「大目に見る」。
あなたはこう言われた事はおありでしょうか?
大目に見られることの意味がお分かりでしたら、ほっと胸をなでおろすところでしょうが、この事の意味を知っていない方だったら本来ならば呑気に構えていられる事態ではないはずなのですよね。
さて、今回取り上げます「大目に見る」。
一体どういう意味でどういったケースに使われて、言われてしまったらどういった事に気をつけていたらいいのでしょうか?
これまでの人生で数えきれないくらい「大目に見られた」私が自身の体験も踏まえながら紹介していきたいと思います。
大目に見ると言われた?!それは危険信号!
あなたが職場の上司や先輩から今回は大目に見てあげる。
次からは気をつけて」と言われたとします。
果たしてこの文脈はどういった意味合いを持っていて、あなたはどういった状況に追い込まれているのでしょうか?
まあ、勘のいい人ならば「大目に見る」という状況があなたにとったら非常な「危険信号」であるだろう、という事はピーンと来るかも知れませんね。
あなたが誰かから「大目に見る」と言われた時、それはあなたが何かしらの失敗や粗相を起こしてしまい組織やチームに多大な迷惑や被害を与えたときなのです。
「しかしながら今回は反省の色も見えるようだから、特別に多めにみてやる事にするので罰則やペナルティは果たさない」、というのが「大目に見る」の一般体な意味合いになってくるでしょう。
「大目に見る」というのはあなたが失敗を犯してしまった事実に対する「今回は許すけど次はないよ」という免罪符を打たれた、という解釈でいることですね。
大目に見ると言われた時に注意すること
では具体的にみていきましょう。
まずはあなたが「大目に見る」と言われた際にどのような注意をしていたらいいのか。
それについてみていきたいと思います。
全部で11個のご紹介になりますよ。
同じことをしてはいけない
大目に見ると言われた時に注意することの最初の1つ目は「同じことをしてはいけない」という事です。
「大目に見る」というのは、「今回のあなたの過ちや失敗に対しては、取り立てて大袈裟に叱ったり罰則を与えるような事はしない、その変わり、次にまた同じような事をやったらその時は正規の罰則やペナルティを受けてもらいますよ」、という一種の意思表示であり、宣告なのです。
別の見方をすれば、あなたは実刑を免れたけれども無期限の「執行猶予」を受けているも同然なのです。
だから、決して軽はずみに同じような事をやってはいけないのです。
それが今回、大目に見てもらえた相手の親心なのです。
その気持ちを重々、胸の中にしまっておかなければならないのです。
同じことを近々のうちにまたやってしまうような人間になってしまったら、あなたのこれから先の運勢、大きく後退してしまうかも分かりませんよ。
飽きられているかもしれない
大目に見ると言われた時に注意することの2つ目は「飽きられているかもしれない」です。
「飽きられる」、つまりもうこの人に仕事を頼むのは飽きてしまった、という事ですね。
ただ、仕事において「飽きられる」というのは何度やっても芳しい結果を出してくれないから頼む方も、目新しさを求めたくなる、という風にも言えるわけなのです。
よって「飽きられる」という事は、大きな失敗こそしていないものの、出てくる結果がいつもと変わり映えがしないため、変化を求めるビジネスシーンにおいてはこの人を使いづらい、という印象を持たれてしまった、という事でしょうね。
こういったケースで大目に見られてしまうと、今後、いい仕事が回って来なくなる可能性が高い、という訳です。
気を引き締め直す
大目に見ると言われた時に注意することの3つ目は「気を引き締め直す」です。
大目に見られるような状態になったという事は、あなたが何かの失敗を犯した、という事なのです。
だからあなたは大いに反省し、二度と同じ失敗を繰り返さないよう、気を引き締め直す必要がある、という事なのです。
それなのに短期間のうちに同じ内容の失敗を繰り返したり、反省しているのは態度だけ、中身は全く反省していないような言動が見受けられると判断されてしまったら、取り返しのつかない事態に陥る可能性もあり得ます。
大目に見てもらえる、という事態の深刻さをしっかりと気持ちにいれましょうね。
期待されていないことも
大目に見ると言われた時に注意することの4つ目は「期待されていないことも」です。
