人はなぜタバコを吸うのでしょうか?
筆者は受験勉強を始めた高校3年のとき吸い始めるようになり、以来禁煙と喫煙を何度も繰り返してきました。
振り返ってみると、喫煙していた時期は悩みの多かった苦しい時期に重なっています。
タバコを吸うと脳の毛細血管が詰まり、加熱していた脳を冷却させる効果があるそうです。
確かに大きなリラックス効果はありました。
瞬間的にホッとするのです。
落ち着いたような気がします。
ただしさまざまな研究により、それを大きく上回る健康被害のあることはもはや世界の常識となっています。
そに常識の普及を受け日本の成人男性の喫煙率はこの半世紀、一貫して大幅に下がってきました。
ピークだった1966年には83.7%もありました。
それがWTOの2016年に発表したデータによると日本人男性の喫煙率は33.7%になっています。
これは調査対象の197国中60位です。
一方日本人女性の喫煙率は10.6%で58位です。
これは世界の中でどういうポジションなのでしょうか。
少し他国のデータを見てみましょう。
まず面白いのはドイツです。
ドイツの喫煙率は男性32.4%(62位)、女性28.3%(10位)と男女でほぼ変わりません。
もう一つは中国です。
中国の喫煙率は男性47.6%(20位)、女性1.8%(107位)とこちらはまた極端な差があります。
筆者は中国貿易にたずさわること四半世紀以上、中国駐在生活15年、中国人と結婚して12年のキャリアを持っています。
この間数えきれない公私にわたる中国式宴会に参加してきました。
しかしその席で、冗談以外で習慣としてタバコを吸う女性は見たことがありません。
したがってこの数字は体験からしても全く正しいものです。
日本男女の喫煙率はドイツと中国の中間に位置している、といえます。
世界の中ではごく普通といった評価でよいのでしょうか。
今回は、「タバコ女」つまり、「タバコを吸う女が嫌われる理由」について紹介していきたいと思います。
タバコを吸う女は世間からどう見られている?
日本男性の喫煙率は今でも下がり続けています。
女性の喫煙率は1980~2005年までは14%前後ありました。
それが2011年には10.6%に下がり、それ以降ほとんど同じ水準です。
ここで下がった原因は20代女性の喫煙率にあります。
1990年~2005年まで20代女性の喫煙率は20%前後で推移していました。
それが2011年には13.5%に下がり、2012年には11.4%に下がっています。
20歳代の喫煙率がこのころ半分近くまで下がりました。
これが女性の全体喫煙率を押し下げました。
なぜ若い女性たちの間でタバコを吸う人が減ったのでしょうか。
それは喫煙している一世代上の先輩たちの姿が、カッコ悪く見え始めたことにあるのではないでしょうか。
タバコを吸う女は嫌われるということ概ね受け入れたとい思うのです。
これは筆者が繊維業界にいたときの経験から推測したことです。
その根拠はティーンズショップと呼ばれる小売り業態が長続きしないのをつねに見てきたからです。
鈴丹、ブルーグラス、パレモといったショップは衰退していきました。
一時一世を風靡したハニーズもパッとしません。
結局しまむらのティーンズ売場が安定して強い、というようなことになっています。
あとに続く世代が、あのショップで服を買うのはカッコ悪い、先輩たちのようになりたくない、と思われると売上が落ちるのです。
それを繰り返すともう閉店です。
2011年ごろ女性喫煙者たちの間にもこういうことがおこったのではないか、と思ったのです。
今でも喫煙者として残っている約10%の20代女性は、いつの時代にも一定の割合で存在する、人の話を聞きいれない、自己表現の強い人たちと思われます。
したがって20代女性の喫煙率は、これ以上は下がらないのではないでしょうか。
タバコを吸う女が嫌われる7個の理由
ではなぜタバコを吸う女は嫌われるのしょうか。
筆者は90年代後半、東京・神田神保町の社員数250人くらいの商社で働いていました。
