「意中の子と朝を一緒に迎えてやるぜ」という解釈なのです。(というよりは、この解釈もできる、が正しいですね)
下ネタもさらに進化・成長
そしてこれもまた進化・成長を見せます。
一夜限りの関係、という意味を基本とし、まずは、「昨日ワンチャンしちゃってさ」と使用した場合、ある人と関係を持った、ということになります。
次に、「お持ち帰り」という意味でも使用されることもあり、
「実はあの後、ワンチャンされて。でも酔っぱらっていたからあまり憶えていなくて……」といった会話も成り立つのです。
ようするにこれは、お持ち帰りされたけれど記憶にない、ということになります。
露骨さはなく、爽やかであり、かつ通じる――またここでもワンチャンの使い勝手の良さが窺えます。
そしてまだ進化・成長し、「ワンチャン女」というものもあります。
これは本気でなく遊びの子のことだったり、軽い女という意味であったり、そういった解釈をされています。
4.恋バナ中の時
「告白しようと思っているんだけど」
「きっと○○ならワンチャンいけるよ」
といった場合だと、このワンチャンは、「チャンス」であり「確率」の意味を指し、そして、ここでは「もしかして」の意味は含まれず、「絶対」が基準となります。
また、「このワンチャンス逃すな!」と背中を押している意味合いもあります。
5.受験発表(おまじない)の時
例えば、車内、あるいはTwitterなどにおいて、
「ワンチャン、ワンチャン、ワンチャン」
と繰り返していたとしたら、
「大丈夫、大丈夫、きっと大丈夫」
ということです。
ある意味「おまじない」的な要素、験担ぎ的な要素です。
ようするにこれについては、麻雀用語をそのまま使用している例となります。
6.ゲームをしている時
これは先に述べましたが、「まだ逆転できるチャンスはある」といった意味の他にも、
ポケモンGOなどにおいては、「ゲット」という意味で使用されたりもします。
「ワンチャンあるかな」
でしたら、「このモンスター、ゲットできるかなあ」となるということです。
「ひょっとしたら・もしかしたら」であり、そして「願い」も込められた使い方です。
あるいはパズドラで、ダンジョンに挑戦するさい、出てくるモンスターやターン数次第ではクリアできる(望みはある)、という場合においても使用します。
すなわち、「ワンチャン来た!」だと、思い通りになり、クリアできた、ということです。
あるいは、「ワンチャン、ワンチャン」だと、全滅寸前のパーティにおいて、「まだ希望はあるぞ!」と言い聞かせているということになります。
このように元々の意味からの連想、その連想の連想、加えて願い、も合わさって使われるのが、「ワンチャン」なのです。
まさに進化・成長する理由と言え、多様化する訳がここにある、といった感じなのです。
ですが、使いやすい、どこにでも使いがちだからこそ、それが間違っていた場合、非常に恥ずかしい思いをする、とも言える言葉です。
みんながみんな、やみくもに使っているわけじゃない、ということを分かってください。
あくまでもワンチャンの使い方にはそれぞれ繋がりがきちんとあり、その組み合わせによって、異なった意味(かたち)があるということを。
ワンチャンの応用「ツーチャン」
会話やLINEにおいて、同じ返答をしたとしても、言い方やスタンプの種類によって、意味を微妙に、あるいはまるで違うものに変化させるワンチャン。
結果、ワンチャンなのにワンチャンではない、こっちのワンチャンは違う意味、といった部分を見せます。