企業というところはドライである意味、冷たいところです。
たった1度の失敗でも次のチャンスがない事が往々にしてあります。
ですので、チャンスをもらった人間は死に物狂いでそのチャンスを成功に導く努力を行わないとあっという間に干される、という図式が多くの人たちの頭の中に刷り込まれているのです。
よって、善戦むなしく与えられた仕事をものに出来なかったとき、「今回は大目に見よう」と言われたとしても会社からはもうあなたのことを期待していないことが結構あるのです。
それを知らずに特に反省もせずに次のチャンスが簡単に転がり込んでくる、と思っていたとしたら、あなたはとんでもない人生を歩んでしまう事になるかも知れないのです。
例え「大目に見る」と言われたとしても、用心を怠らず、周囲に気を配ってつまらないミスは起こさないよう注意することが求められるでしょう。
評価されていない
大目に見ると言われた時に注意することの5つ目は「評価されていない」です。
まあこれは仕方ないでしょう。
「大目に見る」と言われたという事は、明らかにあなたは間違いを起こし失敗した、という事なのです。
いくら言い訳をしても会社にいける評価の基準は「成功」か「失敗」のどちらかで決まるのです。
まあ勤めている会社の業種や風土にもよるでしょうが一度でも「大目に見る」と言われたなら、それは明らかな「負け」という事を認識してかからなければいけない、という事です。
評価的にはマイナス材料しかありません。
ボーナス査定にも大きく響くでしょう。
でも仕方がありません。
あなたが仕事で失敗したのですから。
この挽回は仕事で行うしかありません。
次にいつチャンスが巡ってくるか分かりませんがそれまでじっと耐えて来るべき時が来るまで実力を蓄えていくことが最良の過ごし方でしょうね。
もっと学ぶ
大目に見ると言われた時に注意することの6つ目は「もっと学ぶ」です。
「今回は大目に見るから」と言われてホッとしているだけでは、会社側が言ってくれた「大目に見る」という趣旨も無駄に終わってしまうかも分かりませんね。
会社は一度失敗したあなたにもう一度チャンスを与え、その出来栄えを必ずやチェックするべき行動に出ることは明らかでしょう。
それによってあなたが今後、使える人間になるのかどうかをテストするのです。
よって、一旦は大目に見られたからといって安心して何もしなかったらとんでもない事態を招いてしまう、という事になるのです。
とにかく勉強しましょう。
過去の失敗経験から学びましょう。
そしてそれを次の機会に生かすべき行動を日頃から取っておきましょう。
次なる会社からの指示はいつ、あなたに与えられるのか予想はつきません。
よってあなたはその日がいつ来てもいいように十分な準備を行っておかなければならないのです。
「学び」はその日が来ても慌てることなく自分の実力を発揮できるようにするための用意周到な準備なのです。
抜かりなく毎日を過ごしましょうね。
次回は許されない
大目に見ると言われた時に注意することの7つ目は「次回は許されない」です。
つまり2度目のチャンスを与えられたなら、もう2度と失敗は許されない、という事です。
それが「大目に見る」という事の裏の意味合いとなるのです。
この考え方はいかなる組織においてもそう大差はないはずです。
そうしなければ人というものが育たなくなるからです。
ハッキリ言って同じ失敗を2度も3度もやるような人間が多い組織は、存在意義がないでしょう。
それくらい世の中というのは真剣勝負の連続なのです。
同じ過ちを2度も3度も繰り返すような人間を雇い続けるほど企業というところは甘くありません。
だから雇われている側の人間も必死になるのです。
一度、失敗を犯してしまった人間に「次はない」と言い切るのは、ある意味、非常です。
しかし、それに甘えてしまったり同情したりしてしまってその人間に正しい「教育」を施せなかったとしたら、それは非常になり切れなかった組織側の責任となるでしょう。
世の中の厳しさを肌で感じさせるのも雇用側の責任と思って仕事にかかる事ですね。
満足をしてはいけない
大目に見ると言われた時に注意することの8つ目は「満足をしてはいけない」です。
いくら会社側から「大目に見るから」という大アマ決着をいただいたとしてもそれはほんの一瞬の出来事。
日付が変わって明日になれば人は皆、昨日あったことなど忘れている場合があります。