いわゆる独身OLは70~80人もいたでしょうか。
ちょうど20代女性の喫煙率が最も高かったころです。
私服勤務だったせいもあって、なかなか華やかな雰囲気でした。
20代女性の喫煙率はやはり20%以上だったと思います。
それは26歳以上の独身で彼氏がいない、と噂されている女性に集中していました。
それもどちらかというと地味な、遊んでいる印象の全くないグループです。
彼女たちは、男性社員からは、イライラの解消か、または開き直っているのでは、と思われ、ますます敬遠されるようになっていきました。
2010年以降の20代世代になってからは、こういう人たちが減ってきたというこではないでしょうか。
1.将来子供を産むときが心配になる
タバコに含まれるニコチンは出産どころか、そのはるか以前から母体に影響を与え始めます。
生理不順や月経困難症などで、妊娠の可能性そのものを低めます。
また閉経が早まり老化を招くなど、生涯にわたり影響が残ります。
普通に考えれば、もう子供を産むことはない、と決意するまでは吸わないでしょう。
妊娠しても辞めれなかったら確実に子供に悪影響
妊娠中にタバコを吸うと、脳への血流が滞るのと同じように、胎盤から胎児への血流も悪くなります。
その結果、早産、死産、低体重出生児、早期破水、前置胎盤などのリスクが大幅に高まります。
これらは確認されています。
それ以外にも子宮外妊娠や先天性異常との報告も上がっているということです。
これらの話を聞いても辞められないとは、どうかしています。
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2.親に紹介しづらい
イライラ解消グループだった地味な女性たちは、恋愛が成立し、相手の親に紹介という段階までくれば、すっぱりタバコをやめているでしょう。
ニコチン中毒だったわけではありませんし、遊び人でもありませんから。
ただし現代まで生き残っている女性スモーカーは、他人の印象をあまり考慮しない残り10%のグループでしょうから、これは確かに紹介しづらいでしょう。
昔の人は女性のタバコが嫌いだから紹介できない
普通の男性は高嶺の花と結婚したいという気持ちを持っていますが、それが叶わなくとも、少なくとも母親にはまじめなお嬢さんを紹介したい、と思っているでしょう。
両親がどう思うか、昔の人はタバコを吸う女は嫌いだからなあ、ということ以前に、男性には自分で作った壁があります。
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3.遊んでいると思ってしまう
タバコを吸う女性は遊んでいるグループに所属していたイメージがあります。
筆者が最初に就職したのは総合スーパーでした。
最初の5年間は店舗勤務でした。
そのころ、愛知県・名古屋市内の繁華街にある店から、車で1時間ほどのところにある同じ愛知県・豊田市の店に異動しました。
2つの店の女性従業員たちの雰囲気は全く正反対でした。
繁華街の店では、開店したとき周囲の歓楽街の女性をパートで雇いました。
厚化粧で派手、タバコはプカプカという連中です。
田舎から出てきた高卒の女の子たちはたちまちこうした色に染まってしまい、それは伝統になって引き継がれていきました。
そして遊びも極めてお盛んで、男女関係のニュースに事欠くことはありませんでした。
これに対し、豊田市の店のパートさんはほとんどトヨタ本体と関連企業の奥さんたちです。
堅苦しいわけではありませんが、世界企業(当時はまだ世界企業とは言えませんでしたが)のしっかりした風紀が街全体にわたって保たれている印象でした。
そこへ配属された高卒女子はやはりその色に染まります。
タバコを吸う女子など一人もいませんでした。
おかしな男女交際もありません。
筆者にはこのときの印象がつよく、タバコを吸う女性をみると周囲に影響されやすい、自我の確立していない軽い人間という想いは抜けませんでした。
ヤンキーやギャルのイメージがある
