これが良くないと言うことで始まったホウレンソウ運動もいつしか、間違った感じに捉えられてしまい、すっかりボトムアップの環境が失われてしまっていることに気づいていないのが今の日本です。
辞書的な意味
水を差すと言う言葉ですが、辞書では「物事がうまくいっているときに邪魔をする。
乱すことのたとえ。
また、仲の良い者同士を仲違いさせること」と言う感じに説明されています。
このように簡単に言えば、邪魔をすることになります。
しかし、邪魔と言っても進行を妨げるような邪魔であって、ただ存在が気に食わなくて邪魔に思うことは水を差すとは言いません。
最近ではとにかく相手をつぶそうとやっかみになって「水を差す奴」と言った感じに指摘して組織から追い出そうとしています。
このように間違った感じに使用されているケースが多く、水を差す行為をしていなくても「水を差す奴」と言った印象を植え付けさせてくる人がいて非常に厄介です。
要は、保守的な人間が多くて、自分を守ることに必死になっている方が多いのです。
変化を嫌う人間が増えてきていると言うことです。
ただ、変化なき者に成長はないと言われているので、変化を嫌う人は先へ進めないことは化学的にも証明されています。
要は正しい使い方をして、そのような場面になってしまった時に引き起こした相手をしっかりサポートすれば済む話なのです。
サポートせずに指摘だけして終わるから混乱してしまうのです。
指摘するならアドバイスもセットで行わないと意味がありません。
類似語
それでは「水を差す」という言葉の類似語ですが、最もみなさんがすぐに理解できるのは「空気を読めない」ではないでしょうか?
こちらもちょっとした行動で場が乱れてしまうことや静まり返ってしまうことなどの時に使用されています。
ある意味流れを止めると言った意味で似たような感じですね。
また、類似として「口を出す」「芽をつぶす」なども同様の意味のある言葉と言えます。
形的には名詞に否定的な動詞がくっつく感じの言葉ですね。
ある意味、邪魔をしたことに対してストレートに言っていなく、遠回しに言っているのです。
おそらく相手を配慮して作られた言葉なのかもしれません。
このように日本人は、昔は相手の尊厳を壊さないように努める精神がありました。
それは武士道精神からなのではと考えられています。
最近は相手を尊重せずに自分だけに固執している人が多いのが残念です。
しっかり相手を尊重できていれば「水を差す」と言う言葉もしっかり良いのような感じで使用される言葉なのです。
故にしっかり意味と使い方、使っていい場面を把握しておくことで相手を傷つけずに済みますよ。
水を差すの使い方
それでは日常的に意味不明に使用されている「水を差す」という言葉ですが、使い方的にどう使えばいいのかと言いますと、まず邪魔が入った時に指摘するのは間違いではありません。
しかし、使用したのなら、そのあと何が原因で何がいけないのかを指摘しないと、「水を差した」人は、再び同じことをしてしまう危険性があります。
故に指摘するならしっかり原因などの部分を相手に伝えるようにしないと行けないのです。
ただ指摘するだけで相手が治ると思ったら大間違いです。
自分で考えろと言ってもその人は自分で考えてその行動をしてしまったので考えるのが難しいのです。
ある意味この自分で考えろと言うのも、指摘した側の責任逃れのような感じでもあります。
指摘するならしっかり根底も言わないといけないのです。
また、間違っても相手をつぶすために使用してはいけません。
そのようなことをしている人ほど「水を差す」人です。
言葉で溢れた国・日本なので言葉の意味を知らずにみんなが使用しているからと言って使う人もいますが、それは良くありません。
ある意味、ご自身の知識不足を露呈しているだけです。