特に会社側はこちらの不都合になるような事は綺麗さっぱり忘れ去ってしまうのが常。
だから、あなたはいつまでも会社の出した一時的な決着に満足していてはいけないのです。
すぐさま行動に移して次への布石を打っておかなければならないのです。
会社側にとったら、今回の大目に見た決着によってあなたに一つの貸しを作っているのも同じこと。
近いうちにその貸しをきっちり返してもらう算段で今回の決着を行ったとも考えられるのです。
だからあなたは今回の大目に見てもらえた決着に対していつまでも満足感に浸っているわけにはいかないのです。
すぐにでも会社にその「貸し」を返しにいく行動を取らなければいけないのです。
会社の中は始業から終業まで終始、真剣勝負の場です。
ちょっとでも気を抜いた動きをしてしまったら、もう2度目の「大目に見る」裁定は完全にあり得ませんからね。
契約が切られることも・・・
大目に見ると言われた時に注意することの9つ目は「契約が切られることも…」です。
もし、あなたが外部の人間で、その会社とある契約を締結してもらっている身分だったとします。
そんなあなたがある失敗をしてしまい契約先の会社に対していくばくかの損失を与えてしまったとします。
果たしてその会社は「大目に見るから」と言って何事もなかったかのように今後も今までと同じようにあなたと契約関係を結び続けてくれるでしょうか?
もし、言葉の通り、明日以降も今までと変わらぬ契約関係を持続できたなら、あなたは九死に一生を得る思いをしたと言えるでしょう。
という事は、日常的にはたった1回の失敗でそれまでの契約関係を破棄される事も往々にして行われている、という事が言えるのです。
仕事上の失敗は本当に取り返しのつかないものです。
だからどこの会社も必死になって日々の業務を取り組むわけなのです。
この事を忘れずに、今日も気を十分引き締めて仕事にかかってくださいね。
反省しなければいけない
大目に見ると言われた時に注意することの10個目は「反省しなければいけない」です。
とにかく、反省です。
それも猛反省です。
これを怠ったり、さぼって反省の色も見えないような行動を取っていたら、間違いなくあなたはそれ相応の扱いを受けてしまう事になります。
「反省」はそういった事を払拭するためにも是非ともやっておかなければならない事なのです。
上司や会社側は、あなたのその後の行動をつぶさにチェックしているものです。
「コイツは使いものになるかそれともならないか」という非常にシビアな目で見られているのです。
それが「大目に見る」と言われたあとの世間の趨勢なのです。
だからあなたは心から自分の行った間違いを反省し、もう2度と同じような失敗を起こさないだけの努力を積まなければなりません。
会社にはあなたにとって代わる人材は山のようにいます。
あなたが反省している色すらみせなかったら、あなたはそれらの人間にすぐに取って代わられてしまう事になるでしょう。
「反省する」という行いは、今後のあなたの会社人としての一生を左右するほどの大きな行いであると肝に銘じるべきことになるでしょう。
何がいけなかったのか聞く
大目に見ると言われた時に注意することの最後の11個目は「何がいけなかったのか聞く」です。
社会人は物事の結末を有耶無耶のままで幕引きさせてはいけません。
何故、どうしてこのような間違いを起こしてしまい、会社に迷惑をかけてしまったのか。
その原因を自分なりにしっかりと頭に叩き込んでおかないと、近いうちにまた同じような失敗を起こしてしまうのは目に見えています。
よって事を起こした当事者は、「何がいけなかったのか」について会社側によく聞く必要があるのです。
この時に自分なりに納得できる要因を発見しておかないと後々、遺恨を残したりして人間関係がギクシャクしてしまい、組織人としての役割を発揮出来なくなってしまう可能性を含んでいるからです。
とにもかくにも、会社側から「大目に見る」と言われたからには、あなたに弁明するよう要素はないはずです。
しかし心のどこかにひっかかるものがあるのならズバリと会社側に聞きに行って事の善悪を正確に把握しておく必要があるのです。
でないと、あなたは「自分は被害者だ」といった感情に支配されてしまい間違った進路を選択してしまう事もあり得るでしょう。
何が一体、いけなかったのか。
この疑問は早期のうちに解決しておくべきです。
そもそも大目に見るとはどういうこと?