周囲に影響されつるんでいる人、良くない遊び仲間の一員、またはかつてその一員というイメージは、ヤンキーや何とかギャルのそれに簡単につながっていきます。
好印象を持つ人は、まずいません。
かつてそのグループに所属していたり、近かったような人でも、年齢を経た今では同じように思うのではないでしょうか。
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4.元彼がちらつく
厚化粧、濃い口紅、その色がべっとりついたタバコの吸い殻、などを見れば、以前あまり良くない男と付き合っていたのでは、という疑いが頭をよぎります。
それだけで一般男子の頭の中に壁を作ってしまうでよう。
いったんできてしまうとそれを乗り越えるには大変です。
元から壊さなければなりません。
タバコを吸うきっかけが元彼を引きずってそう
元彼がきっかけでタバコを吸い始めた、と想像すると今の彼の煩悩はさらに深まります。
それを察してきっぱりタバコをやめるのことこそ、正しい女性の恋愛道というものではないでしょうか。
さっそく実行しましょう。
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5.服に匂いが染み付くのが嫌
筆者は喫煙と禁煙を繰り返しました。
タバコを吸っていた時期を通算すると、かなり長期に及んでいます。
しかしタバコを吸わない時期はもとより、吸っていた時期でさえ、他人のタバコの匂いは嫌いでした。
ホテルに泊まるときでも匂いのこもった喫煙ルームはイヤでした。
そのため禁煙ルームを取り、その中ででこっそりタバコを吸っていたものです。
家にいるときでもベランダへ出て吸う、自主性の強いホタル族でした。
許せる匂いは自分のタバコのそれだけでした。
嫌いな臭いが自分の洋服に付くのが耐えられない
自分が喫煙しているときであっても、自分の服や持ち物がタバコ臭につつまれるのはお断りでしたから、タバコを吸わない人にとって、とてもイヤなのはよくわかります。
喫煙可能スペースが公共スペースからどんどん減っているのは大変よいことです。
他人のタバコ臭が付着するリスクはどんどん減少しています。
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6.キスするときに臭いのが嫌
成人男性の喫煙率が80%を超えていた半世紀以上前なら、タバコ臭がイヤだという理由でキスを拒否する女性はいなかったでしょう。
昔はおおざっぱで小さなことにはこだわらない、おおらかな世の中でした。
そして精神的には現代の同年代より成熟していたことも確かです。
ただし他人に対する配慮は今の方がはるかに行き届いています。
失くしたものもあれば得たものもある。
一長一短というしかありませんが、良い方向へ向かっているのは間違いありません。
タバコの匂いには遠慮せずダメ出しをしましょう。
タバコの臭いで2人のいい雰囲気が台無し
現代ではタバコとその匂いは、あらゆる人間関係をぶち壊しかねない時限爆弾のようになってしまいました。
確かに女性のフェロモンに引き付けられて初めて肩をよりそったとき、ほのかにタバコの匂いが混じっているのがわかったら、どうなるでしょう。
ほとんどの男性はドン引きすると思います。
7.何も考えてなさそうだから
周囲に影響されて何となくタバコを吸っている。
これだけタバコの害が叫ばれているのに、何も考えていそうにない。
こういう空っぽ女子も想像だけの産物ではなく、実際に存在しています。
ネジのゆるんだ感じであれば、男性の守ってやらなきゃ本能を刺激します。
しかし、空っぽではその本能にエンジンはかかりません。
モテない女子の典型の一つです。
デメリットしかないものに無駄なお金を使う意味が分からない
自己表現においても、健康面を考えても、タバコにはデメリットしかありません。
こんなものにお金と時間を消費するのことは無駄という以外、言葉は見つかりません。
代表的デメリットを見ていきましょう。
タバコを吸う女の心理とは?
