そういった問題をクリアできるのも、人と関わらない仕事のメリットです。
余計な苦労を背負わずに納期までを自分のコントロールのもとで仕事に没頭できます。
組織の矛盾点をついたこのやり方が多くの人間から羨ましい、と思われる由縁があるのもこの自由さにあるのでしょうね。
人と関わらない仕事をするデメリット
では次に人と関わらない仕事をするデメリットについて考えてみましょう。
物事にはメリットがあれば必ずデメリットも存在します。
いいと思う面と良くないと思う面。
量りにかけたらどちらが重いのか。
じっくり考えてみましょう。
1.人脈が広がりにくい
人と関わらない仕事をする場合の、最も大きなデメリットとして「人脈が広がらない」ということがあります。
仕事、つまりビジネス社会で生きていく人にとったら、人と人とのネットワーク、つまり人脈が重要です。
実力も腕もある人であっても自身の周りに人のネットワークがなければ自身を売り込むこともできませんし、人からいい情報を仕入れることは難しいでしょう。
インターネットのおかげで人との関わりを持たずに済んでいる、と勘違いしている人が多いのかもしれません。
人脈を広げるためには、まず自分の事を信用してもらう必要があります。
そのためには下げたくもない頭を下げることもあるかもしれません。
しかし、そういった苦労を行って掴んだ人脈というのは裏切りません。
そこには義理と人情という人が関わっていく上での不変のルールが構築されるからです。
しかし、残念なことにインターネット上での信頼関係は希薄である場合が多いでしょう。
2.収入が安定しない
人との関わりを持たない仕事は契約内容において拘束力が乏しいため、継続してやり続ける、という部分が大きく劣っている可能性があります。
つまり、安定した収入を得ることが難しい、という事になるのです。
そもそも仕事の依頼者は相手の顔と声を直接会って、見て聞いて「ああ、この人なら仕事を任せてもよさそうだ」と感じ取っているのです。
だから、一つの仕事が終了しても次は違う仕事を依頼する、といういい流れが出来ていくケースが多いです。
安定した収入を得るためには信用が必要です。
3.いつまでも客観性が育たない場合も
人との関わりを持たない仕事をやり続けていると、客観性が育たないこともあります。
人と会話をする機会がないのですから、無理はありませんが、コミュニケーション能力が著しく後れをとることは避けようがないでしょう。
一人で仕事を行っているのですから、何から何まで全て、自分の独断で決められます。
その状況に慣れてしまった人がいきなり人の輪に入って円滑なコミュニケーションを発揮することはなかなか難しいかもしれません。
客観性は多くの人や組織の中で揉まれてこそ身に着く考え方です。
自身のことのみ考えている立場にいると、主観の部分でしか人を見れなくなる可能性があります。
4.人間的な成長がスローになる
人との関わりを持たない仕事に長く就けば、どうしても人間的な成長に歯止めがかかってしまいます。
これも一人のみでのやむを得ぬ現実でしょう。
人間が成長するためには、自分の周りの人達との関わりなしには難しいです。
他者と関われば、楽しい事や愉快な事ばかりではありません。
むしろ嫌な事、辛いことの方が多いでしょう。