「どうもあいつは、偉そうにしているから嫌いだ!」なんて、陰で悪口を言われているかも知れません。
先輩から「お前は、いつも偉そうにしているなあ!」なんて面と向かって言われると、何か気に障ることをしたのだろうかと考えてしまいます。
振り返って考えても、そんなに偉そうなことをした覚えがないのです。
自分では、謙虚にしているつもりなのですが、周りの人には偉そうにしていると見られていたのですね。
「そんなことはないですよ。偉そうにしているつもりはないのですが・・・」と釈明しても、自分の言動がそう見られているのであれば、仕方がないのです。
あなたは、こんな経験はないでしょうか?
もしかしたら、あなた自身は気配りをしているつもりでも、無意識に先輩をぞんざいに扱っていたり、心がこもっていない態度を取ったのかもしれません。
些細なことなので、その都度いちいち指摘はしないのですが、そんなことが積もり積もっていて、ある時にそれが破裂したのかも知れません。
誰もが偉そうにしていると言える人もいます。
米国の現在の大統領ともなると、さすがに偉そうにしていると思います。
自分の主張は有無を言わせずに通してしまうし、横柄な態度はTVのニュースでも流れてきます。
他国でも、独裁者と言われる人はみんな偉そうにしているものです。
多くの国民を統率していくためには、このように威厳をもって指図していく必要があるために、仕方がないことかもしれません。
しかし、平等な立場の人たちの間で、偉そうに見えるというのであれば、それなりの理由があるはずです。
最も分かりやすいのは、偉そうな言い方をする人です。
いや、偉そうに見える言い方と言った方が良いかも知れません。
自分では自覚がないのに、言われた側からすると「その言い方はないだろう」と感じる時です。
言われると、つい「ムカッ」としてしまう表現なのです。
「あなたに、そんな言い方をされる覚えはないよ」と喧嘩腰になってしまうのです。
喧嘩っ早い人ならば、すぐに取っ組み合うことになるでしょう。
言葉の中に、相手を軽蔑したり威圧感を感じさせるような言い方は、よくトラブルを生みます。
例えば、新しく入ってきた職場の仲間に、何かの作業手順を指導している時に、相手がミスをすると「だから、さっきも言ったけど」と言いながら教える時です。
指導する方は「何度も同じことを言わせないでくれよ、忙しいんだから」という気持ちがあるようですが、言われた方は「長年やっていりゃあ、馬鹿でも覚えるよ。おれは新人なんだよ!」と心の中で反発しているのです。
この険悪な雰囲気が続くと、何かのきっかけで大喧嘩になってしまうのです。
指導を受けていた人は、「あいつは、偉そうにしている」と判断するからです。
また、指導を受けている人が、真剣に説明している先輩に向かって、「うんうん」とか「なあるほど」などと軽々しく返事してもダメです。
そして、最後に先輩が「何か質問はありますか?なければこれで終わります」と告げた時に「そだね~」なんて偉そうに流行語を使って返答すると、完全に「なめてんのか!」と激怒するのです。
こんな冗談を口にすることはご法度ですが、ちょっとした言葉でも時と場合によっては偉そうに聞こえてしまうのです。
言葉には十分注意することが大事です。
あなたの周りに偉そうな人いませんか?
あなたの周りにも、偉そうな人がいるはずです。
先ほどは、言葉の表現について書きましたが、偉そうな態度も目につくものです。
よくやることが、無意識に相手を指さすことです。
相手に指をさしながら話をすると、上から目線で偉そうにしているように見えて、気分が悪いものです。
この動作は、日本だけでなく海外でも非常識だと思われます。
指をさす行為は、相手を挑発したリ威嚇したりするときに使うからです。
何か失敗した部下を呼びつけて、相手を指さしながら偉そうな態度で叱責するのです。
相手を完全に威圧する行動なのです。
言葉や態度で威圧するように接する人間は、どこか偉そうにしていると感じるのです。