最近では、喫煙者の人の数は減ってきていると言われています。
しかし、女性だけに限ったことで言えば女性の喫煙者の人は年々増加していると言われています。
と言うことは、全体の割合的に見ると、女性の人の喫煙者が増えているという事なのです。
今の社会は男女平等が当たり前となってきています。
だからこそ、女性も昔よりも多くのストレスをかかる事になっています。
そのせいなのかストレス解消の一環として煙草を吸う人が多くなっているのかもしれません。
ですが、それはあくまでもイメージです。
実際の気持ちは本人に聞かなければ分からない事が多々あります。
だからこそ、その気持ちをちょっと想像してみてはどうでしょうか。
イメージしてみる事によって、その人の気持ちに寄り添う事が出来るようになるかもしれません。
女性がタバコを吸う事に対して、抵抗を感じている人も、その気持ちを改める事が出来るようになる事だってあるでしょう。
1.かっこいいと思われたかった
タバコは吸っている姿がカッコいいと思われる場合もあります。
だからこそ、タバコを吸っている女性の中には、そのタバコを吸っている姿にあこがれて吸っているという場合もあります。
つまりは、タバコがおいしいからなどでは無く、単なるイメージでタバコを吸っているのです。
だからこそ、あまり考えずに吸っているとも言えるでしょう。
タバコを吸うという事は、必ず体に悪影響が出ます。
ですが、その事を気にせずただただイメージで吸っている人も居るのです。
そんな人は、後になって後悔してしまう場合もあるかもしれません。
映画やドラマなどの影響
人は何かに憧れを持つとその人と似た行動を取りたいと思ってしまうものです。
タバコもその一つです。
映画やドラマなどでタバコを吸っている人を見た際にカッコいい・素敵だと思う事もあるものです。
だからこそ、それを真似してしまうのです。
憧れの人の行動をマネする事は悪いことではありません。
しかしながら、どんな行動を真似するかどうかはきちんと見極めなければなりません。
余りにも良くない行動なのであれば、マネする事が良いことだとは言えないでしょう。
2.勧められてなんとなく
タバコを吸っている人の中には、特に意味も無くタバコを吸っている人も居ます。
そもそも自分がしてる事に対して、何らかの強い意思を持っている人は少ないのではないでしょうか。
ただ何となく。
そんな適当な理由でタバコを吸っている人も居ます。
自分でわざわざタバコを購入しなかったとしても、人にすすめられる事によってタバコに触れる機会が出来てしまうという事もあります。
そんな時、流れに任せてタバコをすってしまい、そのままタバコがやめられなくなってしまうと言う人もいます。
だからこそ、何も考えずに行動する事が良いことだとは言えない場合もあります。
3.体にダメージを与えても気にしない強い女だと思われたかった
タバコは基本的に体にいいものではありません。
それは誰もが知っている事でしょう。
最近ではたばこのケースにすらその記載があります。
だからこそタバコを吸う人であればあるほど、その事については強く知っているはずです。
にも関わらずタバコを吸う人が居ます。
タバコを吸う人の中には、それをあえて逆手にとり自分を強いイメージに見せる事が出来るようになるという事なのかもしれません。
他人から見られる自分のイメージを変える事はそう簡単な事ではありません。
だからこそ、あえて分かりやすい行動を取るという事もあるのかもしれません。
4.早く大人のようになりたかった
タバコ=大人というイメージを持っているひとも居ます。
なんとなく早く大人になりたい。
ちょっと悪い事をしてみたい。
そんな気持ちがある場合、タバコという道具がとても効果的に働く場合があります。
不良の人たちとタバコは切っても切れない縁のようなものがあるからです。
だからこそ、タバコを吸う事によって、自分を大人のようなイメージに見せる場合もあるのでしょう。
5.自分に自信がない
全ての人が自分に自信があるわけではありません。
中には自分に全く自信が無い人だっているでしょう。
