他人と自分とをつい比較してしまいがちな人は、人を蔑む態度をしてしまうことも多いです。

「あの人よりはマシだ」「あの人は自分よりも劣っている」などと、人を蔑んでしまう自分に嫌悪感を抱きながらも、なかなかその悪癖を治すことができずに悩んでいる人は少なくありません。

何故人のことを蔑んでしまうのか、またどうすれば蔑まずにいられるのか、その理由や具体的な直し方についてご紹介します!

人を蔑む癖を直したい!

あなたは日常生活を送るなかで、人を蔑んでしまうことはありますか?

蔑むとまではいかなくても、他人と自分とを比較して、自分よりも相手の方が劣っているなと感じたり、自分の常識に当てはまらない言動をしている人を見下すような気持ちになったり、そうしたさまざまな感情から、人を蔑んでしまうことがあります。

無意識に人を蔑んでしまっている人は、自分が誰かを蔑んでいるという事実にも気づいていないかもしれません。

一方で、嫉妬心や負けず嫌いな性格を自覚している人は、それだけ人を蔑みやすいということも自覚しています。

そして誰かを蔑んでしまった直後には、そんな自分の性格を嫌だと感じ、どうにか直したいと思うことでしょう。

蔑むという感情は決して良いものではありませんが、それを自覚して直したいと思っている時点で、悪癖を直せる可能性は十分にあるでしょう。

どうして蔑んでしまうのか。理由は?


そもそも、どうして人は人を蔑んでしまうのでしょうか?

自尊心の高さや自身への劣等感などが原因で、人を蔑む感情は生まれやすいと言われていますが、実際にはその理由はとても複雑でたくさんあります。

そのため、「自分はこうだから人を蔑んでしまう」と自分ではっきりとした理由を分かっていない人もいますし、またその理由を自分で勘違いしてしまっていることもあります。

人を蔑んでしまう理由を知ろうと思ったら、まずは自分がどんな人間なのかを自身でしっかりと把握する必要があるでしょう。

自己分析ができて初めて、人を蔑んでしまう理由も明確になってきます。

また、自分自身でさえ理由を探すのに苦労することがあるのですから、他人が人を蔑む理由を自分で一方的に判断することはより難しいでしょう。

では、どうして人は人を蔑んでしまうのか、その理由として挙げられやすいものを以下にご紹介していきます。

1.しっかりした持論を持っている

自分自身で、しっかりした持論を持っている人は、それだけ固定観念にとらわれやすくなります。

持論を持つということは、すなわち自分の意見をきちんと持っているということですので、何の考えも持っていない人よりは、しっかりした頼もしい人間だと周りから評価されやすいです。

そして周りの評価を受けることによって、持論を持つことに自信を覚えた人は、「自分の考えは正しい」と思うようになっていきます。

自分の考えが正しいと思い込んでしまうと、物事に対する思考の柔軟性が失われてしまい、他人の考えや意見を受け入れられなくなってしまいます。

持論を持ちつつも、他人の考えも受け入れることのできる人が理想的な人間ですが、誰もがその通りになれるわけではありません。

しっかりした持論を持っているがゆえに、他人の意見や考えを受け入れられずに否定してしまうことで、他人を蔑んでしまうことに繋がりやすくなります。

持論と食い違う人に対して激しい口調で責めてしまうことも

しっかりした持論を持っていると、それだけ固定観念や偏見にとらわれやすくなってしまいます。

すると自分の意見は正しく、自分の意見と異なる他人の意見や考えは間違っていると思い込みやすくなってしまうため、持論と食い違う人に対しては、激しい口調で責めてしまうこともあります。

一対一での話し合いだけでなく、複数人で議論をする場合や、ディスカッションの場合にも自分の意見とは異なる相手を強い口調で責めたり攻撃したりすることがあるため、周囲からは厄介な人扱いされてしまうこともあるでしょう。