では次に参りましょう。
そもそも今回のテーマである「大目に見る」とはいったい、どういう意味なのでしょうか?
この事を正確に知っていない事にはここから先の話しが上手く伝わらないでしょうね。
「大目に見る」についてちょっと考えてみましょう。
意味
それではまず「大目に見る」についての意味からみて参りましょう。
「人の過失や悪いところなどを厳しくとがめず寛大に扱う。」
(goo辞書より引用https://dictionary.goo.ne.jp/jn/29606/meaning/m0u/)
という事になっています。
つまり「今回の間違いや失敗については、特に厳罰に処することなく特別にお咎めなし、という決断を下す」といった事になるのでしょうね。
この決断が適用されるケースというのは、当事者が不慣れでまだまだ一人前の域に達していないだろうと思われる時期に、上司や指示命令者が少々、無理難題を覚悟の上でその者に与えてしまったようなケースが考えられます。
つまり完璧な答えを導き出すのにまだ時期尚早な人に無理やりやらせてしまった会社側の問題も含んでいる、という事になります。
まあ、しかしそこは組織のタテ社会で生き抜いていかなければならない会社人間。
とても自身の正当性を主張するわけにもいかないかもしれません。
ここは大人しく会社側の沙汰に従う方がいいでしょうね。
使い方
では今度は「大目に見る」の使い方についてみていく事にしましょう。
例文を紹介していって具体的な使い方を覚えましょう。
「彼はこの会社に入社してまだ1か月足らずで研修中の身。
その彼にいきなり難易度の高い仕事をおしつけてしまったのはこちらの誤りだった。
今回は私が責任を取りますので、彼の事は大目に見てやっていただけませんか?」
このケースは実力がまだ身に着いていない今年入ったばかりの新入社員に、少々、難易度の高い仕事を命じてしまった上司が、仕事の失敗の責任をそのまた上の上司に対して謝罪している場面です。
このように「大目に見る」という言い方は、上司と部下の関係のように上下の関係が存在して初めて言葉の効力を生み出します。
そして、この言葉が用いられるケースは失敗した人間に非がある場合の方が圧倒的に多い事を認識しておきましょう。
例文のように上司が尻ぬぐいしてくれるケースはあまりない、と思っていただいた方がこの先、長い会社人生を歩んでいく上においてはいいでしょうね。
大目に見られる事例
それでは次に参りましょう。
今度は「大目に見られる」という言い方をよく使われる事例を取り上げてみたいと思います。
出来ることならば言われたくない言葉である「大目に見る」。
どのような場面でどのように使われるのでしょうか?全部で4つのご紹介です。
ビジネスシーンで
「大目に見られる」が使われる事例の最初の1つ目は「ビジネスシーン」です。
この言葉が最も頻繁に飛び出す世界がこの「ビジネスシーン」でしょうね。
ビジネスの世界はいつでも真剣勝負です。
ちょっとでも手を抜いたり気持ちが入っていなかったりしたらとんでもない失敗や粗相を起こしてしまう世界なのです。
だから、入社したての新人や経験のまだ浅い人たちは本人が望んでいないのに失敗を「やらかしてしまいます。
その失敗が大勢に影響しないものならば、何とか誤魔化しもきくのですが、事がお客様相手に対して起こってしまったらどうしようもありません。
すぐに上司の耳に話が入ってしまいあなたはこっぴどく叱られてしまうのは避けられない事態になってしまうでしょう。
まあ、ビジネスの世界はこんなことを繰り返しながら皆、成長していったのです。
そしてあなたの態度が真摯で反省の色も見えるなら次のチャンスもあります。
よって例え「大目に見られる」事をやってしまったからと言って、落ち込まずに気持ちを整理してまた明日に備えてくださいね。
友人に言われて
「大目に見られる」が使われる事例の2つ目は「友人に言われて」です。
友人から「大目に見てやる」と言われるケースで最も多いのは。
約束の不履行でしょうね。
約束の場所に「○○時に行く」、と言っておきながら時間を間違えたり大きく遅刻してしまったり。
その時のあなたの言い訳の中身次第で「今回は大目に見てやる」という展開になるのが一般的なパターンでしょう。
但しこの時にあなたの言い訳があまりにも不誠実だったなら、さすがの仲のいい友人も切れてしまうかもしれません。
親しき仲にも礼儀ありです。
相手の気持ちを配慮して、相手を傷つけるような言動にはくれぐれも気をつけましょうね。
恋人に言われる事例
「大目に見られる」が使われる事例の3つ目は「恋人に言われる」です。
恋人からこの言葉を使われてしまうとしたら、恐らく発言する方は女性で言われる方が男性ではないでしょうか?
