どのような人間でも短所と長所はあります。
これまで「使えない部下」と判断されてきた人物も短所ばかりがクローズアップされてきただけなのかも分かりません。
しかし、育てる側の器次第で、伸びる人間と伸びが止まってしまうケースも往々にしてあるものです。
社内にいる人材は無限ではありません。
その貴重な人材を一人でも多く生かすためにもその人物に会った育成法を用いることこそが真のマネジメントだと思うのです。
褒めながら伸ばす。
どんな些細な事でもいいのでその人物の長所を見つけ出す。
この作業をやりこなせることが出来る人間が真のリーダーであり使えない部下を根絶することができる人物となり得るのですよ。
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できないからと言って怒らない
使えない部下を育てる方法の5つ目は「できないからと言って怒らない」です。
先ほどの「褒める」と対極を成すこの方法。
そうなのです。
人間は基本的に褒められたい生き物なのです。
反対に「怒られる」という事に対しては免疫がないのです。
だから怒られてしまうとヤル気をなくしたり自身を失ったり中には逆切れして暴力的になったりと。
怒る指導法でグングン伸びる人間などほとんどいないのではないでしょうか?
戦前の精神主義も結局、どこまでその人のためになっていたのか、甚だ疑問ですからね。
さらにやる気をなくしてしまう
さて、人間、怒られると全神経が萎縮してしまい「シュン」となってしまいます。
そして怒られる時間が長引けば確実に心に負担が生じます。
ストレスも抱えます。
やがてそれらは心的なトラブルの原因となってゆき「トラウマ」と呼ばれる心の病気へと発展していくのです。
ハッキリ言って、「怒る」のと「叱る」のとでは雲泥の違いがあります。
「怒る」は言う方の側の感情をただそのまま相手に吐き続けているだけですからね。
よって聞かされている方の側はたまったものじゃない、という事になるだけなのです。
とにかく「怒る」行為は相手のヤル気を失わせます。
指導者はそのあたりを重々、認識しておくべきでしょう。
どうしてこの様な部下ができてしまう?
それでは次に参りましょう。
では一体どうしてこのような「使えない部下」というものが誕生してしまうのでしょうか?
その原因について考えていきたいと思います。
全部で4個のご紹介です。
やる気の問題
どうしてこの様な部下ができてしまう?についての原因の1つ目は「やる気の問題」です。
「やる気」があるかないかによって人間のモチベーションは大きく変わってきます。
自分の長所をよく見てもらい、その部分を少しでもいいから褒めてもらえるだけで、人はそれまでの何倍以上ものパワーを発揮して目の前の物事を解決していこうとします。
反対に何らかの原因で「お前なんか何の役にも立たん!」と吐き捨てられてやる気を起こす人って、果たしてどれくらいいるでしょうか?