2.自分にどこか劣等感を抱えている

自分にどこか劣等感を抱えている人は、それが原因で他人を蔑んでしまうことがあります。

蔑むと聞くと他人を上から見下すといった意味に思えますが、実際には下から相手を見上げることによっても蔑みの感情は生まれることがあります。

例えば自分よりも良い生活を送っている人や、自分よりも出世している相手に対して、僻みや妬みの感情から、相手に対して良くない感情を抱くことがあります。

「隣の芝生は青く見える」ということわざの通りに、自分にないものを持っている人や、他人と自分とを比較して、他人の方が何かしら優れているところを見つけると、相手を羨む気持ちが蔑みの感情に変わってしまうのです。

他人からこれみよがしに自慢されれば誰でも嫌な気持ちを抱くことはありますが、例え自慢されていなくとも、こちらが勝手に劣等感を覚え、相手を蔑んでしまうことも少なくはないでしょう。

羨ましさから人を蔑んでしまう

劣等感は、他人と自分とを比較することで生まれます。

比較するものが何もなければ、自分の生活が当たり前のものとして、何の違和感もなく受け入れられることでしょう。

しかし、他人と自分とを比較すると、もしも他人の方が自分よりも優位に立っていると思った時に、相手よりも自分の方が劣っているという感情から劣等感が生まれます。

またそうした劣等感は、他人を羨む気持ちからも生まれます。

友人が素敵な結婚相手を見つけた、同僚が出世した、知人が宝くじを当てたなど、他人に訪れた幸福を「いいなぁ」と羨ましく思う気持ちが、やがて「何でアイツばっかり」という妬みの気持ちに変わり、そこから劣等感を経て蔑みの感情になってしまうことは多いです。

3.他人が話している最中に結論を急いでしまう


他人の話を途中で遮ったり、相手の話に自分の話や意見を被せたりする人って時々いますよね。

まだ自分が話している最中なのに、誰かにそれを遮られてしまうと、誰でも不愉快な気持ちになることでしょう。

他人を蔑む態度をする人の多くは、人の話を大人しく最後まで聞くことができません。

「人の話はきちんと最後まで聞きましょう」ということは、子どもの頃に教わることですが、大人になってもそれができない人は案外少なくはありません。

最後まで問題を聞かなければ答えが分からないクイズで、出題者が問題を言っている途中で答えを口走り、間違えて赤っ恥を掻いてしまう人はこの手のタイプが多いです。

最後まで話を聞かなければ分からないのに、それが我慢できずに結論を急いでしまう人は、自らの早とちりな考えや誤解によって他人を蔑んでしまうことがあるでしょう。

結論を気にするあまりに善悪の判断を見落としてしまう

結論ばかりを気にしてしまう人は、結論に行きつくまでの過程をまるきり無視してしまったり、「たいしたことではない」と切り捨てて考えてしまったりすることが多いです。

「過程はどうであれ結果がすべてだ」という考え方をする人ほどこの傾向が強く、結果さえ良ければ過程で間違いがあったところでたいして気にしません。

しかし結論ばかりを気にしてしまうと、善悪の判断を見落としてしまう可能性があります。

仕事で業績を上げたいからと焦って行動した結果、同僚に多大なる迷惑をかけてしまったとしても、自分の結果さえ良ければそれでいいと考えてしまうため、周囲からはトラブルメーカーに思われてしまうこともあります。

結論を気にするあまりに善悪の判断を見落としてしまうことは、道徳的な考えや行動ができなくなってしまう可能性も大いにありえるでしょう。

4.完璧主義者で自分を追い込んでしまう

完璧主義者の人は、文字通り何もかも完璧にやろうとします。

1日の計画を立てたなら、その通りに自分が行動しなければ気が済まず、少しでも計画が狂えばそれがかなりのストレスになってしまいます。

仕事のやり方や物事の考え方など、自分の中で「こうあるべき」「こうしなければならない」という強いこだわりがあり、それを適当に考えることはできません。

完璧主義者でありながら、「自分と他人とは違う」ということをしっかりと理解できている人は、自分に完璧さを求めても、他人にまでそれを同じように求めることはありません。