このパターンの方が至極、平和的で今後の展開に期待は持てるからこそ使われるのだと思いますよ。
例えばデートの待ち合わせ時間。
二人の関係が安定してくれば必ずやその待ち合わせ時間に遅れだすのは女性(?)の方が多くなってしまうかもしれません。
しかし、お付き合いの最初の頃はそんなことはなかったはずです。
むしろ男性側の方が時間にルーズになったりしていたかもしれません。
そんな時に勝ち誇るかのように女性の方が「今回だけは大目に見てあげるから」と言ってもらえたら男性側としたらどれほど嬉しいものか。
「ああ、この子は俺のことが好きなんだなあ」と改めて思う事ができますからね。
但し、仏の顔も何度かまでです。
あなたが調子に乗って約束に時間に間に合わないような事を繰り返したら…。
きっとただでは済まない事態が起こってしまうでしょうね。
親に言われる事例
「大目に見られる」が使われる事例の最後4つ目は「親に言われる」です。
親から言われてしまうケースで最も多いのが「テストの点数」ではないでしょうか?
テストというものはいつの時代になっても嬉しいものではありません。
いくら自分なりに一生懸命勉強しても思ったような点数が取れない事もあるものです。
まあ、しかしこれも一種の親から子供への愛情表現の一つと言えるのでしょう。
テストの点数を見て何も言わずにいられてしまっては、自分の事が嫌いなのか?という新たな疑惑が起こってしまいますからね。
大目に見られる人にならないためには?
では次です。
今度はあなたが「大目に見られる」人物にならないようにするための方策を考えてみましょう。
全部で6個のご紹介となります。
チャンスを活かす
大目に見られる人にならないための最初の方策は「チャンスを活かす」です。
このテーマを掲げた時から、もう何度も書いてきたことですが、最後に改めてもう一度声高に叫びましょう。
「チャンスをものにし、活かす」という事を。
何度も申しましたように、あなたが仮に何かの失敗をやってしまったとしても、あなたに真摯な態度と深い反省の色があったなら、叱った側も次のチャンスを与える事を必ずや約束してくれるでしょう。
そのチャンスを確実にものにするのです。
チャンスというものは人生においてそう何度もやってきてくれるものではありません。
そのチャンスを向こうから与える、と言ってきてくれているのです。
活かさないわけにはいきませんよね。
人間、真面目に生きてゆけばいずれチャンスというものはやってきてくれます。
しかし、目の前のチャンスを気づかずにやり過ごしてしまう事もあります。
チャンスの有難味、この機会にじっくりと味わってくださいね。
120%の力を出す
大目に見られる人にならないための方策の2つ目は「120%の力を出す」です。
あなたは既に一度、失敗しています。
2度目のチャンスは、本当はなかったのかもしれません。
しかし、会社側の温情か、あなたにもう一度チャンスが与えられました。
この絶好の機会、何が何でも「もの」にしなければならないのです。
その為にも、あなたは普段の自分の力を100%、いえ120%以上出し切るつもりで頑張らなければいけないのです。
とにかく同じ失敗は許されません。
是が非でも目の前のビッグチャンスをものにする覚悟が求められます。
そのためには普段の努力だけでは足りないのです。
人生、この一瞬しかない、というくらいの覚悟で臨みましょう。
きっとあなたの頭上に勝利の微笑みが舞い降りてくることでしょう。
原因を知る
大目に見られる人にならないための方策の3つ目は「原因を知る」です。
何事も、原因があるからそれに相応しい結果が残るのです。
