それでも、改めてかまってちゃんの心理を紐解いてみたら、かまってちゃんに優しくなれるかもしれませんよ。
また、謎だった行動の意味への理解が、深まるかもしれません。
かまってちゃん嫌いな人も、自分と重ね合わせたら、共感できる部分は必ずあるはずです。
目くじらを立てず、かまってちゃんの心理を読み解いてみましょう。
周りから認めて欲しい
ここまでも何度かふれてきた承認欲求。
「周りから認めて欲しい」というのがまさにこの欲求です。
人間社会に生きている以上、比較的誰もが持ち合わせているはずでし、日本人には特に多いかもしれませんね。
他人から認めてもらうことで、安心感が得られたり、自分の価値が高まる感覚。
これ、分かる人も多いのではないでしょうか?
世間体を気にするのも承認欲求に近いもので、自己評価よりも他人の評価を優先しているからこその感覚だと思います。
ただこの欲求が過剰なのが、かまってちゃん。
過剰ゆえに、人に要求してしまうのです。
ともなると迷惑行為だし、強制して得た承認は、本当の評価にはつながりません。
それでも求めてしまうのです。
こうなってしまう原因は人それぞれですが、最大の原因は自分に自信が持てていないことにあるようです。
それは子供時代、愛されたり、認めてもらったことが少ないと感じている人や、常に他人の評価を気にする親の価値観などが、影響することが多いようです。
自分で自分を認め、評価してあげることが出来るようになれば、他人に要求しなくても自己完結できるようになるのですが…
注目されるのが好き
「私を見て!」という自己顕示欲の強さも、かまってちゃんに多いですよね。
自己アピールをして、常に周りからの注目を集めようとします。
これは、注目されるのが好きというより、注目されていないと不安や寂しさを感じるからでしょう。
これもやはり、幼いころの家庭環境に影響されることが多いみたいですね。
例えば、自分の下の弟や妹が、親や周りの人の注目を一身に浴びて可愛がられ…その一方で、「お兄ちゃん、お姉ちゃんだからしっかりしなさい」と、強制的に親離れさせられてしまった経験があったり。
誰も自分に注目してくれない、可愛がってくれない!そんな寂しさを抱えていた人が、注目されるために過剰な自己アピールをしたり、奇行を起こしたりするのです。
本当は寂しいだけ、可愛がって欲しいだけなんです。
悪気はない
かまってちゃんの起こす行動に、迷惑している人がいるのも事実ですが…かまってちゃんには悪気は一切ありません。
本来可愛がって欲しくて、かまって欲しいだけ。
嫌われようとなんてしているはずがありません。
ただ、悪気がなければ何をしてもいいかというと、そうではありませんよね。
それをちゃんと指摘してあげられる人がいればいいのですが、かまってちゃんに関わりたくないと思っている人が大半でしょう。
でも、そうやってかまってちゃんを放っておくと、「足りない!」と思ってどんどんエスカレートしてしまうんです。
もし、身近にかまってちゃんがいて困っているのなら、一度しっかり向き合って、きちんと指摘をしてあげる。
これしか解決策はないでしょう。
寂しいから心の隙間を埋めて欲しい
何度もお話しているように、かまってちゃんは、とにかく寂しがり屋さんです。
その寂しさは、誰かに埋めてもらわなければ無くならないと思っています。
確かに、寂しいときに誰かが傍にいてくれたら安心するし、話を聞いてくれる人がいたら心強いです。
これは、誰もが分かる気持ちだと思います。