しかし、完璧主義者であるゆえに、それで自分を追い込んでしまうタイプの人は、周りにも自分と同じようなレベルを求める傾向にあります。

周りにも自分と同じく完璧を求めてしまう人の場合、自分の思うレベルに到達することができない相手に対しては、非常にイライラしたり、蔑みの感情を持ってしまったりすることがあるでしょう。

甘い考えを持っている人が許せない

完璧主義の人は、大抵自分に対して厳しい制限を強いていたり、求めるレベルが高かったりします。

そのため、甘い考えを持つということ自体が許せずに、自分で甘い考えを持たない分も、他人に対しても同じように甘い考えを許さないことが多いです。

例えば自分で携帯代を払っているのなら、親に携帯代を払ってもらっている人に対して、「親に甘えて・・!」と非難がましい考えを持ってしまいます。

また、例えば自分で生活費をすべてまかなっているのなら、親から仕送りをもらっている人に対して、甘えだと相手を責めてその考えや行動を否定するでしょう。

完璧主義の人は、自分よりも楽な生き方をしている人たちに対して、甘えた生き方をしていると考えていますので、その甘えが許せずに蔑みの感情になってしまうことが多いです。

5.相手のことを自分より下だと思っている

蔑みの感情の典型的な理由として、相手のことを自分より下だと思っているということが挙げられます。

例えば街を歩いていて、同性の姿を見かけたら相手の容姿やファッションをチェックして、「あの人よりは自分の方が上だな」と一方的な優越感を覚える人は、蔑みの感情を覚えることが多いです。

他人と自分とを比較することが多い人ほど、ささいなことで自分と相手とを比較して、相手を見下し自分が優越感を感じる傾向にあります。

誰と張り合ったところで何の意味もなくても、比較することが癖になってしまっている人は、少しでも自分よりも劣っていると感じる相手を常に見下し、何かあれば蔑みの感情を持ってしまうことがあるでしょう。

自分が上だと思いこみたいのかも

蔑みの感情も、相手を見下す感情も、どちらも自分の心の中でのみ生まれるものです。

また、見下しも蔑みも、表に出すと周りからの印象が良くないことを誰もが理解していますので、分かりやすく相手を見下す感情を表に出す人はあまりいないでしょう。

表面上では相手を褒めたり、心配したりしながらも、内心では相手を見下していることが多いのです。

しかしそんな見下しや蔑みの感情は、相手よりも自分が上だと思い込みたいという気持ちから生まれていることがあります。

相手よりも自分が上に立っていたいという願望から、相手のちょっとした欠点をやたらと大きく自分の中で取り上げて、相手を見下したり蔑みの感情を持ったりすることがあります。

蔑む態度をしてしまうのを直したい!

人の性格はなかなか変えることが難しいものです。

子どもの頃であればまだ改善もしやすいですが、大人になってしまうと次第に思考の柔軟性が少なくなり、固定観念にとらわれやすく、また意固地になってしまいやすくなります。

人は成長する過程でたくさんのことを経験しますが、それらの経験したことや、自分が得た知識がすべて正しいと思い込んでしまうと、ますます自分の価値観や考えだけに頼ってしまい、他人の考えや意見を受け入れられなくなってしまうでしょう。

しかし、人間は生きている内は常に学ぶことができますし、意識さえしていれば考え方や価値観を変えることも可能です。

また、他人を蔑む態度をしてしまうことで悩んでいる人も、蔑んでしまう自分の悪癖を直すことは可能でしょう。

もちろん意識したからといって、直ぐにその癖を直せるわけではありません。

どんなに意識をしていても、自然と他人を蔑んでしまうこともあります。

しかし、それでも諦めることなく意識して努力し続けていれば、いずれは他人を蔑む態度を直すことができるようになるでしょう。

では、具体的にはどのように直す努力をすれば良いのでしょうか?以下に方法をご紹介していきます。

1.その人の内側までしっかり観察しよう

自分がどんな人間なのかを他人が深くまでは理解しにくいように、自分もまた、他人の深くまでは理解することは難しいでしょう。

例えばある同僚が、会社で横領をしていたという噂を聞いたら、その噂をそのまま鵜呑みにしてしまう人もいれば、「火のない所に煙は立たないからな・・」と噂を信じ切ることはしなくても、その同僚を怪しむ人もいるでしょう。

