このどっちつかずの言い回しは相手に語弊を生ませやすい言葉の典型的な例であり、日本人が良く使いがちな言い回しです。
英語などの外国語ではこのような言い回しがないので、いつもはっきりしています。
相手に言う場合ははっきり言う方が語弊を生ませる危険性が低いです。
ただの友達だよ
ドラマとかでは、元カノや元カレに遭遇した際とかに相手から誰と問われた時にこういう言い回しでごまかしますが、「ただの」がついているために余計に怪しさが増し、語弊を生ませている危険性が高いです。
ただの友達ならただ以外の友達はいるのかと言った疑問も生まれますが、「ただの」はごまかすためだけにしか使用していません。
この場合は普通に「友達だよ」と言ってしまえば語弊を生まなくて済みます。
これと同様な言い回しとして、「普通の」などと言った感じの言い回しがあり、変に付け加えた言い回しをすると相手は返って疑うだけです。
シンプルに言い回す方が相手にも語弊を生ませないので、シンプルに表現しましょう。
多分
これは自信のなさを表した言い回しの代表例です。
「多分」という言い回しをすることで、失敗した場合の保険をかけている感じです。
最近では「多分じゃ困る」という人も増えてきているので、この言い回しも使用できなくなる日が来るのではとも言われています。
この自信のなさが相手に語弊を生みやすく、相手もこの人で大丈夫なのだろうかと心配してしまいます。
多分といって保険をかけても、本当の意味で保険はかかっていません。
自信がない場合は多分ではなく、まずは相手に相談してみるなどして自信をつけるような確信を持つようにしましょう。
〜と思います
こちらも前文で説明した「多分」に似たようなもので、保険をかけています。
要は確信を持てていないので、「~と思います」と言って自分は間違っていませんと保険をかけているだけです。
これを言われると相手は自信のなさがすぐにわかり、また、何がどうなっているのかなどの状況も読み取れないので語弊を生ませてしまう危険性が大です。
この場合は、相手に解答を少し待ってもらうなどして確信が持てるまで話すことを止めた方が良いです。
確信を持てないまま喋っても語弊を生むだけで物事がうまく進みません。
確信が持てないのなら喋らない方が語弊を生むことがありませんのでそのようにしましょう。
とりあえず
これはごまかす感じで使用される方が多いです。
または場面場面の状況を無理やり変化させるために使用する人もいますが、相手からごまかしているなと言うことがばればれなので、使用しても意味がありません。
むしろ、語弊を生んでしまう危険性が高いので、言い回し的には使用しない方が良いワードです。
また、この言い回しを軽い口調で言い回す方が結構多く、軽い口調で言うと、余計にごまかし感が大きく感じられるので良くありません。
逆に場面場面の状況を変化させるのならこれは良いかもしれません。
どうにしろあまり使用するのはさけたほうが良いと思います。
ごまかすのではなく、今の状況をしっかり伝えれば相手に語弊される危険性もありません。
けっこうです・大丈夫です
一見丁寧な断り方にも聞こえますが、実は上から目線な感じに聞こえたり、素っ気ない感じにも聞こえて、相手から自分は何か悪いことを言ってしまったのかなと思わせてしまうかもしれない危険性があります。
相手をネガティブもしくはむっとさせてしまう語弊の原因が隠れている言い回しです。
この場合、断り方にもありますが最も良い方法としては「ありがとうございます」とワンクッション入れてから使用する方が適切かと思います。
このように答えると言うことは相手が何かをあなたのためになることを提案しているのですから、提案には素直に感謝して、内容が嫌であれば断ればいいだけの話です。
「ありがとう」と言って感謝したからと言っても同意したわけではありませんので、相手に語弊を生む可能性は少ないです。
いい意味で
相手の考えや意見を落とさないように表現している言い回しですが、裏を返せば自分にとっては必要ないと言っているような言い回しです。
「いい意味で」と前置きすることであなたの考えや意見は間違っていないと思わせて、採用しないというのが狙いなので、相手は良いといっておきながらこの結果は?と疑念をいただいてしまい、語弊を生みだしてしまう危険性が高いです。