その場合、何らかのアイテムを使用して自分を強く見せたいと思う事もあるでしょう。
そんな時、ついついタバコを使用して自分を強く見せようと思う事もあるかもしれません。
自分に自信が無いと、自分の行動にも自信を持つ事が出来ないものです。
何をしても失敗してしまうのではないかという不安を抱えてしまう事だってあるでしょう。
そんな時自分の自信を与えてくれるものがあったらどうでしょうか。
それがあるだけで前向きな気持ちになる事が出来る事もあります。
タバコはどうしても悪いイメージが持たれがちです。
けれど、それによって強い気持ちを持つ事が出来るのであれば、それもまたいいのではないでしょうか。
6.ストレス解消になる思っていた
タバコをよく摂取する人の多くはストレス解消の為に行っているという人が沢山います。
だからこそ、ストレス解消する為にタバコを吸っている人も居ます。
けれど、それが本当に効果があるかどうかは分かりません。
一見ストレス解消でタバコを吸っている人の場合でも、実際にはタバコを吸う事によって血流の流れが悪くなりかえってイライラしやすくなってしまっている人も居ます。
ストレス発散で吸っているつもりでも、意外とそれが大きなストレスの原因になってしまっている事もあるのです。
だからこそ、自分がイメージのみで喫煙をしている場合もあるという事を忘れずにいてください。
7.やめたいが依存度が高くやめられない
タバコを吸っている人の中には、タバコを辞めたいと思っている人も居るでしょう。
近年ではタバコの値段は高く、家計を圧迫する場合もあります。
健康被害も大きく注目されているという事もあり、禁煙を決意する事だってあるでしょう。
けれど、禁煙したいと思ったからと言ってそう簡単にできるものではありません。
タバコには依存性があります。
だからこそ、喫煙を止めたいと思ったとしてもそう簡単に辞める事が出来ない場合もあるのです。
自分としては、いつでも簡単に辞める事が出来ると思っているのにも関わらず、気が付いたら辞める事が出来なくなってしまっているという事もあるでしょう。
いつでもやめれると思っている
タバコを吸い始める際、多くの人がいつでも辞める事が出来ると思っているはずです。
その気持ちがあるからこそ、気軽な気持ちで喫煙を初めているのでしょう。
けれど、タバコには依存性があります。
だからこそ、いざ自分がタバコを止めようと思った時に止められない場合もあるのです。
『いつでも辞める事が出来る』そんな甘い考えが、自分の健康を概してしまう場合もあります。
だからこそ、その事を忘れずに過ごす事も大切な事なのではないでしょうか。
8.両親や友達など周りの人が吸っていたから
育った環境は、自分自身に大きな影響を及ぼすものです。
両親や自分の周りの友達がタバコを吸っている場合、特に理由は無くとも自分もタバコを吸うようになるという事はあります。
わざわざ改まってタバコを吸うべきなのかどうかを考える必要も無く、目の前にあったからこそ、タバコを吸ってしまう。
そんな事もあるのです。
家族がタバコを吸わない場合には、自分もタバコを吸おうとは思わないかもしれません。
けれど周りの人が吸っている場合には、それが当たり前になってしまい結果的にタバコを吸うようになる場合もあるのでしょう。
9.自分のことがどうでもよくなったから
時に人は自分の事がどうでも良くなってしまう場合もあります。
投げやりな気持ちになり、全てがどうでも良いと思うようになってしまう事だってあるでしょう。
そんな時、つい自分を追い詰めるような行動を取ってしまう場合もあるのかもしれません。
そんな時、タバコと言うものを吸ってみようと思う時もあるでしょう。
タバコは体に良く無い事は、誰もが知っている事実です。
にも関わらず、あえてそれをしてしまうのはそれだけ自分の事を適当に思っているという証拠なのかもしれません。
人間はいつもいつも前向きにいる事が出来るわけでではありません。
時にはそんな投げやりな気持ちになりすべてが嫌になってしまう事だってあるのでしょう。
タバコが人体に与える害とは?