一方で、「あの人はそんなことをするはずない!」と同僚の無実を信じ切る人もいれば、「他人のやったことなんてどうでもいい」と無関心な人もいるでしょう。

噂を信じ込んでしまう人もいれば、自分の知っている同僚の人柄を信じ込む人もいますし、まったくの無関心さを装う人もいます。

噂についてどう思うのかは人それぞれですが、もしも普段噂を信じてしまいやすいという人は、まずは根拠もない噂話を信じるのは止めましょう。

また、例え不信な感情を抱いてしまったとしても、それで同僚の内面までを決めつけてしまうことも止めましょう。

その同僚がどんな人物なのか、どんな内面をしているのかをきちんと冷静に考えた上で、自分なりに判断しましょう。

周りの噂や感情に踊らされずに、しっかりと冷静にその人の内側を観察することができれば、不要な感情や根拠のない思い込みは減るはずです。

よいところもきっとあるはず

人は誰でも、自分が苦手もしくは嫌いだと思った相手に対しては、とことん否定的な感情を持ちやすくなります。

嫌いな相手が何か周囲から褒められることをすれば、「調子に乗っている」「偽善者ぶっている」などと素直に相手を褒める気持ちは持てませんし、相手が何か悪いことをすれば、「やっぱり、そういうことをやりそうだと思った。」と根拠もなく相手を責めて見下します。

相手を嫌いだというフィルターが分厚いため、相手が何をやってもそれが気に入らずに、何かしらの文句をつけてしまいます。

誰でも嫌いな相手にはそうなってしまいやすいですが、「嫌い」という主観的な考えに自分が振り回されていると、いつまで経っても冷静に相手を判断することができません。

よく嫌いな相手を嫌いでなくなるためには、相手の良いところを探すという方法を聞きますが、最初は嫌々でも相手の良いところを探して、それを認めることができるようになれば、かなり冷静に相手の内面まで見極めることができるようになるでしょう。

嫌いな相手の良いところを認めることはそう簡単にできることではありませんが、そこでこそ思い込みの力を借りて、「あの人にもきっと良いところがあるはず」と考えるように意識しましょう。

2.自分の価値観を広げて

人を蔑む態度をしてしまう人の多くは、自分の価値観のみで物事を判断しています。

例えば同じ仕事であっても、人によってやり方が違うことがあるでしょう。

ある人はこれまでの経験から、一気に集中してその仕事を終わらせた方が、効率が良いと考えますが、別の人では休憩を挟みつつやった方が結果早く終わると考えています。

この場合、どちらの方が正しいということではありません。

その人の性格によって、自分に一番合った仕事のやり方を経験上知っているというだけのことですので、仕事のやり方が特に決まっていなければ、自分に合ったやり方を選択するのが最も賢いやり方と言えるでしょう。

しかし、自分の価値観のみでしか物事を判断できない人の場合、自分のやり方を他の人たちにも無理矢理に当てはめようとしてしまいます。

経験上、自分のやり方が一番正しいし効率も良いと思い込んでいるため、その人にあった仕事のやり方を考えることなく、「自分のやり方が一番正しくて、他のやり方はおかしい」と決めつけてしまうのです。

それが会社で上司の立場ともなれば、上司のやり方を一様に部下にも押し付けてきますので、部下にとってはいい迷惑に感じてしまうことでしょう。

人の価値観というものは、自分で思っている以上に視野が狭く、その範囲も決して広くはありません。

だからこそ狭い範囲の中で物事を全て判断しようとすると無理がありますので、少しでも自分の価値観を広げる努力を行いましょう。

価値観を広げるには、今よりもたくさんのことを経験するのも良いですが、たくさんの人と話をして、自分以外の価値観を取り入れることも大切です。

違う価値観を持つ人の話の中に自分を成長させるヒントがある

人を蔑む態度を取ってしまう人は、自分が蔑む相手の話をはなからまともに聞こうとはしません。

相手がどんなにためになることを話していたとしても、「所詮は自分が見下している相手の話だ」とまともに聞こうとはしないため、しっかりと話の内容が頭には入ってこないでしょう。

