医者や投薬などに頼らず自分の意志で行うのが禁煙の本筋です。
それに医者の手を借りてさえ、禁煙に失敗したとしたら、これは健康保険の本旨にそむくことではないでしょうか。
最後に
タバコはすでに時代遅れのアクセサリーと化しています。
20年以上前の再放送刑事ドラマを見ると、犯人も刑事もたいていタバコを吸っています。
脇役で出てくる〝謎の女″もかなりの確率で吸っているものです。
新作ドラマでは完全に絶滅しています。
さらに50年前のことになりますが、1966年のビートルズ来日記者会見では、メンバーたちはみなタバコをくわえながら質問に応じています。
それが当たり前だったのです。
健康に重大な悪影響があるとは考えられていませんでした。
駅のホームでタバコを吸いながら電車待ちしていたのも、つい一昔前のことにすぎません。
喫煙者の肩身は狭くなる一方です。
さらに喫煙所、喫煙スペースも減っていくでしょう。
喫煙者も本数が減りより禁煙へのハードルは低くなります。
あと半世紀すればきっと喫煙コーナーも絶滅しているのではないでしょうか。
タバコは周囲の人にも悪影響
当初、副流煙と呼び、今では受動喫煙と称されています。
周囲の人への悪影響が話題となったころ、喫煙者だった筆者は、何を言っていやがる、とせせら笑っていました。
ところが今では研究により喫煙者の吸い込む主流煙よりも、副流煙と喫煙者の吐き出す「呼出煙」の方が有害物質の多いことがわかっています。
つまり喫煙者は自分で吸い込むよりも多い有害物質を周囲にまき散らしていたのです。
科学は次々にタバコの弊害を明らかにしていきました。
いいことは一つもない!
このように喫煙には、タバコには何もいいことはないことを、改めて確認できました。
嗜好品としての商品寿命は尽きつつあります。
もう役割を終えたのです。
タバコはもう歴史的記念物として博物館または歴史資料館に送り込むことにしましょう。