の致すところであり、反省しております」などと謝罪します。
信頼していた経理の部下の人間が、会計を不当に操作して資金を流用していたことが発覚して社内でも問題になりました。
自分の管理不行き届きのせいです。
自分の未熟さを反省して謝罪します。
「この度の不祥事は私の不徳の致すところです。二度と同じことを引き起こさないように注意いたします。申し訳ございません。」
ビジネスや謝罪で間違った使い方をしないように
自分の徳が足りなかったために引き込した不祥事に対しては、「私の不徳のいたすところ」と謝罪するのです。
文書で謝罪する時、メールで取り急ぎ謝罪する時、謝罪会見の時など、「すべて私の不徳の致すところです」と表現するのです。
・「今回の不祥事は、全て私の不徳の致すところでございます」
・「噂の通り、不倫をしたことについては反省しております。わたしの不徳の致すところです」
・「コンピューターへの入力ミスでたいへんご迷惑をおかけしました。この度の問題は、すべて私どもの不徳の致すところです。申し訳ございません。」
などと、かしこまった謝罪の場面で使われます。
「不徳」とは、徳が足りていない時(未熟、うっかりミス)と、人の道に反する行為をした時(不道徳)に分かれます。
それを念頭において謝罪文を考えます。
しかし、この「不徳の致すところ」とは形式ばった表現ですので、仲間うちでこんな言葉を伝えたら、ちょっと仰々しく感じてしまいます。
使う相手にも配慮すべきと思います。
しかも、もともとはコンプライアンス違反の場合に使われることが多く、商品の欠陥隠し、重大事故隠し、談合事件などの法的に問題が起こった場合に使われるものです。
つまり道徳に違反した時です。
軽いミスだけで周りに影響しないような事態では、むやみに使う必要がないフレーズでもあります。
このようなフレーズがあまり使われるような事態にならないことを祈るばかりです。