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蔑む態度をしてしまう5個の理由と治し方(続き2)

またそうした劣等感は、他人を羨む気持ちからも生まれます。

友人が素敵な結婚相手を見つけた、同僚が出世した、知人が宝くじを当てたなど、他人に訪れた幸福を「いいなぁ」と羨ましく思う気持ちが、やがて「何でアイツばっかり」という妬みの気持ちに変わり、そこから劣等感を経て蔑みの感情になってしまうことは多いです。

3.他人が話している最中に結論を急いでしまう


他人の話を途中で遮ったり、相手の話に自分の話や意見を被せたりする人って時々いますよね。

まだ自分が話している最中なのに、誰かにそれを遮られてしまうと、誰でも不愉快な気持ちになることでしょう。

他人を蔑む態度をする人の多くは、人の話を大人しく最後まで聞くことができません。

「人の話はきちんと最後まで聞きましょう」ということは、子どもの頃に教わることですが、大人になってもそれができない人は案外少なくはありません。

最後まで問題を聞かなければ答えが分からないクイズで、出題者が問題を言っている途中で答えを口走り、間違えて赤っ恥を掻いてしまう人はこの手のタイプが多いです。

最後まで話を聞かなければ分からないのに、それが我慢できずに結論を急いでしまう人は、自らの早とちりな考えや誤解によって他人を蔑んでしまうことがあるでしょう。

結論を気にするあまりに善悪の判断を見落としてしまう

結論ばかりを気にしてしまう人は、結論に行きつくまでの過程をまるきり無視してしまったり、「たいしたことではない」と切り捨てて考えてしまったりすることが多いです。

「過程はどうであれ結果がすべてだ」という考え方をする人ほどこの傾向が強く、結果さえ良ければ過程で間違いがあったところでたいして気にしません。

しかし結論ばかりを気にしてしまうと、善悪の判断を見落としてしまう可能性があります。

仕事で業績を上げたいからと焦って行動した結果、同僚に多大なる迷惑をかけてしまったとしても、自分の結果さえ良ければそれでいいと考えてしまうため、周囲からはトラブルメーカーに思われてしまうこともあります。

結論を気にするあまりに善悪の判断を見落としてしまうことは、道徳的な考えや行動ができなくなってしまう可能性も大いにありえるでしょう。

4.完璧主義者で自分を追い込んでしまう

完璧主義者の人は、文字通り何もかも完璧にやろうとします。

1日の計画を立てたなら、その通りに自分が行動しなければ気が済まず、少しでも計画が狂えばそれがかなりのストレスになってしまいます。

仕事のやり方や物事の考え方など、自分の中で「こうあるべき」「こうしなければならない」という強いこだわりがあり、それを適当に考えることはできません。

完璧主義者でありながら、「自分と他人とは違う」ということをしっかりと理解できている人は、自分に完璧さを求めても、他人にまでそれを同じように求めることはありません。

しかし、完璧主義者であるゆえに、それで自分を追い込んでしまうタイプの人は、周りにも自分と同じようなレベルを求める傾向にあります。

周りにも自分と同じく完璧を求めてしまう人の場合、自分の思うレベルに到達することができない相手に対しては、非常にイライラしたり、蔑みの感情を持ってしまったりすることがあるでしょう。

甘い考えを持っている人が許せない

完璧主義の人は、大抵自分に対して厳しい制限を強いていたり、求めるレベルが高かったりします。

そのため、甘い考えを持つということ自体が許せずに、自分で甘い考えを持たない分も、他人に対しても同じように甘い考えを許さないことが多いです。

例えば自分で携帯代を払っているのなら、親に携帯代を払ってもらっている人に対して、「親に甘えて・・!」と非難がましい考えを持ってしまいます。

また、例えば自分で生活費をすべてまかなっているのなら、親から仕送りをもらっている人に対して、甘えだと相手を責めてその考えや行動を否定するでしょう。

完璧主義の人は、自分よりも楽な生き方をしている人たちに対して、甘えた生き方をしていると考えていますので、その甘えが許せずに蔑みの感情になってしまうことが多いです。

5.相手のことを自分より下だと思っている

蔑みの感情の典型的な理由として、相手のことを自分より下だと思っているということが挙げられます。

例えば街を歩いていて、同性の姿を見かけたら相手の容姿やファッションをチェックして、「あの人よりは自分の方が上だな」と一方的な優越感を覚える人は、蔑みの感情を覚えることが多いです。

他人と自分とを比較することが多い人ほど、ささいなことで自分と相手とを比較して、相手を見下し自分が優越感を感じる傾向にあります。

誰と張り合ったところで何の意味もなくても、比較することが癖になってしまっている人は、少しでも自分よりも劣っていると感じる相手を常に見下し、何かあれば蔑みの感情を持ってしまうことがあるでしょう。

自分が上だと思いこみたいのかも

蔑みの感情も、相手を見下す感情も、どちらも自分の心の中でのみ生まれるものです。

また、見下しも蔑みも、表に出すと周りからの印象が良くないことを誰もが理解していますので、分かりやすく相手を見下す感情を表に出す人はあまりいないでしょう。

表面上では相手を褒めたり、心配したりしながらも、内心では相手を見下していることが多いのです。

しかしそんな見下しや蔑みの感情は、相手よりも自分が上だと思い込みたいという気持ちから生まれていることがあります。

相手よりも自分が上に立っていたいという願望から、相手のちょっとした欠点をやたらと大きく自分の中で取り上げて、相手を見下したり蔑みの感情を持ったりすることがあります。

蔑む態度をしてしまうのを直したい!

人の性格はなかなか変えることが難しいものです。