しかし、自分とは違う価値観を持つ人の話の中にこそ、自分を成長させるためのヒントがあります。

他人の価値観というものは、自分と似ていることもあれば、まったく正反対のこともあります。

その正反対の価値観や、自分が「普通ではありえない」と感じるような価値観を自分の中にも少しでも取り入れることができれば、自然とその相手に対する蔑みの感情は減っていくことでしょう。

違う価値観を自分の中に取り入れることで、違う価値観を持った人の話や気持ちが、少なからず理解できるようにもなります。

そうすれば、たくさんの人の話を理解できるようになりますし、また簡単に他人を蔑む感情も自分の中には生まれにくくなるでしょう。

自分が現在進行形で蔑んでいる相手がいるという人は、自分が蔑んでいる相手の話の中にこそ、自分を成長させてくれるものがあるかもしれないと考え直し、相手の話や意見を冷静に聞く努力をしましょう。

3.人は人、自分は自分

先に挙げた完璧主義の人や、自分の価値観や固定観念にとらわれてしまっている人ほど、自分の価値観を他人にも押し付けようとしてしまいがちです。

そうした人の口癖は、「普通は〇〇だ」「〇〇は常識だよね」「〇〇で当たり前だよ」などです。

この場合の「普通」や「常識」「当たり前」とは、その人にとっての普通であり常識であり、当たり前のことです。

しかし、果たしてその人の普通や常識は、世間一般の普通や常識なのでしょうか?「自分の常識は他人の非常識」という言葉があるように、自分にとっての常識は、実は多くの人にとっては非常識なのかもしれません。

また、世間一般では常識だからといって、それを声高に他人にも求めるのはお門違いです。

どのような価値観を持っていようが、それは人それぞれのものであり、人は人、自分は自分なのです。

世間一般では当たり前だからと、それを他の人にもさも当たり前のように押し付けるのは良くありませんし、それは単に自分の思想に相手を無理矢理に染めようとしているだけに過ぎません。

自分の意見や価値観を誰かに押し付けてしまいそうになった時には、「人は人、自分は自分」だと心に言い聞かせましょう。

他人は言いなりになる人形ではない

他人というものは、自分の言いなりになる人形ではありません。

例えば誰かと議論をして、自分の意見の方が正しいと相手が認めれば、それは自分にとって大きな優越感となるでしょう。

しかし同時に相手を見下して、蔑んでしまう恐れもあります。

自分の方が正しいからと、相手を自分の言いなりにしようとするのは間違いですし、そんな独善的なことは他の誰もが嫌がるでしょう。

負けた相手を勝った人に従わせるというのは、結果的な行動としてはあり得るかもしれません。

しかし、だからといって負けた相手の価値観や考えまで否定しても良いということではありません。

多数対少数で多数が勝利したとしても、少数の人たちの意見や考えも大切なものであると認めましょう。

それができれば、自分よりも実際に劣っている人を蔑む気持ちは生まれにくくなりますし、それができなければいつまでも他人を蔑む気持ちを改善することはできないでしょう。

4.勝手に苦手意識を持っている

自分が苦手意識を持っていることがあると、自分だけでなく他の人にもそれを重ねて考えてしまうことがあります。

例えば自分は計算が苦手で、相手も計算が苦手だと知ると、自分とまったく同じジャンルで計算が苦手なのだと思い込んでしまいやすいです。

本当は、自分は消費税の計算が苦手で、相手は暗算での計算が苦手だったのなら、計算が苦手という意味合いは少し変わってくるでしょう。

しかし、どちらも同じだと思い込んでしまうと、自分と相手との価値観に差が生じてしまいます。

また、例えば自分は頭の回転に自信がなく、近くにとても頭の回転が速い人がいるとします。

すると、相手はこちらに対して何も思っていないのに、こちらが一方的に相手に対して苦手意識を持ってしまうこともあります。

苦手意識というのは嫌悪感と少し似ていて、とにかく相手と距離をあけたい、そして相手の悪い部分を粗捜しして、少しでも相手の劣っている部分を見つけると、それで勝手に自分が安心感や優越感を抱いたりします。