最もわかりやすい害は、それがストレートに寿命に影響を与えることです。
イギリスの70歳時点での生存率という調査データによれば、タバコを吸わない人では81%、これに対しタバコを吸う人は58%だったということです。
日本にも同じようなデータがあり、タバコを吸う人の72%は70歳まで生存した。
しかし吸わない人では78歳まで生きていた。
つまり寿命に8年の差がありました。
これらのデータは喫煙がさまざまな病変を引き起こすことを端的に示しています。
老けやすくなる
喫煙は人を老けやすくします。
女性の場合、女性ホルモンの働きを妨げます。
その結果、細胞を攻撃して老化を促進する活性酸素が発生しやすくなります。
そして活性酸素を追い出そうとたんぱく質やビタミンがはたらき始めます。
すると肌を守っていたこれらたんぱく質やビタミンが、活性酸素攻撃のため消費させてしまいます。
結果として肌ツヤに影響し、しわ、たるみ、かさつきを増やします。
歯周病になりやすい
喫煙は歯を黄色に染めるだけではなく、歯周病の原因ともなります。
しかしニコチンを原因とする歯周病は痛みがなく、発見しにくいとされています。
ある日自覚症状もないうちに、大量の歯を失ってしまうかもしれません。
様々な病気にかかりやすくなる
タバコの煙は4000種類にも及ぶ化学物質で構成されているそうです。
そのうち人体への有害物質は200種類もあります。
さらに発がん性のあるものは50種類と言われています。
最も有名なのは、ニコチン、タール、一酸化炭素です。
ニコチンには、麻薬よりも危険な中毒性があります。
タバコがやめられない依存性の原因物質です。
また一度に大量に摂取すると死亡することもあります。
タールは吸収されることが少ない物質で、吸い込んでも血液に吸収されず細胞に付着します。
そのタールは多く化学物質の集合体であり、そのなかには発がん性物質が含まれています。
一酸化炭素は血液中のヘモグロビンに結合しやすく、ヘモグロビンが酸素を全身に供給するのを妨げます。
そのため息切れや酸欠の原因になります。
このように毒性とかかりやすい病気の説明をしているときりがありません。
ガン
タバコはガンのリスクを確実に上げています。
煙の直接触れる、咽喉頭ガンでは、非喫煙者と比べた場合の死亡リスクは何と30倍に及びます。
またすべての原因のうちタバコの占める割合は60~90%に及びます。
同様に肺ガンは死亡リスクは4、5倍、原因に占める割合は72%です。
その他食道ガン、胃ガン、すい臓ガン、肝臓ガン、膀胱ガンでも死亡リスクは1、5倍以上、原因に占める割合も25~50%を占めています。
これを見ると、肺ガン、咽喉頭ガンは、タバコを吸わなければほぼ防げることがわかります。
慢性閉塞性肺疾患
喫煙者の20%はこの病気を発症すると言われています。
肺の中にある気管支が炎症を起こし、咳や痰が出やすくなります。
また気管支が細くなることで、息切れを感じやすくなります。
虚血性心疾患
虚血性心疾患とは主に、狭心症と心筋梗塞のことを指します。
狭心症には、胸部を締め付けられたり、押し付けられたりしたような症状があります。
心筋梗塞では、胸部の激しい痛み、呼吸困難、吐き気などを発症します。
いずれも主因は動脈硬化です。
そして喫煙は動脈硬化の大きな原因となります。
女性特有のタバコの害
タバコを吸うのは個人の自由です。
それが例え体にどんな影響を及ぼそうとも、自分がそれでいいと思うのであればそれでいいのです。
けれど、それはどんな影響が出るのかをきちんと把握している場合のみです。
よく分からないにも関わらず、なんとなくタバコを吸い始めてしまうと後から後悔してしまう場合もあるかもしれません。
軽い気持ちで始めたタバコが、あっと言う間に体をむしばんでしまう場合もあるのです。
だからこそ、どんな害が出るのかはきちんと理解しておく事が重要です。
