例えば良いことをされたら良いことを返したくなるものです。
その一方で、何か嫌なことがあった場合、それをやり返してやりたいという気持ちになってしまうこともあります。
でもそれをし続けると、ずっとその揉め事は続きます。
国同士の争いでも、報復が報復を呼んでいるという戦争はずっと続いているということもありますね。
このように、やり返す方法は争いの解決ができないので、怒りの感情に任せてやり返さないようにしましょう。
気遣いについての価値観の違い
人は良かれと思って、いろいろな気遣いをすることがあります。
ですが親しき仲にも礼儀ありというように、この気遣いについても価値観の違いは生まれてきてしまう可能性があります。
では気遣いについての価値観の違いとはどのようなものがあるのでしょうか?
色々な観点から見ていきましょう。
やってもらって当たり前と思わない
このように「やってもらって当たり前と思わない」ということを聞いたり見たりすると「それはそうだよね」と思う一面があります。
しかし慣れというものがどうしてもあるのです。
例えば、毎日友達を車に乗せてあげて、買い物に一緒に行くとしましょう。
初めはお友達も非常に感謝してくれるのです。
特に車の免許がある方でしたら、運転するときの神経を張るから疲れるというような気持ちも分かりますし、ガソリン代を負担していることもあるので、そこに関しては非常に感謝してくれます。
しかし、段々と「この人も買い物しているのだから、ついでに自分も乗せてもらってもいいのだ。」と錯覚をしてしまうのです。
このようにして、だんだんとしてもらって当たり前という精神が出てきてしまうところがあります。
常に感謝の気持ちを相手に持つ
相手に常に感謝の気持ちを持つというのは、容易なようで難しいところがあります。
特に夫婦関係などについては、それが一番顕著なのではないのでしょうか。
それがないがために、喧嘩になったり離婚になってしまうということもあります。
だからこそ、今持っているもの、してもらっていることを当たり前と思わずに、感謝の気持ちを持ち続けるということは人間関係の存続に非常に重要なところがあります。
相手の立場になって考えてみる
なかなか相手の立場に立つというのは、簡単なようで難しいものです。
想像力を働かせるというところもありますが、ついつい自分に都合よく考えて想像してしまうこともあります。
相手の立場に立って考えるということはなかなかできることではないかもしれません。
例えば一家の大黒柱という責任を持ちながら仕事をする男性は、非常に大変なものです。
しかし育児ノイローゼに近いというような状態の女性だと、「仕事は楽でいいな」と思ってしまうこともあるようです。
どちらが大変というような比較は難しいのですが、余裕がなくなってしまうと、つい相手の立場になって考える力が欠けてしてしまうところがあります。
趣味嗜好についての価値観の違い
趣味嗜好も、争いの原因の一つの価値観の違いです。
例えば収集癖がある人であれば、何かを集めていて部屋を占拠している状態をパートナーは快く思っていないということもあります。
これはどちらかというと、男性が収集癖があり、女性がその収集癖にうんざりとしているというケースが多いかもしれません。
しかし女性もまた、化粧品などをたくさん買って収納しきれないほどにあるのを、男性がうんざりとして見ているというケースもあり、趣味思考の価値観の違いというのは非常に顕著に表れるところがあります。
相手から良さを教えてもらう
このような争いというのは、価値観の違いから生まれてきています。
ですので相手に良さを教えてもらって、それを共に共通趣味にすることによって、そのストレスはなくなってきます。
もしかしたら自分が知らなかった世界というものに、足を踏み入れることができるのかもしれません。
もし収集しているもので見ているだけで幸せになるというような気持ちを、同じように持てたとしたら、それによる争いというのはなくなってきます。