つまり原因なき結果はあり得ない、という事です。
自分の起こした不始末、一体何が原因で起こってしまったのか?深く考えて原因を突き止めることです。
そして、その原因の根本的な理由が分かったなら、もう二度と同じ過ちを起こさないよう自分を戒めより一層の訓練を果たすのです。
会社というところ、ライバルがいつも虎視眈々とあなたの地位を狙っています。
隙あらば足元をすくおうと皆、必死になっています。
それらの人間に安易に負けるわけにはいきませんよね。
自分の行動をよく見極め、簡単に足元を掬われる人間にならないように励みましょうね。
こだわりをもつ
大目に見られる人にならないための方策の4つ目は「こだわりをもつ」です。
ここで言う「こだわり」とは、仕事や生き方における自分なりの失敗しない決まりやルールというものでしょうか。
これを身につけるためには過去の失敗経験が大きく役立つのは言うまでもありません。
あなたが「大目に見られる」ような顛末になったとしてもその時の失敗経験を有効に生かしてゆけば決して損ばかりの事態にはならないということを肝に銘じておくことなのです。
勿論、生きてゆく上において「こだわり」が強すぎると、また過ちを犯してしまうかもしれません。
しかし、失敗を恐れるあまり小さくまとまってしまってもいけません。
これでは、あなたの成長が違う方向に進んでいってしまうかもしれません。
要は「バランス感覚」です。
自分のこだわりが正しい方向に向かって有効に作用しているのかどうか。
こればかりは、あなたの最終決断がものを言うしかありませんからね。
改善+a
大目に見られる人にならないための方策の5つ目は「改善+α」です。
「改善」はあなたが起こしてしまった失敗が良き研究材料となります。
つまり失敗を糧にして新たなものをそこから作りだしてゆく作業の事を言うのです。
そしてあなたには更なるもう一つの作業が待っています。
「改善」に更に何かの「+α」を加える事なのです。
これは「念には念を入れよ」という意味合いが籠っていると思っていただいていいでしょう。
もうこれ以上、あなたは失敗してはいけませんからね。
反省する
大目に見られる人にならないための方策の最後の6つ目は「反省」です。
あなたは真摯に「反省」しなければなりません。
決してふてくされてもいけませんし、軽はずみな行動も行ってはいけません。
「反省」はあなたの荒れた心を落ち着け、失敗の原因を突き止めてくれる貴重な行いです。
そしてこの態度を取ることによって会社側もあなたの反省度を見極めもう一度、チャンスを与えるかどうかの判断材料とします。
大いなる自己反省をおこなってくださいね。
大目に見ると言われないように徹底しよう!
如何だったでしょうか?
今回は「大目に見る」という事についてみて参りました。
それらをもう一度振り返りますと、
・大目に見ると言われた?!それは危険信号!
・大目に見ると言われた時に注意すること
・大目に見るとはどういうこと?
・大目に見られる事例
・大目に見られる人にならないためには?
という5つのテーマを元に紹介して参りました。
とにかく、大目に見られる行為をやってしまったら、もう反省し、同じ過ちを二度と繰り返さないという固い誓いを立てる事です。
そして次のチャンスが来るまでじっと耐える事です。
チャンスが来てくれたら、周囲の人たちに感謝し、その期待に応えるべく行動する事です。
人間、完璧な人はそうそういません。
ミスや失敗は確かに付き物です。
しかし、その失敗を活かせるかどうかで次の人生が決まってくるのです。
だからこそ、毎日を真剣に生きてゆきましょうね。