組織に身を置いている限りは、自己の事よりも全体を意識した仕事の遂行が欲しいものです。
⑦結果が全て
完璧主義者の特徴の七つ目は、「結果が全て」という事です。
ここにも人との関わりが上手にできない一面が垣間見えます。
仮に完璧主義者の人が部下を持っていたとします。
その人はこれまで己に対して厳しく律してきたため、そこが認められて昇格してきました。
当然ながら自分の部下にも同じようなやり方で部下を見てしまいます。
完璧主義者の上司にとったら、部下がいくらいい仕事をやったり、今後に期待を寄せられそうな成長ぶりを見せたとしても褒めることができません。
評価できるのはあくまで結果だけです。
確かに給料をもらっている以上は入社1年目の社員もプロとして見なさなければならないのかも知れません。
しかし、結果を出すことができる社員になるためには何回もの失敗も必要です。
それを乗り越えるから、その社員は成長できるのです。
要はその過程において上司がどれだけ部下の成長の手助けをしてあげられるかです。
そのために「褒める」と「叱る」を効果的に盛り込む必要があるのです。
ところが完璧主義者の上司はそれを上手にできません。
どんな事でも叱責するがごとく、部下に厳しく当たってしまいます。
これでは部下も心を折られやすくなってしまいますし、仕事に対するモチベーションもアップしてこないでしょう。
結果が全て、と言い切ってしまう完璧主義者の人はマネジメント能力に限界があるのを自覚した方がいいかも分からないのです。
完璧主義者にはデメリットが多い?
ここまで完璧主義者の特徴や振る舞いを見てきました。
ここまでを総合してみますと、どうも完璧主義を標榜することはメリット面よりもデメリット面の方が多くなりそうな気がしてきます。
では、完璧主義に浸り過ぎると起こるであろうデメリットな面を見ていくことに致しましょう。
成功が難しくなる
完璧主義に固執しすぎたら間違いなく成功を手にする頻度は減っていくでしょう。
人間、何かを成し遂げようと思えば、頭を柔軟に柔らかくしておかないといけません。
やり方もその時に応じて変化させる必要があるのです。
完璧主義は一度決めたやり方は何度失敗しようが梃子でも変える気持ちがないようです。
これでは時間がいくらあってもできません。
自ずと成功への道が閉ざされてしまうのです。
途中で投げ出すことがある
発想に柔軟性がないため、二の手、三の手と出していくことが出来ません。
そういう時には誰かに聞きに行くなり相談するなりするべきなのですが、自尊心が邪魔をしてそれもできません。
結局、やりだした事を途中で投げ出してしまう事もまま起こってきます。
これが癖になってしまうと自分ではどうしようもない蟻地獄にはまっていくことになってしまうのです。
周囲から疎遠される
一人で黙々とこなしていくのが完璧主義者のスタイルです。
おまけに自分以外の人を褒めたり尊敬したりする雰囲気を出せないのですから、人が近寄ってこなくなるのも仕方ありません。
いつしか完璧主義者の周りには人が集まってこなくなりあなたは職場において完全に孤立するしかなくなってしまうのです。
要領が悪くなる
自分がこうと決めたやり方を頑なにこだわってやり通そうとする完璧主義者の仕事のやり方は、要領の悪さで言えば、群を抜いているでしょう。