タバコの害は男女関係なく起こります。
けれど、その中には女性にしか起こらないものも含まれています。
その中には、自分の命以外にも危害を及ぼす場合もあるかもしれません。
だからこそ、まずはその危険性をしっかりと理解しておきましょう。
1.子宮頸癌になりやすくなる
タバコを吸っていると、がんのリスクがあがります。
人によっては、それが子宮頸がんにつながる場合もあります。
子宮は、当然ながら女性にしかない部分です。
だからこそ、それががんになるという事は女性にしかない特徴なのです。
子宮頸がんになってしまうと、命の危険が伴う場合も勿論ありますが、それ以外にも子宮を取らなければならなくなってしまう場合もあります。
そうなってしまうと、子供が産めない体になってしまう事もあります。
子供が人生の全てでは無いものの、産む事が出来る状況なのと絶対に産めなくなってしまうのでは自分の気持ちも変わってしまうはずです。
後からどんなに後悔しても、それを解消する事は出来ません。
だからこそ、まずはその後悔を迎えない為にもタバコには慎重にならざるを得ないでしょう。
2.女性ホルモンが出にくくなる
タバコを吸っている場合、女性ホルモンが出にくくなる場合もあります。
その場合、生理不順になったりしてしまう場合があります。
人間の体の中には、必ずホルモンがあります。
そのホルモンが無くなってしまう事によって、体調に変化が出てしまう場合もあるでしょう。
ホルモンによる体の異常は、思っている以上に辛いものがあります。
自分ではどうする事も出来ない事だからこそ、余計に辛く感じ日常生活に支障がでてしまう事だってあるかもしれません。
健康な体を維持する為にも、ただしいホルモン状態を維持する事はとても大事な事なのです。
だからこそ、私たちはタバコが及ぼす影響を考えて行動しなければなりません。
3.閉経が早まる
ホルモンの調子が悪くなると、月経に乱れが生じる場合があります。
それが酷くなると閉経してしまう場合もあるでしょう。
閉経してしまうと、人間の体は赤ちゃんを育てる事が出来なくなってしまいます。
つまり妊娠する事が出来なくなってしまうのです。
閉経はいつ起こるか分かりません。
ある日突然やってくる場合もあれば段々とその時を迎える場合もあります。
年齢によって閉経する場合には、時間をかけてゆっくりなる場合が殆どですが若いうちに何らかの影響によって閉経してしまう場合には、突然やって来る事もあります。
いざ子供が欲しいと思ったとき、既に閉経していては取り返しがつきません。
全ての人がそうなると言う事はありませんが、そうなりやすい可能性があるという事を忘れずにいてください。
4.月経不順になる
タバコを吸う事によって、血中の酸素濃度が下がります。
ドロドロの血液になってしまうのです。
そればかりか、ホルモンの調子が悪くなり月経不順になってしまう事もあるかもしれません。
月経不順は、自分の中のホルモンが順調に作用しないからこそ起こる問題です。
だからこそ、その問題を解決する事が出来なければ、結果的に自分の体に問題が出てしまう場合もあるでしょう。
月経不順になってしまうと、肌荒れやイライラしやすいなどの他の症状にも悩まされてしまう事もあるかもしれません。
そうならないようにする為にも、ホルモンは正常に動く事が何よりも重要です。
だからこそ、まずは自分の体の事を考えきちんと生理が来ているかどうかを考えてみましょう。
タバコをやめるために試したいこと
ある程度の年齢になると、健康診断で不具合を指摘されることが確実増えてきます。
高血圧、高脂血症、高血糖など生活習慣病予備軍です。
実際それを契機として決意を固め、禁煙に成功した人はたくさんいます。
これは実質的な禁煙行動の王道になっているのではないでしょうか。
もちろん健康数値が悪くなる前に禁煙するのが理想です。
禁煙を宣言する
