数ある占いの中でも星座占いと言えば定番ですよね。
誰でも一度くらいは占った事があるのではないでしょうか。
自分の性格だけではなく、気になる相手の性格や、自分との相性も簡単に診断できるので便利ですよね。
今回はそんな星座占いの中でもおひつじ座の性格や特徴についてまとめてみました。
おひつじ座を解き明かそう!
おひつじ座は西洋占星術の中の一つ。
12星座はそれぞれ四大元素(火・地・風・水)のいずれかに分かれていて、おひつじ座はその中でも火を司る星座と言われています。
おひつじ座の他には、しし座といて座も同じ火を司る星座です。
火の星座は行動力があり、何か物事を始める力強さを持っています。
自分の気持ちに正直で、それを何よりも重視しています。
その為ならば、少々の事では恐れずに周りの事も気にならないほどの大胆さを持ち合わせています。
おひつじ座にまつわる神話について
ここからは星座の由来にもなった、おひつじ座にまつわる神話についてもご紹介したいと思います。
その昔、ギリシャのテッサリア地方を治めるアマタース王とネペレ王妃がいました。
二人の間には双子である兄プリクソス王子と妹ヘラー王女がいました。
その後、アマタース王は妻であるネペレ王妃に対して冷たくなり、やがて離婚してしまいます。
それからアマタース王はイーノーという妻を新たに迎えるようになりました。
ネペレ元王妃は残された双子の身を心配していました。
継母となったイーノーは元王妃の心配していた通り、双子が邪魔で仕方ないと思い始め、やがてどちらも殺す事を企てます。
イーノーはまず、国内の作物に細工をして、わざと飢饉に陥れてやろうと考えました。
作物の飢饉に気付いたアマタース王は伝令を使わせて神のお告げを聞こうと試みますが、イーノーは伝令を買収して阻止してしまいます。
更にイーノーはでたらめな神のお告げをアマタース王に伝えるよう指示します。
そのでたらめな神のお告げとは国を救いたいのであれば双子をゼウスに生贄として捧げよという内容でした。
その後、アマタース王はいけない事と分かっていながらも国民からも詰め寄られ、飢饉を免れるには仕方がないとして双子を生贄として捧げる事を決めてしまいます。
そしていよいよ双子が生贄として捧げられようとしたその時、そこへ突然黄金の毛皮を持った羊が現れたのです。
元王妃ネペレがゼウスに双子を救って欲しいと頼んで遣わせていたのでした。
黄金の羊は双子の兄妹を背中に乗せて空を飛び立っていきました。
こうして双子の兄妹は生贄にならず助かったのです。
その後、黄金の羊は遠い東の空へ飛んで行きますが、その途中アジアとヨーロッパの境の辺りで妹のヘラー王女が海に落ちてしまいます。
やがてヘラー王女は溺れてしまいそのまま死んでしまうのですが、その海はヘラーの海と呼ばれ、現在のダーダネルス海峡であると言い伝えられています。
その後、助かったプリクソス王子を背中に乗せた黄金の羊は、コルキスという国に辿り着きます。
コルキス王であるアイエテスに快く歓迎されたプリクソス王子は、やがてアイエテスの娘とめでたく結婚する事になります。
プリクソス王子は黄金の羊の毛皮をアイエテスに、おひつじはゼウスにそれぞれ捧げました。
アイエテスは眠らない竜に番をさせ、黄金の毛皮を大事にしていたそうです。
その後、ゼウスの力によって黄金の羊はやがて星座になりました。
というお話です。
正義感があって助けに来てくれたのはいいけれど、大事な兄妹の一人を海に落としてしまうなんておっちょこちょいな羊ですよね。
おひつじ座の人がよくせっかちで周りの事を気にしないなんて言われてしまうのもそんな黄金の羊と似ているからなのかも知れませんね。