でも、大抵の人は「自分の都合で甘えたら迷惑かも」「自分でなんとかしなきゃいけない」と、自分を鼓舞して頑張っています。
そんな時にふと、話を聞いてくれたり、傍に居てくれたりする人がいて、励みなりまた頑張ろうと思える。
これが、大抵の人の考え方です。
でもかまってちゃんの場合は、一人で立ち上がることが出来ません。
また、相手の迷惑を考えることも出来ないのです。
誰かが寂しさを埋めてくれて、誰かが支えてくれなければ自分は生きていけないと思っているのです。
確かに人はひとりでは生きていけないのですが、かまってちゃんの場合は、それが過剰だということ。
自立出来ない寂しがり屋さん、これがかまってちゃんなのです。
実は自分に自信がない
これまでもお話してきた通り、かまってちゃんの本質は「自分に自信がない」ことなんです。
自己肯定感とも言いますが、これが希薄ということです。
自分に自信が持てないのは、それまでのさまざまな経験によるものなのですが…
その為、他人に認めてもらうことでしか、自分の存在価値を見いだせなくなってしまったのです。
注目されることで、認めてもらうことで、自分の存在意義を感じられる。
究極に自分に自信がないのが、かまってちゃんなのです。
周りの人の対応方法
そんなかまってちゃんに、周囲の人はどう対応すればいいのか…
これって、とってもデリケートな問題だと、私は思います。
かまってちゃんが、かまってちゃんになるまでに形成された人格は、そう簡単に変わるものではありません。
私の父親や姉もかまってちゃんだと書きましたが、父に関しては歳も歳だし、根深すぎてもう治ることはないと思っています。
姉に関しては、今自分で自己肯定感を高めるための、努力をしています。
それはもう、本当にひとつひとつの積み重ね。
家族やカウンセラーの人に指摘してもらいながら、考え方について学んでいます。
周囲の人が対応を間違えれば、かえってかまってちゃん気質は悪化することもあるし、行っては戻っての繰り返し。
それでも、辛抱強く取り組むことが大事なんです。
普段迷惑をこうむっているのであれば、「なんでその人のために…」とも思ってしまうと思いますが、身近な人で、今後も付き合っていく人がかまってちゃんなのであれば、長い目で見てあげることも必要です。
カワイイと思いながら優しく接してあげる
かまってちゃんって、見方を変えればカワイイと思えるんですよね。
今、敬遠しているのなら、到底カワイイなんて思えないでしょうけど、自分と違う価値観をもった人を研究するつもりで観察してみてください。
私も、身近なかまってちゃんに、イラッとすることもありますが、基本的には可愛く見えるようになりました。
体は大人でも、中身は小さな子供。
小っちゃい子が、注目されたいがために、泣きわめいているようなものです。
小さい子なら、ヨシヨシってしてあげますよね。
実際、父にヨシヨシとはしてあげませんけど、対応するときはそんな気持ちです。
とは言え大人なので、無条件に何でも受け入れることもしません。
私が違うと思うこと、嫌だと思うことはハッキリ伝えています。
そうしなければ、依存する一方ですからね。
優しさと厳しさ、どちらも必要ですよ。
ほどよくスゴイねと言ってあげる
ほどよくスゴイね…って言い方だと、ちょっと誤解を生みそうですね。