そうした勝手な苦手意識を抱くことで、相手の一挙一動で自分が一喜一憂してしまいますので、一方的にこちらの価値観で相手を判断して、苦手意識を持たないように気をつけましょう。

5.人の話を最後まで聞いて待つ

他人を蔑んでしまう癖がある人は、人の話を最後まで聞くことが不得手です。

周りの人よりも自分の方が優れているという優越感を持っている人の場合、誰かが話をしていると、話がまだ途中なのに、すべて分かったつもりで「それって要するに〇〇だよね。」と話を遮ろうとします。

その結果見当違いなことを考えていたことが周りに露見すると、内心では火を噴きそうなほどに恥ずかしく思いながらも、表面上は「まあそういう考えもあるよね」としれっと間違いを流します。

しかし、自分で勝手に勘違いをして話を遮ったにも関わらず、自分に恥をかかせた相手に対して一方的にそれで逆恨みをしたり、苦手意識を持ったりするたちの悪い人も中にはいます。

他人を蔑む人は、自分の話しが遮られるのはとても嫌がりますが、一方で自分は好き勝手に人の話を遮ろうとします。

しかし、どんな内容であれ、途中で人の話を遮るような人は、他人からは嫌われてしまいやすいです。

そのため、例え相手が間違ったことを言っていたとしても、途中で話を遮らずに、我慢して最後まで聞くようにしましょう。

きちんと最後まで話を聞けば、話の真意が理解できますし、間違っていれば的確にそれを指摘することもできます。

はやる気持ちをグッと堪えて、まずは相手の話を最後まで聞くように練習しましょう。

相手の意見を一度飲み込んでみる

相手の話を最後まで聞くことで、相手の意見や考えをきちんと知ることができます。

例えその考えに共感や理解が出来なかったとしても、相手の話のどの部分に自分は疑問を覚えたのかということが明らかになりますので、しっかりと相手と意見交換をすることができます。

しかし、途中で相手の話を遮ってしまうと、結局は相手がどう考えているのかを知ることができないため、相手との会話に食い違いを感じたり、話が噛み合わなかったりします。

相手の話しを最後まで聞いたら、相手の考えや意見を一度自分の中で飲み込んでみましょう。

そうすることで、相手の物事に対する判断基準や価値観を理解までは出来なくても、知ることは出来ます。

その上で自分の意見を相手に伝えれば、相手もこちらの意見をしっかりと考えて聞いてくれることでしょう。

しかしもし中途半端に話を遮ってしまえば、相手も同じようにこちらの話をまともに聞いてはくれなくなってしまうでしょう。

そうなるといつまで経っても互いに話が食い違ってしまいますので、まずは自分がきちんと相手の話を聞き、意見を飲み込むように努めましょう。

人と交流することで蔑む癖も減るかも

他人を蔑む癖は、なるべくたくさん人と交流することで減らすことができます。

たくさんの人と交流することで、それだけたくさんの意見や価値観があるのだと知ることができ、自分でも新しい発見や価値観が生まれるかもしれません。

また、自分だけでは知り得なかったことや、思いつかなかったことも、他人の話を聞くことによって新たに得ることが出来るようになるかもしれません。

しかし、それらの新しい発見や、蔑みの感情を減らすためには、日頃から自分が意識して行動しなければなりません。

誰かが幸せそうにしていれば、それを妬まずに素直に「良かったね」と声をかけてあげられるように意識する必要がありますし、「人は人、自分は自分」の考えをいつも頭に入れておき、不要な劣等感や押しつけの感情を持たないように注意しなければなりません。

そうして日々意識して努力を続けることで、少しずつ蔑む癖は減っていくことでしょう。