さらに、別居をすると、これから自分がするべき行動を冷静に考えることが出来ますので、離婚を考えている場合にはその準備も素早く行う事が出来ます。
特にモラハラ夫と離婚を考えている場合は、通常の離婚ですと夫婦間の話し合いになりますので、相手と顔を合わせることでまた被害に遭う可能性があります。
また、相手に全くモラハラに対する罪悪感が無い場合には、離婚に応じてくれないこともあるでしょう。
そのため、離婚を考える場合には調停離婚が最もベストだと言えます。
調停離婚であれば、夫婦で顔を合わせる必要がないため安心です。
しかし、離婚をするための準備を念入りにするためにも、精神的に落ち着かなくてはいけません。
そのため、絶対に離婚を考えているのであれば、まずは別居をするといいかもしれません。
モラハラをする人が言いやすいセリフ
モラハラをする人にはいくつか共通する点があり、セリフもその1つです。
ふとしたときやケンカをしたときに発するセリフは、その人の本性をさらけ出している言葉なので要注意です。
モラハラをする人たちはどんなセリフを言いやすいのでしょうか。
「俺がこんなにしてやってるのに」
モラハラをする人は自分のことが大好きで自分が1番だと思っている人が多いので、自分の思っている方向に事が運ばないのが大嫌いです。
自分の管理下に入っていると思っていた妻が自分の行為や発言に賛同しなかったり、相手のためと思ってやったことを拒絶されたら「俺はこんなにしてやっているのに!」と激情することがあります。
本当に相手のことを思っていれば違う意見も反論も受け入れるものですが、モラハラ気味の人にはそんなものは関係ありません。
自分より下だと思っていた相手が自分のことを受け入れないのが気に入らないのです。
「お前のせいだ」「お前が悪い」
モラハラ夫は、自分が一番正しいと思っているところがあるので、何か問題が起きたり行き違いがあったりすると「お前のせいだ」「お前が悪い」とすべて妻のせいにします。
自分に非があったとしても決してそれを認めるようなことはしません。
最初はモラハラ夫に抵抗もしていたことでしょう。
ですが、ずっと「お前のせいだ」だの「お前が悪い」だの言われ続けた妻は、徐々に自分に自信を無くします。
そして、本当に自分のせいだ、自分が悪いんだと思い込むようになってしまします。
「だからお前はダメなんだ」
ちょっとしたミスをしたときやモラハラ夫の思う通りに動かなかったときは、モラハラ夫はここぞとばかりに「だからお前はダメなんだ!」と妻のことを罵ります。
そして、大したミスではないのに大げさにダメだダメだと言います。
気に入らないことをしたら「何もわかってないダメな女」とモラハラ夫は否定してくるのです。
酷いときは人前や子供の前でも「ダメな妻」と平気で妻を罵ってくることをします。
自分だけのときに散々罵られるのであればまだ耐えられるという人でも、子供の前で罵られると母親としてのプライドがズタズタになってしまうことでしょう。
人は「ダメなヤツだ」と言われる続けると本当に自分はダメな人間なのではと思うようになってしまいます。
そうなるとモラハラ夫の思うツボです。
「お前を理解してやれるのは俺だけだ」
モラハラ夫の大きな悪い癖が、散々罵ったり否定したりしたあとに「そんなお前を理解してやれるのは俺だけだ」というようなことを言い放つことです。
どうしようもなくダメな妻を受け止めてあげられるような夫。
というような立場になったつもりになり、妻の気持ちや考えをコントロールしようとします。
そう言われた妻も、これまでのモラハラ夫の仕打ちによって正常な思考が奪われていることもあります。
そして、「こんなダメな私には、夫しかいない」と勘違いするようになってしまいます。
こうなってしまうと、モラハラ夫と妻の共依存の関係が出来上がってしまうのです。