周囲に禁煙を宣言する、というのはまず禁煙行動の第一歩です。
成功した人も失敗した人も、ほとんどの喫煙者は、一度や二度は言ったことがあるでしょう。
もちろん実効性や罰則などありませんから儀式に過ぎません。
まして2回目、3回目ともなれば、重みも何もありませんし周囲も信用しないでしょう。
しかし気持ちに区切りをつける意味は、決して小さくはありません。
常に口の中にミント系のタブレット
ミント系タブレットとは、口の中をすっきりさせ、口臭予防や眠気覚ましに効果のあるものです。
禁煙に対する効果はあるのでしょうか。
禁煙を始めた当初は口の中が寂しくてしかたなくなり、何かを入れておきたくなります。
アメやキャラメルでは甘すぎて太ってしまう、ならばお口すっきりのミントだ、ということなのでしょう。
しかし筆者の場合は効果がありませんでした。
あまりすっきりしすぎると、かえって汚したいという心理にかられるからです。
タバコを吸いたくなる場所には行かない
禁煙当初一番苦しいのは、なじみの喫煙グループと顔を合わせたときです。
とくに飲食や、コーヒーのあとタバコを吸う習慣のあった人は大変です。
口がさびしくてしかたがありません。
そういう席で喫煙組の友人がしきりとタバコを勧めてくるのです。
禁煙に成功するまでは、そういう連中を遠ざけておくため、なじみの居酒屋などへはなるべく顔を出さないようにしましょう。
禁煙外来にいく
禁煙外来には健康保険が適用されます。
あるシュミレーションによれば3カ月の禁煙治療をした場合、3割負担で1万3000円~2万円くらいの費用となるようです。
1日1箱吸う人のタバコ代は4万円近くになりますから、この金額との比較では大した負担ではありません。
とはいえ通院するのにかかる交通費や時間消費を考えると、やはり禁煙外来は最後の駆け込み寺ととらえるべきでしょう。
医者や投薬などに頼らず自分の意志で行うのが禁煙の本筋です。
それに医者の手を借りてさえ、禁煙に失敗したとしたら、これは健康保険の本旨にそむくことではないでしょうか。
【禁煙の方法は、他にもこんなやり方がありますよ!!】
最後に
タバコはすでに時代遅れのアクセサリーと化しています。
20年以上前の再放送刑事ドラマを見ると、犯人も刑事もたいていタバコを吸っています。
脇役で出てくる〝謎の女″もかなりの確率で吸っているものです。
新作ドラマでは完全に絶滅しています。
さらに50年前のことになりますが、1966年のビートルズ来日記者会見では、メンバーたちはみなタバコをくわえながら質問に応じています。
それが当たり前だったのです。
健康に重大な悪影響があるとは考えられていませんでした。
駅のホームでタバコを吸いながら電車待ちしていたのも、つい一昔前のことにすぎません。
喫煙者の肩身は狭くなる一方です。
さらに喫煙所、喫煙スペースも減っていくでしょう。
喫煙者も本数が減りより禁煙へのハードルは低くなります。
あと半世紀すればきっと喫煙コーナーも絶滅しているのではないでしょうか。
タバコは周囲の人にも悪影響
当初、副流煙と呼び、今では受動喫煙と称されています。
周囲の人への悪影響が話題となったころ、喫煙者だった筆者は、何を言っていやがる、とせせら笑っていました。
ところが今では研究により喫煙者の吸い込む主流煙よりも、副流煙と喫煙者の吐き出す「呼出煙」の方が有害物質の多いことがわかっています。
つまり喫煙者は自分で吸い込むよりも多い有害物質を周囲にまき散らしていたのです。
科学は次々にタバコの弊害を明らかにしていきました。
いいことは一つもない!
このように喫煙には、タバコには何もいいことはないことを、改めて確認できました。
嗜好品としての商品寿命は尽きつつあります。
もう役割を終えたのです。
タバコはもう歴史的記念物として博物館または歴史資料館に送り込むことにしましょう。
【禁煙のメリットは、こちらの記事もチェック!】