でも興味のない人が今何を考えていて何をしているかなんて、正直どうでも良いですよね。
色んなことを考えるためには、まず色んなことに興味を持つことが大切です。
人にも物にも、そして音や景色にも。
自分の目に見えるものや聞こえるものに興味を持つのです。
「あれ?この虫の鳴き声はなんだろう。夏の虫かな?」
「あの人はなぜ泣いているのだろう?」
「この事件はどうして起きてしまったのだろう?」
「このドラマはこの後どうなるのかな?」
興味を持つことで、考えます。
考えることで思考力はどんどん鍛えられます。
考えたことが正解なのか間違いなのかはすぐにわからない場合もあるでしょう。
例えば、あの人がなぜ泣いているのかは、本人にしかわからないことかもしれません。
それでも良いのです。
誰かに酷いことを言われたのかも。
試験に落ちてしまったのかも。
恋人と喧嘩をしたのかも。
と想像しながら考えを膨らませるだけでも良いのです。
大切なのは興味を持って考えることです。
読書をする
読書はするだけで思考力が鍛えられます。
毎日の通学通勤電車の中だけでも、夜寝る前の数分でも、読書の時間を作ると良いでしょう。
なぜ読書で思考力が鍛えられるか。
それは自分の頭の中に絵を想像して予想しながら読み進めていくからです。
アニメや漫画だと、音や声や絵がありますよね。
だから頭で想像しなくても見ていれば勝手に頭に入ってきます。
何も考えずに読み進めることができるから、楽に読めるんですよね。
でも文字だけの本は、そこに音も声も絵もありません。
「夏の暑い日に窓を開けてテレビを見ていました」という文章があったら、それを自分の頭の中で想像するのです。
まず登場人物の顔もわからないので、性格からこんな人かな?と空想の人物を作り上げます。
その人が汗をかきながら部屋で一人で寝転んでテレビを見ている図です。
どんな人でどんな部屋でどんな格好なのかは、人それぞれ想像する図が異なるでしょう。
だから読書は面白いんですよね。
同じ文章でも読む人によって、受け取り方や想像しているものが異なるので、まるで違う物語のようになるのです。