突然ですが、皆様は自分が「できる」人間だという自覚はありますか?
それとも、自分は人に比べて「できない」人間だと思っていますか?
これは、はっきりと声に出して答えを言えと言われると、少し困るかもしれません。
冷静な自己評価をできる人なら、ある程度は答えが分かっているかもしれませんね。
しかし、この評価が冷静で客観視できているものなのかどうかは分かりません。
ですが、できた人間であるのなら、できない人間にイライラすることはありますよね。
逆に、できる人間であるのなら、人の邪魔にならないように気を付けるでしょう。
これは、組織の中で生きていく上ではとても大切なことです。
ところが、これを心得ていない人がいますよね。
できるのにできないと思っていたり、やる気がない人はたくさんいます。
自分はでいないとが分かっておらずに、余計なことをしてしまう人もいますよね。
それでは、組織の中でもっとも役に立たないのはどのような人間なのでしょうか?
ここでは、『無能な働き者』と呼ばれる人間について見てみることにしましょう。
知らずのうちにそうなってしまっていないか、一度自分のことを考えて見なければいけませんね。
無能な働き者って?
無能な働き者、というのは、人間の中では最も使えない人間と言われているようです。
この言葉はご存知ですか?
無能な働き者はインターネットの中ではよく使われている言葉のようです。
実際にある種の人間をうまく表現しているように思えますよね。
ここではまず、この無能な働き者という言葉について見てみることにしましょう。
無能な働き者という言葉以外にも、人間を色々分類することができます。
様々な分類があることを覚えておいても良いかもしれませんね。
ゼークトの組織論
無能な働き者という言葉は、ハンス・フォン・ゼークトという人の組織論の中で述べられていたという説があります。
ハンス・フォン・ゼークトはドイツの軍人でした。
そのため、この無能な働き者という言葉自体は、軍隊の中での言葉ということになりますよね。
生まれは1866年で、没年は1936年とありますから、生涯の中では第一次世界大戦を経験しているはずです。
ゼークト自身は参謀などを務めるような「有能な」人間であったようです。
軍の中でもかなり上の地位にいました。
組織を束ねる上で、色々な人間と関わっていたことには違いないでしょう。
実はゼークトの言葉ではなかった?
これまで、無能な働き者という言葉はゼークトの組織論のものであると呼ばれていたようです。
しかし、近年では、これは違うと言われているようですね。
ゼークトの言った組織論ではなく、その副将のクルト・フォン・ハンマーシュタイン=エクヴォルトの言葉であるとする説も大きいようです。
クルト・フォン・ハンマーシュタイン=エクヴォルトは、とても冷たい人間であったようで、彼が発した言葉であるというのが、こちらの説となります。
ゼークトの組織論というのは、実際のところは何根拠もないようですね。
実のところは、この言葉がどの出典であるのかというのは、はっきりしていないのかもしれません。
ただし、その言葉の内容ははっきり残っています。
ここではこの言葉の内容に従って見てみることにしましょう。
4つの人間のタイプ
無能な働き者という言葉が出てくる話の中では、人間は4種類に分類されます。
4種類の人間のタイプは、その有能さ、無能さ、さらには働き物であるか、怠け者であるか、という視点に従って分類されています。
全ての人間をこの4タイプに分けるというのは難しいように思われるかもしれません。
しかし、それぞれ2条件に分けているのだとすれば、結構人間全体を見たときに当てはまるのではないでしょうか。
ここで述べられている4つの人間のタイプをそれぞれ見てみることにしましょう。
有能な怠け者
まず、一つ目としては「有能な怠け者」というタイプです。
有能でとてもできる人間ではあるのですが、やる気がないという人ですね。
これは、組織の中では必ず一人はいるはずです。