公言することで、どのようなマイナスがあるのでしょうか。
1. 公言したことでプレッシャーが増す
これをやる!と公言することで、自分を追い込むことができます。
これは良くもあり、悪くもあることなんです。
追い込むことで頑張れるのであればプラスの作用ですが、追い込むことでプレッシャーが増してマイナスの作用が働くこともあります。
「できなかったらどうしよう」
「もし達成できなかったらダメ人間だ」
「口だけの人だと笑われる」
そんな重圧が自分にかかり、身動きがとれなくなってしまう場合もあります。
公言することで自分の動きを抑制してしまうのであれば、言わない方が良いですね。
プレッシャーもやる気に変えられる人でないと有言実行は向いていないでしょう。
2. 義務感が強くなり、モチベーションが変容する
最初は自分自身で決めた目標が、公言することで目標ではなく義務になってしまうこともあります。
自分の夢として「こうなりたい」とキラキラした目標を公言したとします。
最初は自分自身のために掲げたもので、そのモチベーションも夢のためと思うと高かったことでしょう。
しかしそれがいつからか周囲に期待されるようになることで義務になってしまうのです。
「やりたい」と思っていたことが「やらなければいけない」に変わり、気が付くと自分ではなく、周囲の人のために仕方なく行っているという状況に。
これではモチベーションも下がる一方ですね。
なんのための夢や目標なのかもわからなくなってしまうでしょう。
有言実行+不言実行の組み合わせ
それぞれの利点と欠点をみてきました。
それぞれの言葉に良さと悪さがありますが、じゃあどちらの言葉を実践すべきなのか。
というと、なかなか難しいですね。
自分の性格で有言実行なのか不言実行なのか選べたら良いのですが、それでも悩んでしまった時には、この二つの言葉を上手に組み合わせてみましょう。
つまり最初にやるべきことは公言し、その後の過程やできない言い訳などはいっさいしないということです。
不言実行とは、もともとは言い訳をしないことです。
「○○をする」と公言だけはし、あとはそれを達成するために黙々と努力をしましょう。
これは有言実行であり、不言実行でもあります。
周囲が忘れた頃に達成をすれば良いのです。
どちらが良いかとどちらかだけを選ぶのではなく、上手く言葉の良い部分を自分に取り入れて言葉を使ってみましょう。
現代の日本男児の特徴
昔の男は不言実行。
男は多くを語らずに寡黙に遂行する。
それが当たり前でした。
しかし現代の日本男児は有言実行。
公言することで自分や周囲を高めていく。
そんな時代になりました。
この言葉からもわかるように、比べてみると日本男児というのは昔の姿から大きく変わってきていますね。